- 635 名前:名無しさん@十周年 [2009/07/24(金) 00:43:10 ID:kGWDFplHO]
- >>508
男は女に愛おしさを感じ出した。それは嫌がる野良猫を無理矢理飼い出した時に感じるような愛おしさだ。なんとしてもこの女を征服したい。いや、むしろ幸せにしたい。それが、この女の生活を支配する者の責任だと思った。 場末のホテルを今夜の宿に決めた。初夜とあって女は怯えているように見受けられる。男はこれ以上女を悪いようにはしたくなかった。 「いいか、俺はお前を襲わない。だから夜中に逃げようなんて考えるな。さぁ寝ろ。」 男は気遣いを見抜かれるのが嫌でわざとぶっきらぼうに言いはなった。自分に優しいなんて思われる資格は無い。
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