- 102 名前:名無しさん [2011/05/05(木) 04:09:06.94 ID:kXVASz8v]
- >>96
この様にAT&Tや長年対立してきたMCI、スプリントなどの新興長距離通信業者は、新旧の存在に関らず、 業積が悪化し他の通信会社、特にベビーベルに買収されてしまう結果となり、独立した経営は維持出来なかった。 これはつまり長距離通信という事業そのものが、競争の激化により収益性が無くなってしまった、事による。 長距離通信市場は、自由化により市場自体は拡大したが、儲けがほとんど出ない市場となってしまった。 84年の長距離通信の自由化は、60年代からロビー活動や法廷闘争でAT&Tの独占と戦ってきた MCIの努力により実現された背景が大であり、長距離通信料金は下がり、MCI、スプリントなど の新興の長距離通信業者がAT&Tからシェアを順調に奪い取り、彼らの利益も拡大して行った。 しかし96年の議会による電気通信法改正でベビーベルは、地域通信を自由化したとFCCに認められれば、 長距離通信にも参入出来る様になった。また、これにより地域通信にも参入が相次ぎ地域通信の料金も 下がると思われたが、地域通信へのドラスティクな参入はそれほど起こらず、参入した既存市内 回線交換業者(ILECs)の大半が資金的に行き詰まった。 更にFCCが最も意図した長距離通信事業者の地域通信への参入だが、これはベビーベルの市内・地域通信 システムを借りての回線リセールによる参入である為にそれほど長距離通信事業者の利益にはならず、 ITバブルの崩壊や長距離通信料金の大規模な値下がりにより、余裕が無くなった長距離通信事業者は、 参入を途中でやめたり、中止をしたりで、結局FCCの意図した地域通信分野での競争と値下がりは、遂に 発生しなかった。 FCCは、市内・地域通信が十分に自由化開放化された、と見なしたが、実際にはベビーベルの市内・地域通信の 独占を実質継続させてしまったのだ。 そのために地域通信料金の値下がりは起きず、むしろ下がったのは、長距離通信事業者の採算性と損益分岐点から これ以上下がらないと 思われた長距離通信料金の方だった。
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