>>280の続き 話を元に戻しますが、アメリカの移動体通信(向こうでは"wireless"という 表現が多いので、無線通信とした方がよいのかもしれませんが)では、この 10年ぐらい合併が多くて、AT&Tに待ったをかけるのは市場シェアやHHIだけの 問題ではないだろうなと。Wall Street Journalが2011年9月18日に配信した L. Gordon Crovitzの"AT&T and the Economics of Monopoly"というコラムは、 AT&Tがいまだに独占の象徴として扱われていることを示していて興味深いです。 ただし、加入者もしくは有料記事でしょうから、あまり紹介できませんが。 司法省がHHIとか市場シェアなど形式にこだわる限りは、市場支配力の強化に つながると懸念するのは、当局としては当然でしょうと言わなかったので、 些末なツッコミを入れられたのは鬱陶しかったですが。個人的には、米紙の 報道で興味深かったのは、New York Timesが2011年9月1日付で配信したJenna Worthamの"T-Mobile May Suffer if AT&T Deal Fails"という記事です。 最近になって、TモバイルがiPhoneの発売を来月あたりから行うという報道も あるので、記事でTモバイルは買収が完了するまで端末の新規契約を凍結して いるという叙述は、疑問が残るものの、もし、Tモバイルの買収が失敗すると、 ウェブ上ではいろいろな投機目的の憶測が流れているが、CATV事業者以外には 買い手がつかないというのは、それが正しいかは別として、推論のプロセスが 興味深いです。