- 228 名前:神も仏も名無しさん [2009/10/21(水) 13:18:55 ID:rrUcqGcl]
- (つづき)
根底の意識は、人間の意識を超越しているのだが、脳が心を支配していく過程で、脳優位となり、人は、恰も幼子の様な存在となり、再びと、表向きゼロからのスタートとなるのだ。 だが、実際、前世までの因縁を背負い込んでの転生であることに違いはなく、ゼロからのスタートなど、あり得ないのである。 それは、表面のことでしかない。 我々は、一人の例外もなく、過去劫来の因縁を背負って生きているのである。 だから、あなたが言うように、地獄霊でも、周囲の者がしっかり愛してやれば良い子になるか、というと、残念ながら、この論理には、大きな謬りがあることになる。 地獄霊は、優しい愛情深い親とは、縁が生じないからである。 よく「太陽と北風」の話が偽善者の間で語られることがあるが、こちらの愛情によって大変身し、立派な人間になった人物というのは、元より立派な魂の持ち主だったのであり、一時期荒れていたとしても、決して地獄霊などとは異なるのである。 「理論」上だけなら、あなたの質問はその通りとなるのだが、「現実」上には、あり得ないということである。 地獄霊は、明らかに酷い親の所に転生させられ、幼少よりずっと酷い目に遭って、育つものである。 そして、益々その本性を顕わし、成人する前に、誰からも嫌われる酷い奴となっているものだ。 尤も、同じ境遇に生まれたとしても、大善人は、そこから何とか這い上がり、立派な人間へと変身することが出来る。 彼らは、特別に試練を受けている人種である。尤も、私が知る限り、両親に愛情がなかった例は、一つもない。 その点だけは、明らかに、地獄霊と異なる所である。 それ以外の点については、ある意味、地獄霊よりも大善霊の方が、人生を苦しむことは多い。
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