- 12 名前:本当にあった怖い名無し [2010/08/30(月) 11:53:56 ID:k5pst3fO0]
- 人形の始まりは、木の葉や紙を奴型に切り抜き、それに病んでいる個所をこすって感染させ、川に流す流し雛が源流。
時代がさがるにつれ、人形の役割は形を変えてきた。 最初の、持ち主の病を背負う、身代わりになって持っていくお祓いの意味は薄れてきた。 子供の友として愛玩されるようになってきたのだ。 平たいヒト型から棒きれに布を巻きつけたものになり、より技術が発達して、リアルな表情を持つ人形へ。 お払いや祈りなどの呪術的道具の一種は、それ自体が魂を持つものと、現代人の多くに認識されている。 「人形に魂が宿る」と、多くの人が思い込んでいる事自体に、人形の呪術性があるのだ。 はるか宇宙の起源に、無生物であった石くれの一粒から、無限大の生物or無生物が発生した。 宇宙の歴史が始まってから地球の生き物に意思が生まれてまだ日も浅い現在。 狭い秩序を打ち破って、未だに理屈の合わないことが、人形には起こる。 それはより強く愛された人形ほど、目の輝きが違ってくる、などの微細なサインによって示される。 結論。 人形に魂はない。だが、人間の強い感情は人形に魂を宿らせてしまう。
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