- 307 名前:名無しさん@1周年 [2020/01/15(水) 20:38:54.04 ID:R5GvdFD80.net]
- >>281
稲作技術の視点から見ると稲作が始まる以前に、 通常は稗、粟、麦などの雑穀を栽培する焼畑農業 が起こり、その場合、タロイモ(田イモ、里芋)のような 根菜類まで含まれるかで分かれる。 朝鮮半島の場合、華北や東北地区(満州)の畑作、 遊牧の民が流入したが肉食の民だから稲作が 起こる可能性はなく、気候的にも稲種や稲作が華中 から北上することもない。 他方、畑作技術は華北から満州、朝鮮へと流れたことは 考古学上の通説である。 しかし、である。 朝鮮半島にはタロイモ栽培がない。 日本の縄文時代後期からの中心的な農耕は(陸)水稲と タロイモのセットである。 そしてそれはラオスからベトナムからフィリピン から環太平洋文明圏では普通の食習である。 しかし朝鮮半島には華北や中国東北地区由来の 農耕パターンしかなく、日本やそれら環太平洋の 地域とまったく違う。 台湾の山岳部では日本の銅鐸に描かれた脱穀の様子の 線刻画そのままの杵や臼で作業していて驚かされる。 朝鮮半島には、日本人が弥生初期(縄文終期)から好む水稲との 共用の根菜類の栽培が一切ないのである。 現在でも奄美や西日本で行われる根菜類の栽培がない。 東南アジアから台湾、日本からハワイまで見られる 南洋系の稲とタロイモのセットではない。 この違いは水稲の伝搬のルートの主流に大きな 影響を与えているはずであるし、日本人と韓国人 との文化の根本部分の違いとなっている。
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