- 1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/29(金) 21:27:39.67 ID:3v7KXgSM]
- 本編等に登場するポケモンのエロパロSSスレです。
主にポケモン×ポケモンSSやポケ姦SSをここで扱います。 救助隊も探検隊も歓迎!みんな笑顔で明るいスレ! ・ポケ姦・原型・擬人化もOKですが、投下前にどちらか宣言してください ・投稿する際には、名前欄に扱うカプ名を記入し、 冒頭にどのようなシチュのエロなのかをお書き下さい 女体化/ポケ姦/スカトロ/特定カップリング等が苦手な住人もいます SSの特徴を示す言葉を入れ、苦手の人に対してそれらのNG化を促しましょう ・ここは総合スレです。さまざまな属性の住人がいます。他人の萌えを否定せずマターリ行きましょう。 人間キャラのSSはこちらに ポケモン その20 pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296735999/ その他エロパロ板のポケモン関係スレ ポケットモンスター擬人化総合スレ pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252753542/ ポケットモンスターSPECIALでエロパロ第6章 yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1276273052/ 【前スレ】 【ポケダンも】ポケモン同士総合スレ13【本家も】 pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1291238276/ 【保管庫】 ttp://green.ribbon.to/~eroparo/contents/pokemon02.html
- 130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/17(火) 23:16:35.81 ID:q0RJlEvF]
- ひらひらした部分を巻きつかせてガラスっぽい体の中までリードして後は
- 131 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 00:00:36.09 ID:PtfuaZ+A]
- 念力で引きちぎって吸収かな
- 132 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 01:56:36.50 ID:wFLBdjtc]
- 投下、いきま〜す。
タイトル:百合娘と氷女 CP:チュリネ×ユキメノコ レス数:6レスくらい。忍者の被害報告が人間キャラスレで挙がっているのでコワイ… 注意書き:※どっちも♀しかいないポケ…つまり… ※糖度70%くらいの甘甘展開。ちょっと酸っぱくて苦い。 ※三点リーダー注意報。どうでもいい?そうですか。 それでは行きたいと思います。忍者コワイコワイ…
- 133 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 01:57:20.49 ID:wFLBdjtc]
- ―小春日和の森の中。
メブキジカの角は若葉に被われ始め、多くの草ポケモンや虫ポケモンがカップルを作り、卵を育て始める季節。 チュリネの群れも例に漏れず、各々が他種族の♂をゲットしようと、ここのところ連日森中を駆け回り、 ロゼリアと、ラフレシアと、ナエトルと、エルフーンと、その他ありとあらゆる草ポケモンと結ばれようと 奮闘している。のだが… 「アンタ、どうすんのマジで」「何か男を引っかけようとか、そういう気ゼロよね」「そんな色気で大丈夫か?」 「大丈夫だ、問題ない!」 語尾に(キリッ!を付けて答えるチュリネがいた。 「あたしだって、好きな相手くらいいるもん!三日にいっぺんぐらいは遊びに行ったりしてるもん!」 「そういやそうだけど…でもさ、アンタ一体どこまでいってるん? 森の外れの方なんて、それこそ荒地に山に、何か訳わかんない洞穴しかないじゃん」 「洞穴?何あなた、まさかあなたの彼って…ナットレイ?」「刺付き触手相手とか、ウケルんですけど〜」 「ちがうちがうちがーう!!!あたしは彼氏なんか居なくて―」 それ以上言いかけて口をつぐむ。 「ほ〜れ見ろ!やっぱしパチじゃん!!」「見栄張って自爆してんのーマジウケル〜」 「…じゃっ!そろそろ行くから!待たせちゃうと悪いし!!」 それだけ言うと、彼女はぴょこぴょこと森の外れに向かって駆け出していった。 仲間たちには十中八九「アイツ最近変じゃね?」と思われているだろうが、 このチュリネにとって、そんなことは大した問題ではない。 むしろ、“彼女”の居場所が割れるかも、という問題の方が重要だ。 ―だって、すんごい神経質で人見知りで、あたし以外の誰とも会おうとしないんだもん。 もし、あたしが他のポケモンを呼び込んだりして刺激しちゃったら…下手をすればもう会ってくれなくなるかも… もしそうなったら、このヒンヤリとした感覚も二度と― いや、やめよう。 狭く曲がりくねった洞穴の中を慣れた様子で駆けつづけたチュリネがようやく歩みを止める。 今あたしたちの間にあるのは分厚い氷の壁、たった一枚だけだ。 普通の草ポケモンならば恐怖で凍りついてしまうであろう、霊気と冷気が辺りを包む。 だが、その中で震えるチュリネは胸を高鳴らせ、顔も仄かに上気させている。 彼女に会えるのは丸三日ぶりかな。 大きく息を吸い込むと、チュリネは叫んだ。 「おーい!ゆーきめーな…めに…ケホッめーのこちゃーん!!!」
- 134 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 01:58:51.30 ID:wFLBdjtc]
- 「……舌噛んだ…?」
「え、あはははは!ゴメンねメノコちゃん!」 「…謝らなくていい」 氷壁が消え去り、真っ白なポケモンが姿を見せる。 その姿が見えるやいなやチュリネは彼女の腕の中に飛び込んでいった。 「…重い」 出迎えるユキメノコがぼやく。一応二匹は頭のはっぱを含んでもなお、倍以上の体格差があるのだが… 「あ〜いたかったよ〜!」 チュリネは彼女の氷面皮に霰のごとくキスを浴びせる。照れくさそうに 「………そう」 とだけ呟くユキメノコ。 「群れのみんながさぁ、うっとうしいのなんのって…」 「……そう」 「あのね、ここに来るときにたまたまオボンの木があったから、木の実採って来ちゃった」 「…そう」 「えっと、嫌いだった?もっと甘いのが良かった、かな?」 「…別に」 今でこそ(ほぼ一方的だが)とりとめのない会話くらいはするようになったが、 最初に会ったときのユキメノコはそれこそ終始無言だった。 チュリネが押しかけるようになる前はどこかのトレーナーの下で暮らしていたということだが、 本人曰く今のような暮らしをするようになっていったのは、そのトレーナーと別れてからだという話だ。 それがある猛吹雪の日に「寒いの上等!草タイプ?何それ」と調子に乗って出かけていったチュリネが 死にかけていたところを、気まぐれで外出していた彼女が気まぐれで助けたのが二匹の出会いだ。 「ねえ、何で外に出ようとしないの?ねぇ?」 チュリネはこれを度々話題にする。 「…何度も言ってる。ただ怖いだけ…他のポケモンや、人間に会うのが…」 「でも、誰も来ない場所だってあるにはあるよ。たとえば、この山の頂上のあたりなんだけどさ。 陽の当たりも最高だし何より空気が違うの!それに、夕方には下に見える森と夕日がめちゃくちゃきれいでね、 一度見たら絶対出ていって良かったーって思うようになるよ!ねえ!ちょっとだけでもいいからさ、外行こうよ! 好きな木の実だってとり放題だよ!何より、このまま一生穴の中じゃもったいないよ」 「……………でも…」
- 135 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 02:00:19.83 ID:wFLBdjtc]
