iOSとAndroidでセキュリティ対決をすると、自由度の大きいAndroidはなにかと脆弱性が見つかったり、各種マルウェアのターゲットになりやすいとこれまで何度も指摘されてきました。このほどArs Technicaが取り上げたセキュリティ企業Check Point Software Technologiesは、大手2社の販売チェーンから購入したAndroidスマートフォンの36台が、販売時点ですでにマルウェアに感染済みだったことを明らかにしました。
Check Point Software Technologiesのセキュリティ研究者、Daniel Padon氏はこのようにコメントしています。販売時からの感染が確認されたマルウェアは、勝手に情報を盗み出したり、不本意に広告表示するアドウェアだったりと、ごく一般的に見られる種類のものが多かったそうです。ただしなかには、情報を人質に取り、身代金を支払わなければ使えないようにするランサムウェアもあり、このまま悪用されるとユーザーに多大の危険がおよびかねないものさえあったことが報告されていますね。管理者としてのアクセス権限を取得してインストールされているものが多かったことから、たとえ危険を発見しても、簡単にユーザーが削除できないマルウェアまで複数インストールされていました。
なおCheck Point Software Technologiesは、発見したマルウェアの種類こそ公表しているものの、感染確認されたAndroidスマートフォンがどの大手販売チェーンから販売されていたものなのか明らかにしていません。自分のスマホが感染していないかどうかは、ユーザー各自が調べるしかなさそうです。まるでWindowsパソコンのように、Androidスマホにもセキュリティ対策ソフトが必須という時代が、すでにやってきているのかもしれませんよね〜。 news.livedoor.com/lite/article_detail/12802761/