- 596 名前:570 [2005/09/01(木) 21:48:40 ]
- こんなのもあった。まだ自分がウツである事に気付かず、
なぜか朝は起きられなくて、遅刻が目立ってきた。深夜残業どころか 定時まで席にいるだけでも命が尽きてしまいそうな状態だった。 「すみません。体調が悪いので帰らせてください」 と夕方6時頃に上司に申し出た。 「ああ?今日これから余った時間で明日までに何をやるべきか、優先順位を 打ち合わせるんだよ。逃げんじゃねーぞ」 と阻止された。 「お願いです。気分が悪いし吐き気もするし、原因不明の頭痛まで出てきて るんです。なんか、最近夜も眠れなくて・・・」 「眠れないだぁ?仕事が足りないらしいな」 「違うんです」 そして俺は信じられない目にあわされた。 「俺様が元気つけてやるから、しっかり残業しろや。ほら」 デスマーチ用に事務所の冷蔵庫に貯蔵してあったリポDを14本持ってきて、 俺は全部飲まされた。吐き気を堪えていた胃が燃えそうになった。 それから打ち合わせで散々責められた挙句に、俺は机の上で嘔吐して気を 失った。 同僚の肩を借りて、俺はアパートの部屋に辿り着いた。吐しゃ物が鼻に詰ま って苦しかった。汚れた俺に嫌な顔一つ見せずに肩を貸してくれた同僚Aに は頭が上がらない。 「何言ってるんだよ。困った時はお互い様じゃないか。お前今は体を直す事 だけをを考えろ。プロジェクトの事は俺達に任せておけ」 俺はその夜、布団の中で一晩中泣いた。25歳にもなって、声を上げてすすり 泣いた。
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