- 1 名前:ベクトル空間 ★ [2021/05/13(木) 11:24:55.80 ID:3uYQ4iDj9.net]
- https://news.yahoo.co.jp/articles/f7b0bc2e9380ad7b57c6f6629fa6447e36ee0766
(全文はリンク先) 日本では、しっぽを切られたコーギーやトイプードルがスタンダード。しかし本来はふさふさのしっぽを持って おり、すでに西欧ではしっぽを切る行為(断尾)はほとんど行われていない。元々猟犬や牧羊犬として働いてい た歴史から、牛や羊に踏まれたりしないために断尾や断耳(ドッキング)の習慣が根付いたが、現在ではそのメ リットや必要性はないという。それにもかかわらず、なぜ日本では今でも変わらず行われているのだろうか。日 本獣医師会・佐伯潤理事に聞いた。 【画像】本当は痛かった…? 生後3日程度で輪ゴムで断尾したノーフォークテリア ■家畜時代にケガを守るために行っていた行為が、現在では“美容目的”に… ――ドッキングの歴史的背景を教えてください。 まず、犬はもともと家畜であり、人が長い歴史の中で品種改良によって生みだした人為的な動物です。猫や豚 、鶏なども同様です。犬種もそのような品種改良の中で、目的・用途に応じて世界各地で生み出されました。特 に西欧諸国では活発に行われてきました。世界共通の目的・用途は、狩猟です。いわゆる「猟犬」です。猟犬の 役割の多くは、獲物となる動物を見つけ、追跡し、追込むことです。そのため薮や茂み、森林の中を走る必要が あり、それに適した身体的特徴をもった犬種が作られました。例えばダックスフントの足が短いのは、茂みの中 に逃げ込む小動物を追跡していくためです。猟犬の中には、獲物となる動物と戦うものもいます。その延長線上 で「闘犬」に使用される犬もいます。また、牧羊も古くから行われており、羊たちをコントロールするために「 牧羊犬」も生み出されました。 犬種の多くがこのような人の生活の中で役立たせるために作出され、使用されていく中で行われるようになっ たのが、断耳や断尾です。垂れた耳や長い尾は、牛や羊などの動物に踏まれたり、狩猟では木の枝やとげに引っ かかったりしてケガをすれば役に立たなくなります。闘犬や他の動物との闘いでも、咬みつかれやすい場所とな ります。 産業革命で狩猟や牧羊が主要産業ではなくなり、犬はペットとして「犬種」が確立されていく中で、断耳や断 尾の目的は、前述のような実用的な目的から、犬種を特徴づける形式的なもの(犬種標準)や美容目的に変化し 、現在に至っています。その他、西欧では、歴史的に狂犬病が何度も流行しており、人々の脅威になってきまし た。狼男やドラキュラ伝説も狂犬病と関連していると言われています。そのような背景の中で、咬まれやすい垂 れた耳や長い尾を切断することは、狂犬病を避けるおまじない的な意義もあったと言われています。
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