- 917 名前:エージェント・774 [2006/12/13(水) 10:02:02 ID:HL+h6cIq]
- 続き
以上のようなことから、私は今は日本人のもつ美点を述べている場合ではなく、 むしろその欠点を考える時だと感じている。 私は、マッカーサー元帥と元帥の行っていることにたいへん大きな感銘を受け ている。また、対日理事会におけるアメリカの態度にとても感謝し、それが安 定効果を持つと感じている。 しかし、私は今、この国の労働状況をかなり憂慮している。日本の労働者は、 物事を真似する事において、義務を等閑にして自分の権利を利己的に追求しや すく、米国のストライキから有害な影響を受けるので、米国の炭坑ストが速や かに解決するよう希望している。 自分の治世に与えられた名前 ―昭和、啓発された平和― も今となっては皮 肉なように思えるが、自分はその名称を保持することを望み、真に「煌く平和」 の治世となるのを確実にするまでは、生き長らえたいと切に願っている。 私は鈴木(貫太郎)提督の被った損失に心を痛めている。鈴木は、降伏準備のた めの内閣を率いるよう私が命じたのであり、海軍の恩給ばかりでなく、それは 理解できるにしても、文官としての恩給までも失った。彼は侍従長を長く勤め、 そして降伏準備の任務をよくこなした。彼の提督という階級と戦時の首相とい う地位が追放に該当するのは当然としても、彼は、皇室に仕えていた地位の恩 給の受け取りも現在停止されている。私は、鈴木提督個人のためだけでなく、 このような価値剥奪が日本人に理解されず、占領軍の利益にも日本自身の利益 にもならない反米感情をつくり出すという理由から、不安を募らせている。 天皇ヒロヒトのこの言い草には唖然、呆然とするしかない。 それにしても、何という言い草か。自国民310万人の命を奪い、2000万人 以上に上るアジアの人たちを殺した侵略戦争の最高責任者としての自覚がないば かりか、戦後に至って尚国民を売り渡し、形振りかまわぬ自己保身に終始してい る余りにもおぞましい姿がこの文書から読み取れる。 このような男の影響下にあった者たちが、いまもあの戦争を侵略戦争では ないと言い張り、侵略殺人を正当化する暴言を吐き続けている破廉恥行為 は当然と言えばいえる。家族を殺された者にとっては遣り切れない、許し難いことである。
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