- 「でも?」
「ダメ…私なんかがが他の…ポケモンや人間に会ったら…今度こそ本当に…自分を抑えられない…」 「もう…またそんなん言って」 訳のわからないことを言うが、これがチュリネの何回も聞いた返答だ。 でも、単に「俺の、俺の邪気眼があぁ!」的なアイタタタな話ではなく、その辺りは複雑な事情があったそうな。 たまに当時のことを話す彼女は一瞬寂しそうな横顔を見せるが、すぐにいつもの無表情に戻る。 「大丈夫!あたしがついてるから。こう見えても強いぞーあたしメノコちゃんなんてがっつり止めちゃうぞー」 「………あなた、草。私氷…」 「大丈夫!タイプなんてかんけーないっ!」 そう言うと、ユキメノコの華奢な身体にくっついていく。 一瞬ゾクッっと寒気が広がり、その後じんわりと彼女の暖かみがチュリネの体を包みこんでくる。 「ね…平気…何時間でもこうしてられる…」 ユキメノコの赤い帯に頬をピッタリとくっつけ、小声で呟く。 「………!」 マイペースなチュリネ。甘えていくときは何時も不意打ちだ。慌てて突き放そうとするユキメノコだが、 「ん…こら、離れない!」 いつのまにやら伸ばした蔓を自分と彼女に巻きつける。くさむすびだ。 「…わかった?」 チュリネの甘い囁き。 「………わかった…」 彼女の返答が返ってくる ふっふっふ…諦めたかな?そう思ってユキメノコの顔を正面から見つめようと顔を上げると、 「ひ、ひあぁっ!?」 急に目の前が純白に染まったかと思うと、チュリネの全身を刺すような感覚が襲う。効果はバツグンだ! 「う…こおりのいぶき…ずるいよぅ…」 もちろん、巻きつけた蔓はこの程度の反撃では解かないつもりだが… 「そう…でもあなた、言っても分からないじゃない…なら、これはどう?」 ユキメノコが口をすぼめる。ふぅふぅ…と氷の息吹を小出しにして、 自分からくっついてきたチュリネの身体中の急所を至近距離から責め立てる。 「ふぁ…だから、それ反そくあぁっ!?…いやっ…あん!だめだっていってんあぁ…」 「…だったら、離しなさいな…」 声のトーンこそ変わらないが、氷面皮の目の奥はうっすらと笑っているようだ。 「い…嫌ぁ…!」
- 136 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 02:02:52.50 ID:wFLBdjtc]
- 巻きつける蔓に力がこもる。そうしている間にもこおりのいぶきは頭の葉のつけ根に、頬に、首筋に、
早熟な胸に、そしてひだの内部にまで容赦なく突き刺さる。 彼女に息吹責めをされるのは珍しいことではないが、草タイプのチュリネには毎度毎度耐えようがない。 「ん…いや…ダメぇ…」 「嫌なの…そう」 チュリネに吹きかけられていた息が不意に止まる。 「あ…」 「…何?」 やめろと言ったのは自分だが、本当に止められると少し名残惜しくなる。 わかってて聞いてる、意外と意地悪なメノコちゃん。 「うう…」 「何?」 もう、こんなときばっかり楽しそうにしちゃって…こちとら身体中のあちこちが…その… 「ん…もっと」 止められて緩んだ蔓にまた少し力を入れる。ていうかメノコちゃん、笑ってる… 「ふふ…どっちなの…?嫌なの?それとも…続けて欲しいの?」 「…いじわる」 「どっち?」 「………す」 「聞こえない」 「…お願い、も、もっと…」 「ん?」 まだ焦らすんかい!こうなったらヤケだ。 「お、お願いします!…あ…あたしに…さ、さっきのやつ…こおりのいぶき… …もっと…もっとして!!もっといっぱいしてください!!!」 ユキメノコの身体に全力で絡みつく。 「……………」 「……お願い…」 チュリネの懇願の後、しばしの沈黙。 「……………」 「…ねぇ…」 「……………」 「……………」
- 137 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 02:04:35.56 ID:wFLBdjtc]
- 「…い・や・だ♪」
言うなり彼女は、細い腕を伸ばしてチュリネのひだの中に突き入れる。 「や…んんっ!?」 「面白い…氷を受けたのに熱くなってるのね…まるで溶けてるみたい」 冷えきった指がチュリネの大事なところを捉え、繊細な手つきでくちゅ…くちゅ…と弄りまわす。 触れるか触れないかのソフトなタッチで焦らしてくるかと思えば、押し付けるように荒々しい撫で方をしてくる。 すっかり熱くなった部分を氷の手で愛撫され、全身を駆け巡る快感。熱くて冷たくて、頭がぐちゃぐちゃになる。 抜けようとするものの自身の蔓に邪魔をされ、もがくことしか出来ない。 「あんっ…!んん…んあっ!いじわ…るっ…!」 「あまり動けば余計な刺激が…っ!?」 「やどりぎのタネ!」 せめてもの抵抗だ。向こうにばかり好き勝手させてたまるか。 「んん…」 蔓から延びた宿り木がユキメノコの全身に根をのばす。 「へへ…どう?これで形勢逆転―」 言いかけたチュリネの背中に冷たい手が回る。 ユキメノコは大きく息を吸い込むと、チュリネを抱き寄せ思いっきり吹き付ける。 「ふううぅぅぅっ!」 こおりのいぶきの最大パワーだろう。0距離でまともに受けたチュリネは思考まで真っ白に染められる。 あたしの身体が芯まで凍る…はっぱも、頭も、首も、小さなおっぱいも… それから、一番大事なところまで…メノコちゃんの色に――
- 138 名前:百合娘と氷女 mailto:sage [2011/05/18(水) 02:06:16.46 ID:wFLBdjtc]
- 「…ふぁ…?」
「………目が覚めた…のね…」 どのくらいの時間が経ったのだろうか。 気がつくとチュリネは横になっていた。ユキメノコも二匹同時に、抱き合ったままだ。 起き上がろうとすると、蔓が引っかかる。 「………絡まって…取れない…この蔓と……やどり…ぎ…」 息も絶え絶えな様子でユキメノコが言う。 「ん…うわわっ宿り木そのままだった!」 こころなしか、彼女の口調がいつもにも増して重い。それに、目の奥の生気も無くなってる…ような気がする。 どうやらこっちが気を失って寝ている間中、チュリネの放った宿り木に苛まれていたようだ。 慌ててくさむすびの蔓もろとも、すぐに解いてやる。 「ご、ごめんね無理させちゃって!あたしったらまた調子に乗ってこんな…あ、あはははは!」 「……謝らなくていい」 お互いを縛っていた蔓も消え去り、ぐったりと両手を投げ出したユキメノコが呟いた。 「……その代わり…」 横になった状態で、こっちの方に手を伸ばしてくる。チュリネはその手をとり、傍に寄り添う。 「……その代わり…もう少し…このままでいさせて…」 もう一度横になった二匹は、互いの顔が見えるように向かい合う。 やがて、どちらからともなく相手の顔を寄せ、そっとキスをする。 「ん…ちゅ…」 「…んん…」 体力を幾分か吸われたユキメノコはいつもよりは大人しめだ。チュリネが自身の口を氷面皮の 下にある薄く小さな唇に押し付けると、向こうからそっと舌が入れられる。 そうして洞穴の奥、二匹で戯れている間はいつも、時間の経つのが気にもかからない。 仲間たちになんと言われようと、ここにいる間は全てを忘れていられる。 あたしはメノコちゃんと一緒にいられるだけで幸せ―― 疲れて眠りに落ちたチュリネに目をやる。 この娘が押しかけるようになってから、どれほど経っただろうか。 ユキメノコにはわからない。最後に陽の光を見たのはいつだったろうか… この娘と一緒に居る時だけ、昔を思い出さなくて済む。たとえ思い出しても、殆ど気にかかる事はない。 私なんかがこの娘といられるだけでも、幸せ―― 頭から生えた手をそっと動かし、すうすうと小さな寝息を立てるチュリネの上にかけると、ユキメノコは眠りに落ちた。
- 139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 02:15:01.45 ID:LDD0va8G]
- GJ!
天真爛漫チュリネかわいいうふふ ところでメノコさんの過去は期待していいんでしょうか?
