- 112 名前:エージェント・774 [2006/06/04(日) 09:07:02 ID:MMmjYu63]
- ■ 皇室典範改定問題 自民党内閣部会、中間整理(素案)を提示 両論併記の「中間整理」に批判が続出 Date: 2006-06-03 (Sat)
seisaku-center.net/sunbbs/ 昨日6月2日、皇室典範問題に関する自民党内閣部会の勉強会(第8回目)が開かれ、これまでの勉強会の中間整理(素案)が提出された。 出席した議員からは、「男系維持の立場と女系容認の立場を並列的に扱っており、勉強会での議論を正しく反映していない」などの強い批判が続出。 こうした批判を受けて木村勉・内閣部会長は、男系維持派と女系容認派それぞれの議員から改めて意見を聴き、素案の内容を見直す意向を示した。 以下、関係者への取材に基づいて、素案のポイントをわれわれなりに要約するとともに、議員の反応等も紹介しておきたい。 ◆中間整理「素案」の概要 ポイント@男系維持論と女系容認論は同等の重み? 「素案」は、まずこれまでの7回にわたる勉強会について触れ、「様々な観点からの意見が述べられたが、皇位継承制度の在り方については、 大別すると2通りの考え方が明らかにされた」と指摘。一つは男系男子継承を維持すべきであり、そのために旧皇族の皇籍復帰を図るべきだとする 考え方であるとする一方、いま一つは女系容認の考え方であると述べ、あたかも男系維持論と女系容認論とが同等の重みをもって部会で議論 されたかのように記している。 ポイントA現行制度の見直しでは一致 次いで「素案」は、男系継承か女系容認かの意見の相違は、国家観や歴史観をめぐる考え方などの相違を背景としているから「合意形成は 必ずしも容易ではない」とした上で、「いずれの立場に立つとしても、大方の意見は、今後、安定的な皇位継承を維持していくためには、 現在の皇室典範に定める皇位継承制度の見直しが必要であると認めている」として、ともかく現行制度には問題があり、その見直しが必要だ という点で部会の意見は一致したとの認識を提示。 ポイントB女系容認に「お墨付き」? さらに、今後この中間整理を踏まえて党内の議論を深めていくとともに、「この中間整理が、広く国民の間で、皇位継承制度についての理解を 深めていただく一助になることを願う」と述べ、男系維持論と女系容認論を併記した「中間整理」を国民に広くアピールしていくことも示唆している。 しかし、こんな「中間整理」を公表すれば、自民党が女系容認論に「お墨付き」を与えたとの誤解を広げることにもなりかねない。また、これまでの 勉強会の経緯から考えれば、こうした「素案」が作られた背景に、そうした目論見がないとは決して言えない。 ◆批判続出! 「男系維持を望む声の方が多かった部会の実態を反映していない」 一方、この「素案」に対して、出席した議員からは次のような批判や異論が続出した。 「勉強会に招いた2人の女系容認論者も、男系が維持できればそれが望ましいと明言した。そのことを中間整理にも反映すべきだ」(赤池誠章)、 「そんなに議論も深まっていないのに、なぜ今の時期に急いで中間整理をとりまとめなければならないのか疑問だ」(稲田朋美)、 「男系維持か女系容認かの二者択一で議論してきたわけではないし、必ずしも議論は二分できるものでもないのに、無理に二分した論点整理に なっており、誤解される危険がある」(下村博文) とりわけ、「部会では男系維持を望む声の方が多かったが、それが素案には反映されていない。あたかも自民党が両論を同等に認めているような 中間整理を党の声として公表するのは反対だ」(萩生田光一)との意見には、多数の議員から大きな拍手が起こった。 ◆「見直し」の意向は示されたが…… 他方、女系容認派と思しき議員からも、「素案は良くまとまっていると思うが、『男系継承が望ましいという意見が強い中で……』という書き方が 良かったのではないか」との意見が飛び出した。また別の女系容認派議員は、「女系容認派の議員は部会に出席しなかっただけで、男系維持派が 自民党の全てではない」と苦し紛れの弁明を試みたが、男系維持派の議員から、「部会で最初から女系容認で行くべきだという意見を聞いたことはない」と キッパリ反論された。 ともあれ、男系維持派議員からの強硬な批判を受けて、木村勉・内閣部会長は、男系維持派と女系容認派それぞれの議員から改めて意見を聴き、 素案の内容を見直すとともに、会期中に改めて中間整理の成案を示す意向を示すこととなった。 しかしながら、果たして本当に意味のある「見直し」が施されるか否か……。次回の勉強会も要注意である。
|

|