- 98 名前:宝珠愚者 ◆9XuF3XEACk [2010/02/25(木) 12:00:08 ID:m4UtOAa0]
- 『罪人が被る悪の理由についてはこのように説明することができるが、罪を犯しえない幼児が被
る悪についてはどう考えればよいのか。オリゲネスは、それを説明するのにプラトンの輪廻転生 ――これはオリゲネスが親しんだヌメニオスやアンモニオス・サッカスが取り上げている――から 着想を得ている。すなわち人間の魂は、もともと天上の世界にあったが、罪を犯し、その罰としてこ の世界に下り、身体を得た。やがて人間は、償いを果たし、罪から浄化されることによって天上の 世界に帰るように招かれている。しかし浄化が不十分な人間は、浄化が全うされるまで、次から次 へと別の世界に転生しなければならない。オリゲネスは、このような考えを『諸原理について[3]』で 「仮設」としてかなり詳細に展開しているが、厳密にプラトンの考える輪廻転生と同じものではない。 オリゲネスは、人間の魂が動物の体の中に宿ることに反対している[4]。』 (オリゲネスの『エレミア書講話』研究)www8.plala.or.jp/StudiaPatristica/jret15.htm
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