- 295 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/08/14(金) 17:32:32 ID:m5janHiY0]
- Q
政教分離ができていないのではないですか? A 共産党系の方から、「宗教が政治に関わるのは、政教分離違反ではないか?」 というご質問をしばしば受けます。 しかし、政教分離規定は、「国家が宗教にどこまで関わるか」を定める規定であり、 「宗教が政治にどこまで関わるか」を定める規定ではありません。 政教分離規定の趣旨は、国家と宗教団体が制度的に分離することにより 、「信教の自由」を保障することにあります。 戦前に廃仏毀釈運動などもありましたが、国家が特定の宗教と結びつき、 他の宗教を排斥することを防ぎ、「信教の自由」を守ることがねらいです。 つまり、政教分離規定は、「信教の自由」の保障が目的であり、宗教の自由を縛るものではありません。 政教分離規定をもって宗教団体の政治活動を制限するとしたら、憲法の主旨から言って、本末転倒になります。 そもそも民主主義の根幹は、全ての人の政治参加の自由の保障であって、 宗教者や信仰者の政治参加を規制するような制度であるとしたら、 民主主義や「法の下の平等」を否定することになってしまいます。 何人たりとも、また、いかなる団体であっても、政治活動や政党結社の自由、 政治表現の自由を保障するのが民主主義の根本(憲法21条)であり、宗教団体、あるいは信仰者による政党の結社、政治活動は憲法によって保障されているのです。
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