- 538 名前:本当にあった怖い名無し mailto:sage [2009/06/27(土) 23:02:53 ID:Y/lDXFVy0]
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黒い塊はデカイ犬だったことにし扉の中を見たらまた扉があった。その扉は重くなかなか開かなかったが、 思いっきり押すとやっと開いた。扉の裏にボーリングの玉を二つ入れたバッグがあった。重い原因はこれか。 そこは日本間で仏壇があった。埃だらけだったけど荒らされては無かった。ボーリングの玉の事が気になったが、 この部屋で寝ることにした。寝る前にトイレ(和式)に行き鍵が壊れてたが用を足してると、家の中を歩き回る 足音がした。 足音がトイレに近づいてきてトイレの前で止まった。そして戸がゆっくり開けられた。 振り向くと、目を見開いて口をあんぐり開けた白髪ボサボサで浴衣を着た老婆が立っていた。 俺は尻丸出しで大便プラプラさせながら必死に「し、閉めて!お婆ちゃん、お願いだから閉めて〜!」と言った。 すると老婆は「ああああああ〜」と呻き戸を閉めた。俺は用を足し、恥ずかしさと恐怖を堪え戸を開けたが誰も 居なかった。足音もしない、家中探したが老婆は居なかった。徘徊老人が来ただけと思うことにしてその日は寝た。 2週間程何事も無く過ごしてたが、ある日の玄関の開く音、人が入ってくる足音と話声が聞こえた。話声の内容から、 不動産屋と解体業者だと解った、俺は押入れに隠れて息を殺してた。 「〇〇さん、ここ変な作りですねぇ扉開けたら扉があるw」と別の声が「あ、そこは」と言ったが扉は開けらた。 「うわあああああああ!!」という叫び声の次に「おわああ!」という叫び声が聞こえた。 ドタバタと走る音と玄関と玄関の鍵の閉まる音が聞こえ、外から「出た!」「幽霊が出た!」 「そうか見たか」「ま明日重機持ってきて二日でバラすから」と聞こえた。 恐る恐る襖を開けたが何も居なかった。 夜になり「お世話になりました。」と言って、空き家を出た。
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