- 140 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 02:16:42.77 ID:wFLBdjtc]
- 以上です。
今まで何故にチュリネ、ドレディアのSSが無かったのか不思議でしょうがない… このままメノコをただの厨二病患者にするつもりはありません。 一応考えてはいるのですが、期待しないで舞っててください。 エロSS一本書くのって時間がめがっさかかるんですね。 ニコ動の作業用bgm100分間耐久シリーズのを4〜5本は聴いた…
- 141 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 02:18:23.97 ID:LDD0va8G]
- あ、割り込み失礼。
リアルタイム遭遇久しぶりだったものではしゃいでしまった。
- 142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 02:35:06.50 ID:wFLBdjtc]
- >>141
…謝らなくていいです あとがき書くのにgdgdやってた自分が悪いんで。 それから、投下直前に自分のやつ読み返してて思ったこと 淫語がひとっつもneeeeeee! 一番えっちぃワードが137の「おっぱい」ってどういうことだってばよ… そんなSSで大丈夫か
- 143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 02:39:45.46 ID:+84jvj4I]
- 「ひだ」だけで十分想像できるので問題ない
- 144 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 03:15:55.30 ID:nlKwbUis]
- へー知らなかった。
「お、お願いします!」「もっと…もっとして!!もっといっぱいしてください!!!」 「…い・や・だ♪」 「いじわ…るっ…!」 とかってのはえっちくないんですねー。 またまたご(ry
- 145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/18(水) 20:17:42.09 ID:akMBNyic]
- 553 名前: 名無しさん、君に決めた! [sage] 投稿日: 2011/05/06(金) 07:20:20.45 ID:???O
メノコの氷の息吹は俺たちの急所に必ず当たる。と考えると恐ろしい技のような気がしてきた 554 名前: 名無しさん、君に決めた! [sage] 投稿日: 2011/05/07(土) 06:40:58.44 ID:???0 必ず当たる距離にいるってことは (*´Д`*)ハァハァ メノコスレでのこんなやりとりを見た後だったからワロタ 息吹責め(*´Д`*)ハァハァGJ
- 146 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/19(木) 15:04:10.78 ID:C1iXqilv]
- えろいだけじゃなくてすげーかわいいぜよ
こういう表現だからこその雰囲気だって思うな!投下乙〜
- 147 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/19(木) 21:05:33.41 ID:l0/1sLm3]
- >>127
ペラップ→主人公って案外いけそうなのに誰も考えてくれないっていう ポケダンのペラップは隠れSなにおいがする
- 148 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/20(金) 01:09:15.14 ID:ntiJU4Fi]
- >>140
GJ!百合キター! 二匹とも可愛くて甘くてたまらんかった 続編あるとのことで楽しみにしてます
- 149 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/20(金) 20:27:36.69 ID:0hrePE/P]
- >>140
GJ! 百合きたこれ チュリネにはまって育ててたところだから嬉しかった >>147 ポケダンペラップかなり好きな上に磯の洞窟でペラップの性別を知って 衝撃を受けた口だから、主人公→ペラップ(♀)の方にいっちゃうわ ツンデレを鳴かせたい
- 150 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/20(金) 21:29:35.26 ID:/qKMm5Cw]
- >>140
天真爛漫なチュリネと、無口で何やら訳ありそうなユキメノコ、どっちも可愛いです 和姦や恋人同士のいちゃいちゃエロが好きなので、 この百合カップルスクも最高に楽しませてもらいました
- 151 名前: 忍法帖【Lv=6,xxxP】 mailto:sage [2011/05/21(土) 22:22:49.43 ID:mMsuEqxZ]
- gjgj!!
- 152 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/22(日) 10:53:38.50 ID:jC8wZ4Mv]
- ゲジゲジ?
- 153 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/22(日) 13:36:58.06 ID:S5LW1MbJ]
- チュリネを見ると前野菜として食べたくなる
- 154 名前:名無しさん@ピンキー [2011/05/22(日) 20:38:30.18 ID:Z0n0B5kL]
- オカズだろ?
- 155 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/22(日) 23:57:14.06 ID:JNMfXf05]
- ランクルス美味しそう
- 156 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/23(月) 08:49:02.47 ID:w3mUXXez]
- ポケモンを食用にする文化があったとして、ツボツボとか珍味っぽいよな
…そういやあの中で木の実を発酵させてジュース作るんだよな。 昔の人の山羊のアソコみたくあの穴に突っ込んでみる男とかいるんじゃ…
- 157 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/24(火) 09:56:13.84 ID:zeWv/ED9]
- ♀童貞なんて言葉が存在したりするのかしら
メタモンしか経験ない的意味で ♀は遺伝技あるしわざわざメタモン繁殖する意味ねーしな
- 158 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/24(火) 12:14:27.28 ID:9zLAWZAR]
- 逆に考えて6Vメタモンと繁殖出来るのは限られた超エリートだけではなかろうか
- 159 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/24(火) 20:59:39.52 ID:7s/gwZYT]
- ラルトスのエロってないのかな
- 160 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/25(水) 00:48:28.36 ID:WJrGYoh6]
- ヒコザルの涙、をDVDでみたんだが
ショタヒコザルも可愛かったがそれ以上にザングースの群れに襲われるハブ姐さんで 輪姦妄想しちゃってハァハァしちまったぜ あぁザンハブが読みたい…
- 161 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/26(木) 18:05:01.13 ID:LHmb9c0W]
- ♀の種族しか生まれてこないんだから優秀なハブネークの雄なら捕らえられてザングースに逆レイポされまくって
悔しいけど俺の種で孕ませちゃうビクンビクン状態になってこってりした毒精液大量に中出ししちゃって やがて自分の子でもあるザングースの集団が元居たハブネークの群れとそのリーダーである元恋人を虐殺しちゃうとか絶望的なシチュが浮かんだ
- 162 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/26(木) 22:14:22.46 ID:TJlqgjqv]
- ポケダンのおやかたギルドで1つ書いてくる
カップリング何がいいかなぁ?
- 163 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/26(木) 22:15:15.77 ID:H3yIICv1]
- グレビパかビパ→キマかドゴキマで頼む!!
- 164 名前:名無しさん@ピンキー [2011/05/27(金) 06:45:41.73 ID:DTGH8Th8]
- おやかた×チリーンは結構いいと思うけどなぁ
- 165 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 07:26:29.46 ID:P6hRVNA3]
- ヒコポチャもなかなか……
- 166 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 11:57:23.24 ID:G+okey5d]
- ここでまさかのキャタピー×トランセル
- 167 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 13:51:51.09 ID:sWsPqwdN]
- ヘイガニが空気なので彼に何かいい思いをさせてあげて下さい
カップリングは全く思い浮かばんけど マックローは可愛いのに、二次創作てんで見かけなくて悲しい 平行線な百合って美味しいと思うのになぁ
- 168 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 16:33:35.78 ID:lyu6ZQdL]
- やはりドリュウズはいいな
お腹ステキだし、満足。
- 169 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 19:29:32.61 ID:5X6QheYX]
- >>147からだが
ペラップ×♀主人公とか欲しい
- 170 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 21:51:21.08 ID:amm6npKN]
- もうおやかたギルドで乱交でいい気がしてきた
- 171 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 22:31:46.61 ID:FsUbwgrz]
- おやかたは巨根
- 172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 22:51:32.81 ID:IBTO8V+p]
- 親方はちんこも風船の様に伸縮自在だといい
相手は勿論腹ボコに定評のあるピカチュウで
- 173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/27(金) 23:29:31.43 ID:lyu6ZQdL]
- 親方ギルドにはグレッグルがいたな
色々となんか知ってそうだ
- 174 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 02:21:29.01 ID:ntBMv6Jp]
- ギルドメンツ内でありえそうなカプを考えると
おやかた様→全員、ペラップ→おやかた様・主パ、ビッパ→グレッグル・キマワリ・主パ ドゴーム→キマワリ・ディグダ、キマワリ→ドゴーム・チリーン、ヘイガニ→? チリーン→おやかた様・キマワリ、グレッグル→ビッパ、ディグダ→ドゴーム ダグトリオ→海 かな。 ヘイガニだけフラグ相手いねぇな おやかた様はギルドメンツだけでなく、ギルドに来る他のチームも喰ってるに違いない
- 175 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 07:49:13.98 ID:B49JRzMx]
- 間違いなくチャームズは食われてる
- 176 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 13:32:43.95 ID:DLOxwGfk]
- >>174
海wwww おやかた様→セカイイチも追加しといてくれ
- 177 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 18:05:20.05 ID:f990EgK2]
- ポケダンの新作はどんな内容になるか
親方はいるのか
- 178 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 19:52:34.49 ID:MsWfRQBf]
- おやかた×セカイイチ
- 179 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 22:08:37.01 ID:bMn6TAe3]
- >>174
むしろ親方さまはトレジャータウンの皆も食ってるよ! 他にも出会ったポケモン全員食ってるよ!! ジバコイルもお尋ね者も依頼者も、もちろんヨノワさんもドクローズもユキカブリたちも
- 180 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/28(土) 22:17:26.32 ID:PgzOdW3F]
- おやかたにさまに突かれるジバコイルさん…
- 181 名前:名無しさん@ピンキー [2011/05/29(日) 14:01:42.35 ID:xx+O0MDv]
- そんなおやかたを唯一犯せるのがセカイイチ
- 182 名前:名無しさん@ピンキー [2011/05/29(日) 21:30:22.50 ID:WloA4wIG]
- 注意:親方様は♂です
- 183 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/29(日) 21:31:16.50 ID:TOAgx0wI]
- 何か、問題でも?
