- 567 名前:名無しさん@1周年 [2019/02/08(金) 03:57:06.11 ID:NeO31Iox0.net]
- 「娯楽の狩猟」の倫理的、経済的問題
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO21527770W7A920C1000000?channel=DF260120166531&page=2 かつてのアフリカは「限りない自然の供給源」のようだったと、ライオン研究で知られる米国の生物学者クレイグ・パッカーは言う。だが今や野生生物の生息地はどんどん縮小している。 「ライオンは絶滅危惧種になろうとしています。保護に有益な効果があるという明確な証拠を示せないのなら、娯楽としてのライオン狩りはやめるべきです」 いずれにせよ、ライオン保護に関しては、「娯楽としての狩猟がもたらす資金は微々たるものです」とパッカーは言う。 「その証拠に、これらの国々でも何年も前からライオン狩りが許可されていますが、ライオンの数は激減しています」。 国際自然保護連合によると、タンザニアの五つの個体群では、1993〜2014年までに個体数が3分の2も減ったという。 タンザニアなどの国々では、政府が狩猟地を所有し、プロのハンターと直接リース契約を結んでいる。 この方式では、国の財政が厳しくなり、資金が必要になると、動物の個体数を考慮せずに狩猟割り当てが増やされる可能性があると、反対派は言う。 しかも、こうした保護区では、狩猟ツアーの収益が保護に充てられないため、野生動物が減り、狩猟ができなくなるケースが多い。 タンザニアではここ数十年、狩猟地に指定された地域の4割で猟獣が姿を消している。 たとえばタンザニアのセルース猟獣保護区では、2009年まではおよそ5万頭のゾウがいたが、今では1万5000頭程度になっている。 野生生物保護の研究者カタルジナ・ノワックは問いかける。 「世界中からトロフィー目当てのハンターがやって来て、その収益が保護と密猟対策に充てられたのなら、こんなにゾウの数が減るはずはないでしょう」
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