- 498 名前：既にその名前は使われています [2011/03/18(金) 16:08:39.02 ID:mNKuWYT6]
- 私が出張先で宿泊したビジネスホテルはいかにも出そうな感じの煤けたホテルでした。
そんな予感が見事に的中し、夜中急に扉のノブが物凄い勢いで回されたのです。
直感的に「やばい、これは幽霊だ」と思った私は
扉に近寄ると、カギの掛かっている事を確認し必死に早く帰ってくれるよう祈りました
しかし一向に治まる気配は無く、むしろいつカギが壊れて扉が破られるかもとさえ思いました。
そして空が白みかける頃までノブは回され続け、私はずっと扉の前で入ってくるな、入ってくるなと祈り続けたのです。
夜が完全に明けると私はフロントに走り、事の顛末を話しました。
そしてそのホテルでは昔大きな火災があった事、
ちょうど私の泊まった部屋に居た方が一人、逃げ遅れて亡くなった事を知ったのです。
後日その話を聞いた友人はこう言いました
「じゃあ、その幽霊はずっと部屋から出ようとしてノブを回してたんだろうね」