- 184 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/29(日) 21:57:52.99 ID:zUWMssNB]
- 腐女子は静かにしてろよ
- 185 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/29(日) 22:07:55.72 ID:tHQqcfbB]
- 親方ネタ意外と続くな
モグリューとかドリュウズやツンベヤー活躍したじゃないですかぁ
- 186 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 01:42:30.78 ID:EFiZhI7s]
- ツンベヤーて
- 187 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 02:54:17.17 ID:hDms29Jh]
- おらっ!つららおとしよこせっ!ゲシゲシ
- 188 名前:185 mailto:sage [2011/05/30(月) 03:18:52.08 ID:zCu6HAKo]
- 名前間違えてた
ニートドリュウズになりたい
- 189 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 09:39:09.30 ID:aThTL865]
- ポケモン相手に肉弾戦の末心が通じ合ったって設定はなかなかグッとくるね
ドリュウズとアイリスの関係はかなり理想的だ
- 190 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 10:02:53.96 ID:95LYAm+V]
- ドリュウズってポケダンに出たっけ
- 191 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 20:43:30.38 ID:nomaSNgN]
- >>190
ドリュウズ以前にイッシュポケ版のホケダンはまだ出てない
- 192 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 23:25:25.69 ID:jp6dDSkv]
- ハーデリアまじわんこ
- 193 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/30(月) 23:28:32.35 ID:uA2/PPK4]
- パルシェンまじまんこ
- 194 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 01:08:23.83 ID:H1IDRRsJ]
- ワカシャモまじちんこ
- 195 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 02:13:43.74 ID:I/E2deKf]
- バニプッチまじ…
- 196 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 mailto:sage [2011/05/31(火) 04:49:22.04 ID:3haeB2/a]
- ムウマージマジ…
- 197 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 14:15:31.92 ID:k797ck7y]
- ムウマージのスカート部分の中身ってどうなってるんだろう…
外見的には、中身は無い様に見えるが…
- 198 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 17:10:00.11 ID:/UPpC2Pg]
- ムウマージの中は異次元
つまり一度まぐわえばお前のちんこも異次元ちんこへと変質する
- 199 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 23:43:32.75 ID:hd1WMxh0]
- ドリュウズ×アイリス萌えすぎるだろ…
- 200 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/05/31(火) 23:51:45.46 ID:1pETYY6/]
- あんな幼い頃から関係を深めるとか
- 201 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/01(水) 23:11:43.46 ID:m5+mvKZh]
- 3DSウェア、ポケモン図鑑3Dお楽しみに!
www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-1.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-2.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-3.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-4.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-5.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-6.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-7.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-8.jpg www.nintendoeverything.com/wp-content/gallery/pokedex-3d/pokedex_3d-9.jpg
- 202 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/01(水) 23:56:37.52 ID:7B54VeAQ]
- 素直に期待
- 203 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/02(木) 22:12:48.43 ID:v6qELSjM]
- 元記事曰く
イッシュのみ?・動く・360度回転、ズーム可能 いつの間に通信、友達との通信、専用ARマーカーでの閲覧ポケモン収集、追加 360度ってことは下からも覗けるんだな
- 204 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/02(木) 23:39:54.76 ID:z5yY68jd]
- 360°なら下からは覗けないんじゃないか
- 205 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/03(金) 01:29:08.15 ID:AykOgx/5]
- 【鳩すれ】 分裂危機にあった民主党を救った男、鳩山由紀夫。結果、菅さんにダマされ怒る
hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1307028661/ (埼玉県)逮捕確定か
- 206 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:29:45.05 ID:3z7+529N]
- ちょっと通ります。8-124です
・ヘルガー二匹の雌雄絡み ・未亡人もとい犬 ・8レスぐらい ・過去に書いたヘルガー×メリープの続き物ですが単体でもご飲食になれます 疲弊した陽は熱を持ったまま空へと落ち、雲へと発火して赤く黄色く燃え盛る。熱を帯びた木漏れ日が、斜めにかかる帳より、飛び火するかのように草の地面へ、ふわりと振り落ちる。 かつて群れ棲んでいた荒野からは大分離れた森の中。陽が落ち辺りが燃え尽きる頃には常闇の壁が残るばかりのここは、湿気が身を冷やす点を除けば、身を隠すには中々都合の良い場所、だね。 「あれ取ってよぉー! ママぁあ!」 目前に映る、ふわりと嵩を増した黒く渦巻く体毛が、木漏れ日を吸って強く色付きながらも健気な声を向けてくる。 「はいはい」 爪を立て、敷かれ湿った枯れ葉を両後ろ足で一蹴りすると共に飛び上がり、続け様には木の側面を前足で掻き、後ろ足で一蹴りして、高く生っている小粒の木の実を三粒ほど、牙で引き千切って。 頼まれ物も捕らえると、直後には身体四つほどはあろう高さから落ち前足から着地し、"娘"の元へと戻る。 頭を下ろし、顎を開いて咥えていた木の実を晒すと、娘は一言と共に、勢いづくであたしの口から木の実を奪い取っていく。 「ありがとー!」 この子も、木の上に成る実程度、そう遠くないうちに自分ひとりで取れるようになるんだろうな、と、そう思うとなんだか寂しい。 「落ち着いて、ゆっくり、食べなさい」 あたしの言うことを聞いてか聞かずか、娘は腐葉土の地面に木の実を置き、口から小さな炎を吹いて木の実を軽く焦がす。 元居た群れにとってこの子は、存在自体都合が悪かったし、あたしにとってもあまり都合のいいものではなかった。 群れの優位でも何でもなかったあたしが身篭ったことも、相手が群れの外の、獲物の一匹だったことも、その相手――この子の父親が、あたしの血となり肉となったことも。 それでも間引かれたくはなく、この子を産み育てるために、群れを嫌い離れるしかなかった。 例え間違いだったとしても、一瞬でも番いあった彼のため。例え望まれなかったとしても、自力で地に足立って歩いたこの子のため。 ――あるいは、慚愧に堪えることない、あたし自身のため。 身篭ったその時、群れの皆を裏切ってひとり離れたことは、いまだに後悔している。もう一生会うことの許されない敵を作ってしまった、と、そんな恐怖心もあるのかもしれないが。 ちゃんと説明すれば理解を示してくれる奴は居ただろうし――特に、同じ雌の仲間には護ってもらうことも出来たかもしれない。 それでも、この子が居ることで群れの発情が止まって、なんてことになったら間違いなく子殺しの対象になっただろう。そうでなくとも、混血のこの子に難癖つけて噛み絞めようとする、かつての仲間たちが容易に想像できる。 「ママぁー、もうちょっと欲しい!」 護るため。どんなに都合が悪くたって、この子を地に還しはしない。 「しょうがないねぇ」 だからって、過度に甘やかすつもりまでは無いのに。今一強く当たれない点は、考え改める必要があるか。 柔らかい地面を再び蹴り付け飛び上がり、頼まれた通りに木の実を咥え取って娘へと渡す。 いいのか悪いのかも分からないが、この子が喜んでいるなら、きっといいんだろう、と。 「ちゃんと噛みなさい」 あたし自身も快く、頬を緩めようとする。
