- 311 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2007/05/13(日) 10:22:19 ID:Qylq/6Up]
- 金鹿「あらあら、メディ姉しばらくぶりね」
メディ姉「うふふ、ごぶさたしてたわね」 金鹿「悪いわね、来て貰って、ちょっと一献つきあって貰おうと思ってね」 メディ姉「あらあら、そうだったの」 金鹿「ところで貴女も冒険を繰り返してきたのでしょう。 当代、英雄とみなして良い人物は誰かしら」 メディ姉「さあ誰かしら」 金鹿「貴女の胸の中にある人物を誰でもいいからいってみなさい。 世間で英雄と呼ばれてる人物でもいいわ」 メディ姉「ではギルド長のガンリューなど。みずから長を名乗るほど… やはり英雄じゃないかしら」 金鹿「あらあら、あれはもう生きている英雄ではないわ、塚の中の白骨。 そのうちこの私が成り代わってみせるわ」 メディ姉「では執政院の室長、オレルスはどうかしら」 金鹿「あれも駄目ね、決断力がないわ。大事な時に身を惜しみ小さな利益の為に 危険をおかす。ああいうのは英雄とはいわないわ、他には?」 メディ姉「さあ・・・それに、そろそろおいとましなければ」 金鹿「宴は始まったばかりよ、それに英雄論もまだ終わってないわ」 貴女は二人の名前を挙げただけでもう天下に人物無しというのかしら」 メディ姉「あら、あれは世間の話をいったまでよ」 金鹿「うふふ、ならほかにもまだいるでしょう」 メディ姉「それでは執政院の長ヴィズルは。その威勢は周辺にもおよび 街の治め方もすぐれているとか」 金鹿「街の治め方は小利口な部下がやっている事・・・あの人は引き篭もりがちで独善的。 英雄とは呼べないわ」 メディ姉「では武器屋のシリカ嬢はどうかしら」 金鹿「シリカちゃん?そうねえ、たしかに物品の目利きは優れているわ。 でも父の盛名をかりてじゃ、まだ小さいわ」 メディ姉「それでは長鳴鶏の糸目はいかが」 金鹿「あんな奴は門を守る犬よ」 メディ姉「それなら、レンやツスクルも英雄とは言えないのかしら」 金鹿「言えないわね、あらあら、こうして名をあげてみるとまともなのはいないわね。 そもそも英雄とは大志を抱き、どんな時にでもそなえられる計を持ち、 行ってはひるまず、時代に遅れず、天地の理を知り、 万民の指揮にいどむ者でなければいけないわ」 メディ姉「・・・いまの世にそんな人物がいるかしら」 金鹿「いるわ、あらあら…貴女と、私よ、うふふ」 メディ姉(・・・!サクヤはそれほど私をおそれているの・・・・・・いけない!)
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