- 871 名前:禊健太郎 [2017/12/19(火) 19:36:33.50 0.net]
- 大きな流れで言えば、
聖徳太子の時代の伝来から室町までは、 仏教は特権階級の宗教だった。 僧侶は国家資格制で、 貴族や武家が救済を求める。 たとえば源信の往生要集の極楽と地獄は庶民にも受けたが、 なんといっても庶民に広まるのは葬式仏教。 応仁の乱後の荘園制の解体で、 農民が自治村を作りはじめて、 初めて家というものができてくる。 するとそこに祖先が生まれて、葬式が求められる。 それ以前は死体は河原の死体置き場に置かれていた。 家族が生まれ、その死を弔うために、仏教が求められた。 なぜなら仏教は穢れた死体を仏に浄化する力があったから。 そしてお墓ができて、檀家が生まれて、村にお寺がでる。 戦国時代から江戸時代にかけて、日本に急減にお寺がで作られる。現代のお寺はほとんどがこの時代にできた。 江戸時代の寺請け制は江戸幕府が作ったのではなく、このような下地を活用した。
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