- 207 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:30:28.82 ID:3z7+529N]
- しかしその刹那、不意に、懐かしい匂いが鼻をつんざいて来た。
群れに居た頃は常々包まれていた、同族の匂い。かつて群れ棲んでいた時の、仲間たちの匂い。 久しぶりに感じるそれには、心落ち着くような想いが湧いて出てくるものの。落ち着いてなんていられない、とすぐに考え改め、視線を自身の足元へとずらす。 「どうしたの?」 この罪無き娘のためにも、遭遇するわけには行かない。 あたしは、どくり、と身体に鼓動打たせることで、静まりかけていた心持ちを奮い立たせる。 「ちょっと、移動しよっか。木の実はもう……食べた?」 口ばかりは柔らかく意図したつもりでも、無意識のうちに声色が暗がりへと身を潜めていた。 「うん」 あまり心配させるつもりも無かったのだが、それを察したのか娘も声を暗がりへと追いやり、引き締まった声と共に木の実の種を吐き捨てる。 痕跡を消すほどのことでもないだろう。向こうだって無用な争いは避けたがるはずだし、あたしや娘の匂いを痕跡を見出せばすぐに離れていくはずだ。 匂いの流れから察するに、幸か不幸か、群れは風上のほうに居るようだし。気付かれずに離れられるならそれに越したことはない。 「川に行こう。喉乾いてるでしょ?」 理由なんて適当でいい。後ろからじりじりと迫ってきている、複数の匂いから、ただ離れるための嘘でいい。 ――それなのに、どうして匂いが強くなってきている? 追われているのか? 「じゃあ、早く行こっか」 鼓動が加速度的に早まっていく。一歩、二歩と、八本の足が腐葉土の地面を掻き始める。あたしの四本と、まだ不安定さの残る娘の四本。鼓動が、とく、とくと空気を響かせる事も厭わない。 がさり、がさりと、風下へ、赤く黄色く濁った茂みを一つすり抜けて。 「あ……」 そうした目前には、黒い体毛をさらりと伸ばした、長く巻いた角の同族一匹が、吸い込まれそうなほどに黒々とした眼差しをあたしへと向けながら、尻餅ついて座っていた。 待ち伏せ、された? 「お久しぶり、です」 リーダー、と言葉を続けそうになり、思わず口を紡ぐ。 過去には憧れすらした、元居た群れのリーダー。今もこいつが群れの"アルファ"ということは、恐らく変わりやしないだろう。 「久しいな。何も言わずに消えて、今は一匹……ではなさそうだね」 かっこいいし、優しく落ち着いたこの雰囲気も好き、だった。群れから離れた今も優しくしてくれるかは怪しいものの、仲間思いなリーダーだった、ということは間違いない。 「そこの子供は、お前の子か? 体毛が嫌に巻いている辺り、純血ではなさそうだな?」 アルファは、そう言葉にしながら畳んでいた後ろ足を展開し、しっかりと四肢で腐葉土の地面に立った。 危惧している通りなら、あたしからの返答を聞き次第、即座に娘を絞められてもおかしくなく、答えるべきか、しばし迷う。 「そうですね……あたしの子ですが、この子の父親まではお教えできません」 怒るでも、笑うでもなく、強いるならば無表情に。視線を交錯させながらも最低限の説明を済ます。 心中は全く穏やかではないものの、力量差が歴然とした相手に、視線を鋭く突き立てるのは却って危険なだけだし、と。 張った四肢からも気を抜き、敵対したくないことを、何とか表現しようとする。 「ママの"おともだち"?」 娘が隣から、好奇心のままに向かってくる質問が、それを後押ししてくれるような気がしながらも。 お前も狙われるかもしれないんだぞ、と、危機感のない娘を多少なり不憫に思う。 「うん、お友達だよ」 "友達"、とはいっても、反射的に、考えるよりも先に放った言葉には、あたし自身で呆れ返り、ため息も出ない。 本当に友達なら、どれほど安心できることか。気を抜けることか。 「かっこいい! 大きくなったら番いたい! いいでしょ?」 「うん、大きくなったら、ね」 取り囲まれたこの状況。あたしも娘も、逃げ場を絶たれ追い詰められた獲物でしかない。呑気に、アルファをかっこいいだなんて、言ってられる場合じゃないのに。
- 208 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:31:04.54 ID:3z7+529N]
- 視線を向けるまでもなかった。木々の隙間や茂みの影から、ゆっくりと、それでいて存在を示すかのように音を立てる集団が、四方八方からこちらへと近づいて来ている。
いずれも白く後方へ湾曲した角と、黒い体毛を持った、懐かしい面々なのだろう。 最初からあたし達が目標だった、と。それに気付くのがもう少し早ければ、遭遇することなくすり抜けられたかも知れないだけに、悔しくてならない。 「皆……久しぶりだね」 あくまで目前のアルファを。追い詰めた獲物を仕留めるべく待ち伏せしていた一匹を視線に残したまま、周囲へ声だけを差し向ける。 声は無くも、アルファとは打って変わって、皆が敵意に満ちた睨みを利かせあたし達を捉えているのだろう。 身に突き刺さってくる幾多もの視線が痛く、震え倒れてしまいたい思い。 それなのに、娘は状況を理解していないのか。横目に様子をうかがうと、初めて出会う同族に、大変な興味を投げかけている。 腐葉土の地面を、わしゃしゃ、と、四肢を滑らせるかのように、がむしゃらに蹴り付けて。とりわけ群れの若い者――それでもオトナである面々へと寄り、言葉崩れの声をぶつけては飛び退き、相手の反応を待たずして次の者へと駆け寄って行く。 冷めた視線にさえ気付くことない、無邪気な様が、危なっかしくて仕方がない。 「あたしは結構元気だよ。ごめんね、何も言わずに離れて」 どうにかあしらえないものか、と、極力平静を保ち、合わせる顔もないのに、無理して群れの皆に視線を配る。 しかし誰ひとりとして表情を変えず、包囲を緩めるでもきつくするでもなく、ただ視線ばかりを突き返して来る。 「子に罪はないさ」 そこに割って入ってきたのは、助けてくれたのは。他でもなくアルファ、群れのリーダーだった。 一声と共に静まる中、風が木々を叩き、木の葉をざざあと揺する。何を言っているかまでは理解していないであろう娘までが――身じろぎを止めてアルファへと視線を刺した。 「その子は先に帰していいぞ。俺はお前に興味があるんだ」 場の空気を、流れ来る時を一瞬に固め、どさりと身に圧し掛かってくる。しかしそれはあたし以上に、群れの、包囲網に対して強く重石となった。 あたしをどう処遇するかは分かなくとも、娘はひとまず大丈夫という保証。 「――独りで帰れる? ママね、ちょっと"友達"と話し合わなきゃいけないの」 血生臭い話し合いになるかもしれないし、目前の"友達"だって気を利かせてくれたのだ。あとはこの子が巻き込まれさえしなければいい。 「えー、ママはまだ居るの?」 「うん。すぐ戻るから、ね。さ、早くお行きなさい!」 甘えたそうに、横から上目遣いをくれる娘を言葉で追い立てるのは、あたしだっていい気はしない。 それでも、せっかくくれた機会に逃がさないという選択肢は、なかった。 ほどなくして諦めがついたのか、娘が渋々と歩き始める先では、黒毛の包囲網がゆっくりと開き、娘はその隙間から木々の奥へと、静かに立ち入った後、一旦振り返る。 あたしへとよこされる視線。まだ幼さの残るその黒い小顔には、隠す気もない不安が霞む。 ――早くこの場から離れなさい。離脱しなさい。 「帰り道ぐらい分かるでしょ? 来た道たどるだけ、大丈夫さ!」 喉元から飛び出してしまいそうな焦燥感を、言葉にならぬよう懸命に噛み砕く。代わり、空気が察してくれたのか、上方、木々の葉っぱが、ざざあ、と悲鳴を放つ。 それに驚き慄いたのか、安心したのかは分からないが、娘は、ふう、と小さなため息とともに、目を瞑り身を翻して、姿を消した。 ――あたしがこの場で絞められるならば、あの子は、生きていけるのだろうか。 まだ狩りだって教えていないのに。父親の姿を見たことはなくとも、獲物の血が流れる娘に、果たして獲物が狩れるものか。 一瞬そう思えど、まだあたしが絞められると決まったわけでもないし、杞憂かもしれない。仮にかかって来られたって、逃亡するなり、返り討ちにするなり、どうにか生き永らえれればいい。 絞められる訳には行かない。
