- 1 名前:右大臣・大ちゃん之弼 ★ mailto:sage [2020/11/26(木) 23:06:36.19 ID:4AKKv5wK9.net]
- 中尾山古墳 文武天皇埋葬か
奈良県明日香村教委と関西大は26日、中尾山古墳(同村平田、8世紀初め)の発掘調査で、墳丘が正八角形の八角形墳と確認したと発表した。世界遺産登録に向けた初の本格調査で、3段築成の墳丘の周囲に3重の石敷きを巡らせていたことや、埋葬するための石室の具体的構造など全容が判明した。八角形の墳丘は飛鳥時代後半の天皇陵の特徴で、701年に大宝律令を制定したことで知られる文武天皇(683〜707年)が被葬者であることが確定的になった。 1974年の調査で、八角形墳との推定や横口式石槨(せっかく)(石室)を持つ火葬墓であることなどが指摘されていたが、詳細は不明だった。 今回の調査結果によると、墳丘の対辺の長さは約19・5メートル、高さは5メートル以上。1、2段目は大小の大量の石を垂直に積み上げた基壇状で、最上段の3段目だけ土を突き固めた盛り土のみで八角形を形成する特異な構造をしている。また、墳頂部に装飾として置かれていたとみられる鴟尾(しび)状の沓形(くつがた)石造物も出土。外周の石敷きはこれまで2重とされてきたが、新たに3重目が確認された。外周を含めると対辺の長さは32・5メートル以上となる。 現場一帯は古代、「檜隈(ひのくま)」と呼ばれた地域で、続日本紀は文武天皇が火葬され、遺骨は「檜隈(ひのくまの)安古(あこの)山陵(みささぎ)」に葬られたと伝える。最初に火葬された天皇は持統天皇(文武天皇の祖母)で近くの野口王墓古墳の被葬者とされ、他に飛鳥時代に火葬された天皇は文武天皇に限られる。一方、宮内庁は中尾山古墳の南方約400メートルの栗原塚穴古墳(明日香村栗原)を文武天皇陵に指定している。 現地見学会は28、29日午前10時〜午後3時、小雨決行(新型コロナウイルス感染拡大防止のため説明会はなし)。近鉄飛鳥駅から徒歩10分(駐車場なし)。【姜弘修】 真の文武天皇陵と考えて差し支えない 白石太一郎・国立歴史民俗博物館名誉教授(考古学)の話 石で見事に化粧され、丁寧に造られた八角形墳で、築造当初の姿はすごかったと思う。従来、被葬者は文武天皇ではないかといわれてきたが、年代や地名の考証その他を含め、中尾山古墳が真の文武天皇陵と考えて差し支えないだろう。 2020年11月26日 22時46分 記事元 毎日新聞 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-1126m040248/ https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-1126m040248/ 中尾山古墳の石敷き(手前)と3段の墳丘(奥)=奈良県明日香村で2020年11月17日、木葉健二撮影
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