- 663 名前:仕様書無しさん mailto:sage [2006/11/02(木) 16:47:57 ]
- こんな夜更けに、週末の開発室で阿鼻叫喚なのは誰だろう。
それはプログラマーだ。先輩は疲れ果てた後輩を必死に励ましている。 先輩 「後輩よ、なぜ奇声をあげるのだ。」 後輩 「先輩には顧客が見えないの。追加工数なしで、ひどい変更依頼をかけている・・・」 先輩 「あれはたなびく霧だ・・・」 顧客 「かわいいプログラマ、一緒においで。面白い遊びをしよう。君の席はプロパー社員が囲むし、追加と変更をウチのシステム担当がたくさん用意して待っているよ。」 後輩 「先輩、先輩!きこえないの。魔王がぼくになにかいうよ。」 先輩 「落ち着きなさい、ファイルサーバのファンがざわめいているだけだよ。」 顧客 「いい子だ、私と一緒に行こう。わが社のOLたちがもてなすよ。お前をみてクスクス笑い、指差し、キモヲタ扱いするのだ。」 後輩 「先輩、先輩!見えないの、あの暗いところに客先の若いOLが!」 先輩 「見えるよ。だが、あれは行き遅れたウチのお局様だよ。」 顧客 「愛しているよ、坊や。お前の美しいコードがたまらない。力づくでもつれてゆく!」 後輩 「先輩、先輩!顧客がぼくをつかまえる!顧客がぼくを客先に常駐させる!」 先輩はぎょっとして、上司に全力で進言した。壊れそうな後輩に休養を与えるよう求め、やっとの思いで自席に戻った・・・ 後輩はすでに客先に常駐していた。
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