- 209 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:31:47.87 ID:3z7+529N]
- 「――遅くなりました。改めて、お久しぶりです」
娘も遠くへと消えたところ、目前の雄へと向かい直し、改めて話をしよう、と、そう思っていると。"友達"は腐葉土の地面を四肢で蹴った。 あたしの横についたと思えば、腐葉土を蹴り直し、二回りほど大きなその身体を横からぶつけて来る。ふらりと崩れるさなか、素早く喉元を噛み締め、横倒しになるついでに、すっかり抑え込まれる。 「話があるのでは……ないのですか」 話すまでもなく決裂だった。 「さあ、な? 俺はお前に興味があるだけだ」 かつては、この雄に伏されることを望んでいたか。一昔前なら、きっと大喜びできたであろう状況、台詞。 このような形で伏されることになるなんて、無情だった。 抗いとして四肢を懸命に動かし、蹴っても、横倒しになったそれは腐葉土を上をむなしく滑るだけ。 「皆も、一旦引いてくれないか? こいつを逃したりはしない」 "友達"はあたしの首から牙を抜いたと思えば、今度は宙へと指示一つを渡す。前足であたしの首筋を捉え、逃れられないようにこそされていても、包囲網までは必要ないと判断されたのか。あたしに過度な敵意をぶつけているわけでも無いと、示したいのか。 分からないからこそ、油断などできやしない。 群れの面々が静かに茂みを超え、辺りから気配を消すと、この場に残るのは、いよいよあたしと"友達"だけになる。二回り小さいとはいえど、そう体格差もないこの獲物を、まさか独り占めしようと考えているのだろうか。 あたしは牙を噛み合わせ、回りやしない首はそのままに。赤く黄色く燃える空を負い黒く影を纏っている"友達"の顔を、視線で絶え間なくつんざいた。 その矛先にあるのは、瞳ばかりを煌めかせ、牙を見せつけて来て、全く涼しそうな微笑み。続けざまには、表情そのままに牙を刺したその口で、あたしの首を力いっぱいに捻ってくる。 「やめ……!!」 仰向けに変えられ、地面の冷たさが移るは背中の方。身体を巡っていた血が、視界に移らずして宙にて踊っているのか、幽かながらよい匂いが鼻先へと届けられる。 まるで獲物を屠るかのような、あまりにぞんざいで呆気ない扱い。あたしには、もう優しくはしてくれないのか、と。僅かでも期待していた思考さえ、崩れ落ちるのはあっという間のこと。 喉元にはこいつの牙がめり込み、絞めるでもなく小さく貫く。こいつとはもう仲良くできない、と諦めはついていし、だからこそ、面白がらせたくはなく口を噤んだ。 「ほう、強くなったな?」 一間、喉元から感覚が離れると共に一言添えられ、言葉が終われば再び牙を元へと――丁度大量の呼吸が行き来し、膨らみ張っていた喉元に刺し直される。 雫の張る目を敵意のままに見開くと、目前に映る黒い耳が、体毛が、ゆらり、歪む。 敗者への侮蔑なんて、別に珍しくもなんともないと、分かってもいるし、あたしだってそんな気質を持ってるのに、それでも悔しい。 こいつが"友達"だなんて。ましてや過去に恋い慕っていたなんて。ありえない。最悪だよ。 牙はそのままに、こいつの足爪が、あたしの四肢の間、胸元付近を、静かになぞり始める。多少なり膨らんだ乳房表面を刺され擦られ、酷く痛くても、抵抗する気はとうに失せていた、か。 じっとしていればこれ以上に痛覚を弄られることもないのだし――反応に裂く神経もなく、ぼんやりと、目前に霞み揺れる黒い耳を見つめるばかり。 「身体はすっかり母親気分か」 ――娘は、あの子はしっかり巣へと戻れているだろうか。もう心配するような幼さではないと分かってはいるのに、心配性なもんだね。 あたしが帰り着く頃には、待ちくたびれて眠っているだろう。もう長らくは、あるいは絞められる瞬間まで"友達"と付き合わなければいけなさそうだし。 はぁ。 「惜しいね」 喉元から牙の感覚が、離れ、今度は差し戻されることもなく。視界に映っていた耳は上方へと移り消え、代わり、"友達"の黒く影を纏った顔が、下方より出でる。 再びあたしの目へと差し向けられる視線。それは霞みながらも、笑っていることは何も変わりやしない。 「そうですか……はいはい」 耳に意識を向けるつもりもなく、何を言われているのかも気にしないまま。適当な言葉を"友達"の言葉に噛ませ、あしらおうとする。
- 210 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:32:30.48 ID:3z7+529N]
- 「随分と気のない返事だこと」
それでもこいつの興味は尽きることなく、眼前へと、目前へとその顔を。それこそ、冷たく湿った鼻先同士が押し当てられるほどに近く迫らせてきた。 赤く黄色く燃え続ける陽の火や、煽り風に叩かれ悲鳴を上げる葉っぱ達の声を、何もかもを遮断するかのよう。 「前戯は嫌いか?」 「そんなことはありませんよ」 あたしは相も変わらず、尋ね言葉を深く考慮することもなく適当に返事を向け、たものの。一言を言い終えた頃に、頭の中からすり抜け離れようとしていた"友達"の言葉を捕まえ、脳裏に引っかけた。 前戯? ん、え? この後本番があって、後戯があるかは"友達"次第としても。あたしに種付けでもしようって算段なのか。 「これから一体、何をなさるおつもりですか」 生き永らえられるなら、絞められるよりはずっとましだとは思えど、解放されるのはまだ先になるだろうな、と改めて落胆する。 それよりも、野良のあたしなんかに構えば、群れの雌達が黙っちゃくれないだろう、と呆れるしかない。その点、包囲網を散らした真意に納得がいく。 「あまり、気乗りはしていないようだな?」 あたしから向けた質問には答えることなく、姑息にも質問を返してきて。更に姑息なことに、あたしから言葉を返す間もなく、その身を畳んで、腹を腹へと押し付けてきた。 心も、身体さえも準備なんてできていない。 「――やめろ! 離れろ!!」 雄を意識さえしていなかった身、強引に下腹部を裂いて突き立てられる感覚。久しぶりに放つ怒号。 瞳から伝い落ちる雫が心なし嵩を増し、頬上部を、耳元をすり抜け、体毛を沈めながら、腐葉土の地面へと落ちる。 目前に居続ける笑みもまた嵩を増し、その喉奥からは、くつくつと殺し損なった声を零している。 「ようやくその気になったか?」 下腹部に突き立てられた感覚が今一度離れ、腹同士が擦られ、乳房に酷い痛みを走らされる。 "友達"の顔が、視界下方へと消え、代わり、生暖かい感覚で、傷を負った乳房を癒すかのように擦ってくる。一回、二回、繰り返し何度も。 その、すうう、すうう、と掠れるような音が木々の間を跳ねると、共に、近頃忘れかけていた感覚、高揚感が湧きあがってきた。 「お願い! お願い……」 何を伝えたいのか今一分からないのに。ただ、何かを言わないといけない気がした。 ひりひりと痛みの残る乳房が、下腹部が。痛みもなく、ただやたらと乾く。 「おねだりか? 何だ、言ってみろ」 舐め繕う舌はそのままに、下方から向けられる質疑。 「そんなんじゃ、ない!! 違、う……」 それは否定すべき、反抗すべき言葉だったのに。怒号のままに放とうとした返事は、突如、喉奥にて噛み砕かれ尻すぼみになる。 鼓動が、どく、どく、と身を揺すって、感情を煽っていく。どんなに痛くても耐えるつもりだったのに。絞められても致し方なしと覚悟していたはずなのに。 「や……やぁあああ!!」 身体じゅうが疼き、乱雑に両前足を振るわせる。友達の後頭部を捕えると、そのまま爪を立て引っかける。 そんなあたしなんてお構いなしに、こいつはあたしの乳房を繕い続けて――それでも足爪が刺さったことに腹を立てたのか、その舌を一旦引っ込ませると、牙をめり込ませてきて、ただあたしの乳を吸い始める。 地に足立てた直後の娘に行った"それ"とは、感覚こそ似ていても、受ける衝撃が全く違う。ばらばらに壊れてしまいそうなぐらいに酷く、同時に乾いた身を潤わせていく。 「だめ……やめてぇえ……」 「感じる? へぇ?」 嬌声なんて、らしくない。そう思考では嘆いても、身体はあまりに勝手で、快楽を貪ろうと媚びを増していく。 風があたしと"友達"とを包み、混ざった匂いを鼻奥へと押し込んでくる。雄の匂いが心地よい。離れたくない。 目前に揺れ続ける黒く斜陽に焼けた耳が、残る距離を表しているようで、恨めしい。 「なぁ、あなたの、欲しい」 喉奥からでなく、身体から、無意識のうちに放っていた言葉が、宙にて風の流れを断ち、僅かばかりの時を止める。本当にあたしの放った言葉なのかさえ、疑いたい。 それでも"友達"は即座に理解してくれたのか。断たれた風が再び木々の隙間をすり抜け流れ始める頃には、その身を今一度あたしの上から退けて、そばに立った。 この瞬間に、逃げ出そうと思えば、逃げられなくもなかったかも知れないのに、身体は押さえ付けられたままのように重苦しく身動ぎもままならない。ただ、"友達"ともう少し遊んで居たかった。――あたしはほんと、何してるんだろう。
- 211 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:33:11.99 ID:3z7+529N]
- 静かに身を起こし、腐葉土の地面に一旦四肢を立て終えてから、前足、後ろ足と折り畳み、身体をかがめて、四肢で立つ"友達"の下腹部へと顔を寄せる。
