- 1 名前:本当にあった怖い名無し mailto:sage [2010/02/13(土) 10:25:19 ID:UAL4vjSO0]
- ごく"""普通の文章"""に見えるけれど、解釈次第で((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
読んだ後で"”じわじわ”"怖い、そんな話を集めるスレです §”創作”でも”コピペ”でもかまいません コピペの場合はなるだけ”引用元”を、少なくともコピペであることを”明記”してください ただし都市伝説などの有名すぎる話やナポリタン系はできるだけ避けてください アメリカンジョーク(ブラックジョーク)はこのスレにあったものにしましょう (※ナポリタン系……解釈が難しすぎる、または特に意味のない不可解な文章) (※ウミガメ………シチュエーションパズル・推理クイズ) §1レス以内が好ましいです やむを得ず2レス以上に跨る場合、画面のスクロールによるネタバレ抑止のため 名前欄に 1/2 等番号を振るようにしましょう §明らかに”洒落にならない”、”ほんのり”、”後味が悪い”等その他の怖い話に分類される時はそれぞれ該当するスレでどうぞ 【まとめサイト】 jiwakowa.web.fc2.com/index.html jiwajiwa.double-play.net/ ↑のミラー検索あり(なんだか使えないみたいつながりやや悪い) occultycurrymania.myhome.cx/_jiwakowa/ ↑のミラー(オカ板の過去ログ等あり、しょっちゅうつながらなくなる) www.ore.to/~cafe/jiwakowa/ 【避難所】 jbbs.livedoor.jp/movie/8110/ 【前スレ】 じわじわ来る怖い話29じわ目 anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1260644916/l50
- 154 名前:1/2 mailto:sage [2010/02/19(金) 12:43:05 ID:nj2ss4GP0]
- 昨年、最愛の父が死んだ。
父は死の間際、病床で私にこう言った。 「亜里抄、何も心配することは無いんだよ。 私は死んでもお前をずっと見ていてあげるから。私が死んでも、ずっと一緒だからね。」と。 父の死後、ある日のこと。 私は夜、帰宅する途中に、背後に気配を感じて振り返ると、不気味な女を見た。 髪を振り乱した、青白い顔で真っ赤な目をした女。 女は何かを言いたそうにカクカクと口を開け、やせ細った指先で私の方を指差す。 私は恐怖で身を震わせながら、必死でお守りを握り締めた。お父さんの形見の、大事なお守り。 すると、女の幽霊はそのままスーッと消えてしまった。 初めて、幽霊に出会った。私は悲鳴を上げて逃げ出した。 しかし、私はこの幽霊に取り憑かれてしまったらしい。ことあるごとに、私は女の幽霊に出会った。 ある時はトイレに行く途中に、窓の向こうから私をギョロッとした眼で見つめている。 ある時は寝ている最中に、ベッドの上から覗き込んでいる。 彼女は私の視線に気付くと、いつもいつも何か、恨み事でも言いたいのか口をパクパクと開けて、こちらに向かって歩んでくる。 でも、私がお守りを持って祈ると、不気味な女の幽霊は消えてしまう。きっと、天国のお父さんが助けてくれているんだ。 しかし、こういうことが続くと流石に気持ちが悪い。 私は知り合いの伝で霊能力者に相談することにした。 霊能者は、私を見るなり顔を顰めた。 「貴方、今まで良く生きてこられたわね。相当性質の悪い悪霊に取り憑かれてるわよ。 チャンスがあれば、貴方を引き込んで、殺そうとしてる。」 予想していたこととはいえ、こうもはっきり指摘されると、怖い。 霊能者は続けた。
- 155 名前:2/2 mailto:sage [2010/02/19(金) 12:45:54 ID:nj2ss4GP0]
- 「でも、大丈夫かもしれないわね。貴方には強力な守護霊も付いてるから。」
私はそれを聞いて胸を撫で下ろした。やっぱりお父さんが付いていてくれたんだ。 そして、その帰り道。 踏切の前で待っていると、背後にあの視線。女の幽霊。 女は、背後から私の肩をがっしりと掴んだ。私は悲鳴を上げた。 電車が来る。と、私の足が勝手に前へ歩き出す。嫌だ、何で? 電車が来る。助けて!! 私は必死でお守りを握りしめた。女の幽霊は、口をカクカクと動かしながら、言う。 「デテイケ……デテイケ!!」 祈りが通じたのか、私の足は止まった。すぐ目の前を電車が通過する。危ないところだった。 すると、信じられないことが起きた。お守りの中から、私のお父さんの幽霊が現れ、凄い形相で女の幽霊に掴みかかった。 お父さんは、低い声でこう言った。 「おのれ……あと少しのところだったのに!!」
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