- 72 名前:名無しさん@1周年 [2018/02/15(木) 17:10:48.50 ID:MhaPtVqw0.net]
- 高等学校(高校)で物理を履修する生徒は10分の1になった
理科離れ、理数離れ、理系離れ、理学部離れ、工学部離れ、理工学部離れ 「物理の履修離れ」はなぜ起こったか。 高校現場には私を含め「物理の教員」があふれています。それはどうしてかというと、ある年を境に「物理の履修率」が2度にわたって急落しそれ以降回復しないからです。 1度目の急落は1973年です。物理の履修率は93%から85%へ急落しました。2度目は1982年で、その急落ぶりは実に見事なもので、85%から30%に一気に急落したのです。 徐々に下がったというのなら、「生徒が物理を嫌いになった」とか、「社会が物理を必要としなくなった」とか考えられるのですが、そうではありません。 このようなことは外的な強制力がなければ起こりえません。 1982年当時、私はすでに理科の教員となっていたので、「そのとき何が起こったか」をよく知っています。改訂された「学習指導要領」が実施された年です。その前急落した1973年も同じです。 下のグラフを見れば、「履修離れ」が「学習指導要領の改訂」によって作り出されたことは明確です。それに1979年に導入された「共通一次」に象徴される「大学入試改革」が影響を与えています。 1973年以前の高校では「物理の履修率」が93%位でしたから、高校生であれば、「理系」「文系」を問わず誰もが学んでいたと言ってよい状態でした。 私は1978年に商業高校で教員に採用されましたが、そのころでも生徒は全員物理を学んでいました。 物理はすべての自然科学の「基礎」です。物理抜きに化学や生物、地学を学ぶなど、基礎なしに家を建てるのと同じで、危ういことです。 表面的にはわかった気になっても、より高いレベルの理解は得られません。基礎なしに、「物置」程度は建てられても、2階建ての家など不可能です。 今、大学では。 物理の履修率が下がったことで、大学では大変なことが起こっています。 X大学でさえ、理学部や工学部に進学するコースに高校の物理を修得していない学生がいるため「物理未修」のクラスを作って 教えなければならないそうです(「理科が危ない」32頁)。 物理の履修率 〜1974年 95% 1974年〜 70% 1983年〜 30%(ただし理科Tという教科があって、そこで物理の基礎は学ぶ) 1994年〜 30% 2003年〜 物理T25%、物理U12% 2012年〜 物理基礎??%、物理??% 20XX年〜 物理基礎??%、物理??%
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