- 660 名前:仕様書無しさん [2006/01/15(日) 10:32:48 ]
- 657の末路。
657の無能で発生したデスマに皆が疲弊し切っていた。 いや、本当に消耗していたのは仕事をしているつもりになっている無能な657を はじめとしたプロパ連中だった。彼らには残業代も支払われずに、毎月200時間 を越える残業が発生していた。全ては657の無能な仕様書が引き起こしたもので あった。 しかし、派遣社員たちは疲れたフリをして、実は勤務時間中の大半を個人のシェア ウェア開発に勤しんだ。中には内職稼働率が90%を超えるものまでいたが、同盟 を結んだ派遣社員同士の結束は固く、互いにその行為を隠蔽し合った。デスマの サビ残でジリ貧になっていく657達が精神を病んでくる頃にも、派遣社員たちは個 人のシェアウェア作成に勤しみ、残業代で私腹を肥やしていた。 そして、デスマが頂点に達した時に、派遣社員たちはシェアウェアの完成と共に 一斉にバックレた。共同バックレ行為である。そして、シェアウェアを発表して生活 には困らなくなった。もう派遣なぞする必要もなくなった。 一方、657達プロパは、一気に膨らんだ業務負荷のシンガリを努める事になり、一人 また一人とサビ残デスマーチの中で撃沈されていった。責任感の強い有能な社員 から潰れていったので657は最後まで残った。しかし、長期に渡って蓄積したウツ・ ダメージは誰よりも重症であった。デスマ作戦に玉砕した会社はそのまま沈没して しまった。誰も技術を分かる人間が残っていなかった為である。 あれから3年経った。657は実家のカーテンを閉め切った暗い自室で、今も 「スケジュールが・・・、スケジュールを間に合わせないと・・・」 とうわ言を繰り返している。両親もただオロオロするばかりでどうしたらよいのか分か らず、3年もその状態を保っているらしい。俺たちはその話を聞いて、勝利の酒を交わ した。このストーリーは俺たちのシェアウェアのヘルプ機能に開発サイドストーリー として掲載されているので、参照されたし。
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