四肢に挟まれ、赤く燃える陽さえも遮る暗がりの中。鼻先に、生ぬるく、匂いのよい感覚が、つん、と当たる。 陰りの中、発色までは見えずとも、雄特有のそれはきつく張って今にも裂けてしまいそうなほど。 「やってみろよ」 挑発する声が、今更にもあたしを追い込もうとしてくる。 目前のこれを噛み絞めれば、一瞬で形勢が変わる。少なくともあたしはそう思うのに、こいつは全く落ち着いたままだった。あたしが牙を突き立てるわけがない、なんて、理由もない信用を置かれてる、のだろうか。 ただ黙って、あたしは返事することなく前足を半歩進ませる。首を伸ばし、"友達"のそれを、性器を口で、牙で挟む。 ぴくり、ぴくりと、小さな鼓動を伝えはしてくるものの、ひどく荒れる様子もなく落ち着いてて、ひどく恨めしい。 噛み切るくらい容易なはずなのに。 「よしよし、いい子だな」 熱を持つそれを傷つけぬよう、ただ舌を押し付け、擦り当てて、表面に浮かんでいる粘液を舐め取る。 毛繕いと同じ要領で、奥から手前へと舌を引いて、それでいて口は繕う物を捕らえたまま。 辺りに吹く風は、おとなしく、さああ、さああ、と静かな声で、木々の葉っぱと何等かの話を交わしている。 笑っているのだろうか、あたしのことを。別に、どう思われようと勝手だけどさ。 あたしだって、憎き相手のご機嫌なんて、態々取り繕う必要もないのにさ。 はっきりとはしなくとも、力量差の大きいであろう相手に歯向かって、この場で絶える訳にもいかないんだって、分かっているんだから。 ただ屈服させられ、不本意ながらも従っているだけだ、と、頭の中に響かせ、あたし自身を納得させようとする。 「ありがとう……ございます」 くぐもり、今一はっきりとしない言葉しか浮かばせられないが、騒がしさの失せたこの周辺でなら、十分に聞き取れる程度だと思う。 「ああ、俺も中々いい」 "友達"の、こいつの一挙一動に、憎たらしささえ覚えるのに、身体はあたしの指示なんて受け付けず、ただ繕いごとを続けるばかり。 ただでさえ大きく張っていたそれが、口内で尚も膨張し続ける。舌を這わせるにも窮屈で、段々と緩く動作を遅く引き伸ばしていく。 娘にも、包囲網の誰にも見せたくない光景だろう。本当は遠巻きに視線を突き立てられているのかもしれないが、この場静かに、他の生き物なんて気配さえ感じられない。 木々をいくつ超えれば生き物と出会えることか。包囲網だってそれほど遠くまで行っていないだろうとは思えど、さながら、この森には最初から、あたしとこいつの二匹しか居ないかのよう。 強いるならば穏やかな風達が、ゆらり揺れる木の葉達が、陽に燃やし尽くされるのを心待ちにしているぐらい。 そんな中でも静めやしまいとしているのか。はす、はす、と、こいつの呼吸ばかりが漂い、とく、とく、と鼓動が身に打ち、ざわめき具合はまるで変わりやしない。 「さて、物足りなくなってきた」 喜んでくれているのだろうか。頭上を越えた後方から零される声は、何も隠すことなく感情を表している。 案外、何時まで経っても慣れないものなんだろうか。咥え扱かれるくらい、他意なく繕われたりもしてただろうに。 と、そう思っていると、舌をあてがえていた、膨張するそれが急に引き抜かれ、口内が綺麗に空く。 黒い体毛が目前から退き、斜陽に焼ける木々達が再び視界を占領する。こいつは一歩飛び跳ね、あたしの後方へと回り込むと、あたしが振り返るのと同じくして、その身体を圧し掛からせてきた。 あまりに湿っぽく荒い呼吸が、耳元へと吹きかけられる。横目に映るのは、見るからに上気した黒毛の顔。 何をされるかなんて想像するに易かったが、それに抵抗する気も起きない。 「いい目に、いい身体だ」 横目に見合う同士でも、こいつは隠す気もなく感情を呼吸とするのに対し、あたしはただ黙り従うしかなかった。 身体の準備が整ってない、なんて、こいつだって重々承知だろうに。こんなあたしで何をしようっていうんだ。
- 212 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:34:56.43 ID:3z7+529N]
- ――きうぅぅう!
そう思考する直後には、下腹部へと刺さる感覚。無理やりに押し込まれ、裂けてしまいそうな激痛。 さっきまでは口内で繕っていたそれが、今度はあたしの膣内へと侵入してくる。身体が接着し、あたしの背とこいつの腹とが離れなくなる。 前足が間接から折れ、地面に腹を押し付けられる。こいつの鼓動が、余りある力で身体を揺すり浸食してきていた。 「いいねぇ、子持ちの癖に初々しさがある。実にいいよ」 そんな言葉の後には、ふうう、と、頭後ろ辺りから熱風を吹き付けられ、あたしの顔を柔らかく包む。 黒い体毛の上に乗り、斜陽の中に同化しながらも揺れ踊る炎は、身体を固く強張らせるあたしを、優しくほぐしてくれる。 「だって……何回も番った訳じゃ、ない……」 悔しく、憎いはずでも、こいつからの貰い火に心を沈ませる余裕は、まだあるのだろうか。顔の温かく火照る感覚が心地よく、瞼を落とし――下腹部の痛みを忘れようとした。 気持ちの悪い鼓動は、そのうち気にならなくなるさ、と。 そんなことないと分かっているはずなのに、一時しのぎでもいいからそう思っていたかった。 ――かつてに番った"あいつ"とだって、たった一度で子を成してしまったんだ。経験も薄い身、久しぶりの雄が嬉しいのかもしれない。 どんなに悪く思っても――そもそも"あいつ"とだって印象なんてよくなかったのに――同族の雌と雄でしかないんだから、変なことは全然ないか。 「へえ、楽しむのは初めてか?」 ひゅうう、と吹く風と共に、頭から感情が丸ごと全て抜け落ちるかのような、妙な虚無感が降りかかってきた。 「あぁ……や、やぁ、やめろ……!」 ぎぎぎ、と身の、肉の軋む音が無情だった。 牙を強く噛み締め、湧き出る声が宙に零れぬように。代わり、瞳より酷い量の雫が爛れ頬を通り、腐葉土の地面へと伝う。 くぅうん……きゅるる……。 「みっともないな」 くつくつと、わざとらしく声にするこいつには、一体どんな思惑があるのか。 身体が悲鳴を上げたがっている中、斜陽を受け煌めくこいつは、そうっと、あたしの目元へと、優しく呼吸を、炎を吹き付けてくれる。 雫が蒸発するのはあっという間でも、再び零れ始めるのもあっという間のこと。 あたしはそんな、一々世話されなくたって全然大丈夫なのに。子供を扱うかのようなそれはあまりにも屈辱だった。 ただでさえ、番わんと、この身抑え込まれているのに。 「いや、だって……だってぇえ!!」 駄々をこねるかのようで――懸命に、抵抗、という名目で身動ぎし続けて居たかった。 吹く風に乗って、風下すぐそこより届く雄特有の匂いが、判断を鈍らせている気がする。 「くう……ワガママ言いやがるな」 あたしが身動ぎする度、下腹部奥部に広がる、微かな擦れ具合を、もっと強く感じたい。 それなのにこいつは、もう少しというところであたしの背を擦り――身体に絡む性器から解放した。 「え……」 「さて、お遊びはこの辺にしておこう」 こいつはくすりと笑う声色そのままに、下腹部が急に軽い。引き抜かれたのだと把握するのは一瞬のこと。 ――性器が下腹部から抜け落ちても尚、摩擦跡がひりひりと刺激し続けて来るこれは、何なんだろうか。 「うぅ……」 身体じゅうが、がくがくと震えて、腹ばいに座ったまま立ち上がることもままならない。 このまま暫く、快楽の跡に浸って居たい、なんて。そんなことしてるだけの暇もない、と、失念することなく分かっているのに。 「お疲れかな?」 本来なら喜んでいい、労いの言葉。あたしの背中から重荷が退くと、こいつの足爪が顔のすぐ横に。片側に二本足双方が纏まった。 「全然! ご心配なさらず……!」 ――行ってしまう。 それでいいんだ、災厄がようやく去っていくんだから。 「群れに戻ってくるなら歓迎するさ」 ――行ってしまう。 身動ぎもままならぬ中、あたしは必死になって、何を訴えたいんだろうか。 「待て……待って……!」 身体はそのままに首ごと顔を捻り、片角を腐葉土に押し込むような形で見上げる。 "友達"の目は、垂れ落とされ穏やかそのもの。悪い気なんて微塵もなかった、ということを伝えたかったかどうかは露知らず。 あたしの視線を見下したこいつは、ただ小さく口元を綻ばせ、微笑んでくれた。 ――あたしだって、貴方だってまだ、でしょ? ――煮え切らないよ。 「お前には強く入れ込んでいる」 "友達"が地面を蹴ってから、木々の奥へと去っていくのはあっという間だった。
- 213 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:36:56.86 ID:3z7+529N]
- 斜陽も失せた木々の合間、いよいよ青く黒く、焼け切った灰へと姿を変え始める頃。
