- 590 名前:名無しさん@13周年 [2013/10/21(月) 07:36:11.99 ID:t3dsQVUY0]
- >>569
そんな単純な話じゃない まず国家観の面で言うと、EUが志向しているのは連邦国家、これは分かると思う 連邦国家は寄り合い(ドイツ)、征服(イギリス)、複合(アメリカ)、いずれかの経緯で成立するのが一般的 連邦国家と言うのは多かれ少なかれジレンマがある 内政において中央集権化を進めると連邦構成国の自主性が損なわれる事への反発があり、 構成国自主性を重視すると内政、特に経済や国民福祉改善において機能不全に陥りやすい EUは連邦国家としてみると寄り合いになるのだが、同一民族でも同一言語でもない国の集まりなので、 寄り合いの中でも最悪の「野合」とも言える連邦体になる これが反EU気質の根底 そういう状態にあるから中央集権化はあまり進まないし、一方で統一通貨の導入により経済主権の統合は進んでしまった 金融政策はユーロ加盟国から取り上げられてはいるが、財政政策による経済への対応は各国の自主性に負う部分が大きい つまり一旦不況になったり調子悪くなると機能不全になりやすいってこと 「同一通貨(≒固定相場)、金融の独立性無し、資本移動自由」で規制緩和をガンガン進めた結果として、 EU域内でグローバル資本の移動も起こり、また各国の経済対策が十分でない状態で財政規律維持は課せられるしで、 格差は拡大しやすい状況がずっと続いている 平たく言うと国家権力があまり効かない状態で、新自由主義に乗っかった大資本が好き勝手やれる状態 だからEUから抜けるべきだとか、少なくともユーロは抜けたほうが良いって意見が出てくる 「だったら中央集権化を進めれば良いじゃねーか」って思うだろうが、先述のような件もあってこれもまた難しい あと万が一にも強力なヨーロッパ政府ができて、規制の強化とか再分配強化とかやったら、 これはこれでグローバル企業にとって都合が悪いというのもある
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