- 311 名前:エラ通信@転載は禁止 [2014/07/04(金) 20:03:48.11 ID:RzKhGLni0]
- エラ通信です。 コテどころか名前全部、なしになってるので
実際、そうした犠牲があったからこそ、英歴史学者クリストファー・ソーンも、 「ある意味で慈悲深く、欧米のアジア植民地支配の終結を早めさせた」と、 その著書「欧米にとっての太平洋戦争」の中ではっきり書いている。 しかし、これもまた逆効果だったらしい。この私見がハンデルスブラット紙に掲載されるや、 同紙の投書欄に山のような反論が次々に載せられた。 いわく「タカヤマは日本の歴史をゆがめる唾棄すべき偽善者で、アジア諸国を植民地のくびきから解放したという とてつもない虚構をでっちあげようとしている」 「彼は傲慢にも日本軍が犯した重大な戦争犯罪と、オランダ人がインドネシア人に対してやった 小さなミス(Lapse)を同じに扱おうとしている」 「インドネシアの占領は日本の拡張主義の最後の到達地で、彼らは抑留者にそのままでは 食うこともできない大豆を食事に出し、オランダ人を淘汰しようとした。朝鮮や中国で日本軍が行った無慈悲さをもって」 以下、少なくとも八通の投書はいずれも本人が読んでいていやになるようなものばかりだが、 もう一つ共通しているのが、三百五十年にわたって搾取を続けたインドネシアの植民地支配について、 あるいは戦後、独立を求めて立ち上がったインドネシア人を近代兵器を総動員して八十万人も殺しまくった事実について 「ささいなできごと」にしている点である。 「Go Dutch」とは割り勘でいこうという意味だ。 「Be in the Dutch with」、直訳すれば「オランダ人的な間柄にある」という慣用句は、仲が悪いという意味に使われる。 ワーグナーは神をそしり、その罪ゆえに世界の海をさまよい続ける船長の国籍をオランダ人にしている。 あの「フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)」である。あるいはさまよう幽霊船の名ともいわれるが、 いずれにせよ、そういう風に「Dutch」がつかわれるのが何となく分かるような気もする。 高山正之 異見自在
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