- 122 名前:名無しさん@1周年 [2019/03/21(木) 20:05:08.36 ID:bHHIIQ650.net]
- 康一「な、何ィーっ!!? どういう事だ!? 既に『姿が消えている』なんてッ!!??」
それは時間にして、5秒にも満たない出来事だった。 カフェテラスも、メインストリートも、倒れているチンピラの姿も何も変わっていない。 先程までの風景そのままに、康一の視界から岩間だけが消えていた。 康一「ACT3!!上空に飛んで、岩間さんと敵らしきヤツの影を!!」 ACT3「S・H・I・T。見失イマシタ。敵モいわまモ、半径20メートル以内ニハ存在シマセン」 康一「岩間さん!!聞こえてますか!!スタンドを出して下さい!!集団ストーカーの声を『聴く』んですっ!!! 彼らは何と言ってますか!?敵の能力は!!?岩間さんッ!!」 しかし康一の叫びは、ただ通行人を振り向かせる役にしか立たなかった。 ──場所を同じくして──否、これは「同じ場所」なのだろうか? 一見同じに見える。カフェテラスも、メインストリートも、倒れているチンピラも。 ただ一点……何もかもが「反転」しているという事以外は。 男「もうひとりの『新入り』が、こんな草臥れた中年男とはな」 岩間「康一−−っ!!警察呼んでーーっ!!!警察呼んでーーーーっ!!!」 男「無駄だ。キタザワもアバッキオももういない。 ……いや、居たとしても、許可なく『入れない』がな……ここには」 岩間はモニターに素早く視線を落とす。 "イルーゾォ来た" "まだ警察頼ってて草" "マンインザミラー" "今度こそ詰んだ" "原作じゃフーゴが倒したんだっけか" "そいつ鏡の中の世界に引きずり込むぞ" "ABKOとKTZWまだジジイのまま?" "もう鏡の中で草" "鏡の破片落ちてない?探せ" 岩間「鏡の中ぁ?なーに言ってんだオメェら」 男「」ピク 男が警戒したように歩みを止めた。 男「貴様、俺の能力を知ってるな?どこで聞いた。 マンモーニ(ベッシ)の野郎も、仲間の能力をお漏らしするほどマヌケじゃあねえ……。 そのモニター……貴様の能力、『敵の能力を知る能力』ってトコか? まぁいい。ここで止めを刺せば、『能力を知られた』という事実は『なかったコト』になる」 男の殺気が、岩間の警戒心を最大限に刺激する。先程の銃撃と目の前の男。点と点が線で結びつく。 岩間「オメーか犯人はアァロォ!!!」 男「犯人?何の事か知らんし興味もないが……野蛮で陳腐な呼び方は止してもらおう」 男の手に、拳銃が握られる。 イルーゾォ「私を呼ぶならば……そう、『番人』。鏡の世界の『番人』とでも呼んでもらおうか」
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