- 800 名前:PPPbf570.ibaraki-ip.dti.ne.jp [2008/05/31(土) 09:01:29 ID:XDlAXVft]
- 朝日新聞 5月28日夕刊12面から
週刊コミック★ジャック 藤本由香里 矛盾には目をつぶり 問題作である。人によっては「胸が悪くなる」というかもしれない。 舞台は、近未来のイタリアに設定された「公益法人社会福祉公社」。 表向きは政府主催の身体障害者支援事業だが、実態は、なんらかの 事情で半死半生の大けがを負った少女たちの身体を機械でおきかえ、 テロリストの暗殺など政府の非合法活動に従事させている団体である。 少女たちはそれまでの記憶を消され、「条件付け」と呼ばれる洗脳に よって、人を殺すことに罪の意識をもたず、男性の担当官に 絶対的な忠誠と愛着を持つよう仕向けられている(少女と担当官の間に性的 関係はない)。 「条件付け」と鎮痛のための薬は少女たちの寿命を確実に縮め、ときには 記憶障害を引き起こす。しかし少女たちは、人殺しが日常の世界を淡々と生き、 彼女たちを教育する担当官との間には人間的な「約束」や交流が生まれたりもする。 「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」 もちろん、とんでもない話である。
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