- 304 名前:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ mailto:sage [2017/01/06(金) 03:47:37.10 ID:LuY6KkGP0.net]
- 久方ぶりの自慰をした日に猫はあり得ないほどの跳躍を見せたのだ。バックステップというよりはほぼ垂直方向に飛び上がり天井に頭をぶつけそうになっていた。
その日から猫の飛距離と精液の量に注意を払うようになり、やがて彼はその両者の関係に確信を抱くようになった。 とはいうものの、それによって彼の性生活に変化はなかった。ひとり虚しく性欲を発散させる日々が続いた。 転機となったのは飲み会だった。寄っていた彼はふとその猫の習性を友人に語った。 最初こそ信じていなかった友人だったが力説する彼の様子に感化されこんな事を言い出した。 二人分の射精なら猫はどれだけ飛ぶのだろうか。 試してみようぜとやたら乗り気な友人にしぶしぶ付き合う形で彼は実験を行った。 一度、猫が天井に頭をぶつけそうになったのを考慮し屋外を選択した。素面であればとてもできなかっただろうが酒気が彼らを豪胆にしていた。 人気のない夜の公園で二人そろって自慰にふけり、射精のタイミングを合わせるのに苦労しただけの結果を得られた。 猫のジャンプは最長距離を記録した。二階をゆうに超える高さまで飛び上がり、それから猫は何事もなかったかのように悠然と着地してひと鳴きした。 その結果に気をよくした彼らは調子に乗り、人脈を駆使し出来うる限りの男を集め自慰大会を開催した。 夜の公園に男どもが集う。音頭をとった友人の声を合図に皆が手を加速させる。そして、ついにその時がやってきた。 小さなうめき声があちこちから漏れる。人垣の中央から猫が飛び上がる。その速度は第二宇宙速度に達していた。 夜空をかけのぼり猫は地球の重力を振り切り宇宙へと飛び出して行った。こうして猫座が誕生したのである。
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