- 182 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2017/04/06(木) 20:11:05.02 ID:8n6S42rj0.net]
- 息が白い。気温は零下1度。時計の針は午前6時50分を指している。
昨年12月の日曜、宮城県石巻市の国道沿いにあるパチスロ店ジョイパーク石巻店には10人以上が列をつくっていた。 「本日7時オープン」。のぼりが寒風に揺れる。石巻市のパチンコ店の開店は日本一早い。業界ではそう言われている。 シャッターがゆっくりと上がった。キュインキュイーン。ピッポパッポピピピピピ。 色鮮やかな光を放つパチンコとスロットは約500台。 北斗の拳やルパン三世のキャラクターが画面の中で目まぐるしく動く。 客のほとんどは「1スロ」と呼ばれる台をめざす。 千円で900枚のメダルが出る。ほぼ1円1枚なので「1スロ」。10円1枚が一般的な店内で、もっともレートが低い。 開店から1時間で32台ある1スロの大半が埋まった。東松島市の男性(46)もここが定位置。 6時過ぎに起き、自転車をこいで通う。「少ないお金で長く楽しめる。暇つぶしみたいなもの」。 2千円使い切ったらやめるのが自分のルール。この日は当たりがなかなか来なかったが、正午前までの5時間近くを店内で過ごした。 パチンコを始めたのは20代のころ。パチンコ店で働き始めたのがきっかけだった。その後、職を転々としたが、パチンコはやめられなかった。 いまは生活保護を受けて暮らす。「本当はダメなんだろうけど」。そう言って口元だけで笑みをつくった。 8時開店が主流だった石巻エリアで、土日祝日の7時開店が始まったのは震災後の2011年冬。 漁港近くのパチスロ店が皮切りだった。この店の担当者
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