ただの一匹になったあたしは、動きたくない、と自らで縛りつけている身体をなんとか浮かばせ、がくがくと震える四肢で地に足つける。 後ろ足を張ると、下腹部の摩擦跡がまだ疼く。後に残ったのはぼんやりと輪郭の見えない憎悪ばかり。 遊んでたのだか、遊ばされてたのだか。最中には、さぞたくさんの空気が流れていったのだろうが、どれほどのものか。記憶上の空気は皆が止まっていて、流れたはずの空気は想像さえ付かなかった。 娘はもう泣き疲れて寝ている頃かもしれないんだ、と。忘れかけていたそれをふと思い出す。 他の生き物達には悟られまいと、よろめく四肢を慎重に、それでいて足早に歩みを進める。 苔むした岩肌を蹴って、茂みを一つ、二つ、三つ、四つ飛び越えて、木々に身体をぶつけ、時に角が弾かれ頭を振られても、身体の勢いそのままに進み。 ようやく到着した、腐葉土の積もる斜面の一部分には、黒く乾いた焦げ跡が残る。娘の日頃からの悪戯なんかではない、まだ真新しいもの。 それだけでもなく、周囲には幾多もの足跡も、荒っぽく踏み示されており、獲物を捕えた時と同じ匂いもする。 身を固く静止するしかなかった。 追われたか、待ち伏せられたかは分からずとも、四、五匹ほどか。指示したのは、他でもないだろう。 ――見逃してくれやしなかった。あたしを敷きながら、分断させたかったの、だろうか。 群れに居ればまだ、仲間同士で止めてくれたかも知れない。それでもアルファから直接爪牙を下されれば、為す術なんてなかった。 群れを離れざるをえなかったのに。 あいつは――あたしを陵辱こそすれ、間引くのはやめよう、なんて、端から思っていなかったのだろう。 予め待ち伏せて、あたしやアルファの、現地の様子が分かってなかったとしても、"友達"が天高く声を響かしてくれれば、止められたのだろうし。 『群れに戻ってくるなら歓迎するさ』 頭の中に響くは忌わしい声色。 今更あたしに種付けして、何になるんだ。もう群れには居ないのに、それでも支配下に居なければだめなのか? どうしようもなく身を崩し、ただ、焼け焦げ、匂いの充満した巣内に入り込む。 噛み砕かれて不自然に身を曲げた黒い体毛が横たわっているのは、血でできた敷き物の上。 もう少し奥には、熱を帯びながらも変わりのない小さな球状の物。この子の父親の、尻尾先端についていた宝珠。 元々は透明感もあったのだが、今となってはすっかりくすんでしまったそれを、咥えると、"体毛"の腹であろう部分に、そうっと添え置く。 巣の外、入口まで戻ると、静かに目を瞑り、鼻から空気を弱く長く吸って、そのまま喉へ、口へと。呼吸の要領で移しながらも、喉にて乱暴に摩擦させる。 口内へと逆流する頃には唾液を消し飛ばす熱気となりて、ただ目前、巣内の脇に置かれている、燃え損ねた黒へとそのまま吐き付けた。 ――お還りなさい。 あたしの背や脇をすり抜けて、たくさんの風が入口下方から巣内へと入り込んでいく。 成り替わって黒い煙が、獲物の焦げる匂いと共に入口上方から零れ出て、木々の葉っぱを燻していく。 煙や匂いが、瞑る瞼をすり抜け瞳表面を裂き、その隙間から体液を溢れさせ、頬へ、顎へと伝わせる。 それでもあたしは行動止むことなく、何度も何度も、息を吸って、時に沈む顔を懸命に擡げながら、巣内へと吐き付け続けた。 この子も、あたしも、あたしと番った、この子の父親も。一体、何のために生きたの……? その答えも出ないままに、いよいよ煙も匂いも薄く消え、巣内から熱の感覚が消え失せる。 今まで有難う、ね。
- 214 名前:ヘルガー♂♀ mailto:sage [2011/06/03(金) 03:38:03.15 ID:3z7+529N]
-
巣の入口から離れるように身を後退させ、ふらり、ふらりと森の中を身勝手に進む足。 冷たい腐葉土を踏み締め、赤く陽に焼けた木々をすり抜け、向かうは、かつて群れ棲んでいた荒野の方向。 ――あたしはこれから、あの群れに報復しに行くのだろうか。 そうだとして、壊滅させるのは無理だろうが、あの子と同じ地に還るには丁度いいか。 尻尾根元、やや下方から、体液の感覚が湧き立ち爛れ落ちる。歩む鼓動に合わせ、腐葉土の地面を、たん、たん、と静かに叩く。 酷く高揚した心持ちは、恨みから来るものだろう、と、そう思い込みながらも、原因がまた別にあるのか、身体の制御なんて効きやしない。 群れがかつてと同じ場所に居るかさえ分からないのに。こんな惨めな状況で立ち向かって、まともに抗えるものか――。今更不安に思うこともなく、ただ、あたし自身を嘲笑う。 風が鋭く身体じゅうを裂いてくる。冷たい。 だいぶ歩いたところ、前方より"友達"の影が、ただ独り、歩み寄ってくるのが目に映った。 泣き崩れてしまいたいのに、まるで身動ぎ効かぬ身体が、構えるでもなく立ち止まるばかり。 そんなあたしに、"友達"は柔らかい言葉と共に身を翻して、先導するかのようにゆっくりと、視界の中にて歩みを進めてくれる。 爪が疼き、身体が跳ねる。腐葉土を蹴り、飛び掛かったのかと思えば、ただ"友達"の横へと付き、並行する。 昔はもっと違う関係だったと思うのに、思い出せない。――今が友達なんだったら、きっと昔も友達だったんだろう。 にやりと言葉なく笑ってくれる彼が、感覚薄い身体に刺さる。こいつとは結構長い付き合いだった気がする。それ以外に理由もなく、ただただ嬉しかった――。
- 215 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/03(金) 03:39:06.77 ID:3z7+529N]
- 以上、9レスになりました申し訳ありません
ちょっと通りました
- 216 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/03(金) 08:36:42.44 ID:NHSLwVp4]
- oh…これは……
まさか続きが来るとは思ってませんでした。GJ
- 217 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/04(土) 09:23:42.46 ID:IXln7g6/]
- 相変わらず情景描写がふつくしい。GJ。
上手く言葉に出来ないが、ふあああ!ってなった。
- 218 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/04(土) 13:59:40.76 ID:fftvkBkA]
- う、ぉ…BADENDか…
- 219 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/04(土) 14:58:44.91 ID:IbMlmjrW]
- 前の話好きだから続きが来て嬉しい様な悲しいような・・・だがそこが良い
- 220 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/04(土) 23:14:59.11 ID:urryuOpk]
- なんという文章力…これは引き込まれる
なんかこう「あらしのよるに」を彷彿とさせるな ポケモンの場合は実際に混血の子供が生まれるってのが面白いところだ
- 221 名前:名無しさん@ピンキー [2011/06/05(日) 14:29:03.52 ID:ZdhMt2P4]
- 保管庫機能してねえな。
- 222 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 03:15:29.42 ID:SId3ilPz]
- 生まれて初めて恋をしたのはいいけれど、それが同じポケモンじゃ無くて
人間相手で、あわあわしてるポケモンが書きたいけど、 どのポケモンだったらそれっぽいかが全く思い浮かばない。 教えてエロい人。
- 223 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 04:24:05.40 ID:b2r7rzX2]
- どのポケモンでも恋心は同じだから
よくあるそれっぽいポケモンもいいけどあんまり見ないマイナーポケモンだと面白いかも
- 224 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 11:57:26.56 ID:aah6Xt6d]
- このスレでまだ上がっていないポケとか見たいなぁ
- 225 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 13:27:22.83 ID:175a2fZ9]
- イシツブテとか?
- 226 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 mailto:sage [2011/06/07(火) 17:26:17.58 ID:WH3nPxqp]
- あえてヤミラミを押す。
電信柱の影から、そっと眺めるヤミラミとか、かわいいと思うんだ。
- 227 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 18:26:18.08 ID:uszmPwno]
- ヤミラミはちっさすぎて入れる側でも入れられる側でもしっくりこないが
鉤爪や鋭い牙で怪我させないように一生懸命トレーナーを愛撫してたら可愛いと思う
- 228 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 18:39:17.65 ID:bA8iv7KO]
- キノココ タマゲタケ ギアルとかどうだろう
最近のアニポケのならダンゴロとかオタマロとか
- 229 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/07(火) 18:50:17.71 ID:fRwrDX8M]
- ヤミラミと言ったらポケダンの子らが有名だけど
アニメではヤマトの手持ちなんだよな〜 泳げない事をヤマトに突っ込みを受けた時の仕草が超可愛い
- 230 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/06/08(水) 08:34:00.12 ID:y7wyhiVn]
- ゼブライカでしょー
好きになった人が背中に乗ってるのに何も出来ないもどかしさ
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