- 1 名前:ばーど ★ mailto:sage [2017/10/18(水) 12:34:41.51 ID:CAP_USER9.net]
- 日本花き生産協会スプレーマム部会青年部が作ったビクトリーブーケ
https://www.agrinews.co.jp/img.php?p=42201&i=42201_01.jpg 2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、メダリストらに贈る「ビクトリーブーケ」を巡り、花き業界が揺れている。大会は国産花きの絶好のPR舞台として期待が高まる中、大会組織委員会で贈答品をブーケ以外にする案が持ち上がったためだ。業界は協議会を設立してブーケの使用を働き掛けるが、最終的に判断が下されるのは開催の1年前ごろとみられる。既に開催期間の夏場に咲く花の試験栽培を進める産地は、不安を募らせている。 花きの生産、流通、小売りなどでつくる日本花き振興協議会は9月下旬に東京都内で会合を開いた。ビクトリーブーケについて検討する「オリンピック用」「パラリンピック用」「会場装飾」の3テーマに分けたプロジェクトチームを編成。五輪に向けたアピール活動や花の活用提案を行うことを決めた。しかし参加者は、険しい表情をのぞかせた。磯村信夫会長は「五輪での花の活用は花き業界全体にとって大きなチャンスになる。ここで踏ん張れなければ次世代を担う花の関係者につながらない」と訴える。 ■「日持ち」問題に こうした危機感の背景には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の内部で贈呈品に関する規定の文言を、「メダルとブーケ」から「メダルとギフト」に変更する話が持ち上がっていることがある。16年のリオ大会では「持続可能性」が大会のテーマになり、花きの日持ちや、使用後に枯れてしまうことなどを課題視し、花束の贈呈を取りやめた。 大会の贈呈品となる副賞を決めるのは、開催の1年前に迫ってからが通例だ。1998年に長野で開かれた冬季五輪でブーケ贈呈を主導したJFTDは「ビクトリーブーケの実施主体を決めるコンペティションは、大会の約半年前に行われた」と明かす。同大会では縦型とラウンド型の2種類のブーケを作製。JFTDなどが作った「オリンピック・パラリンピック花き供給マニュアル」によると、東京大会で使用する場合のビクトリーブーケの数(16年度時点)は約4300個で、予備も含めて約17万本の切り花が必要となる。 ■品種育成に着手 日本花き生産協会スプレーマム部会の石井茂行会長は「ビクトリーブーケは当然、授与するものだと思っていた」と戸惑いを見せる。部会では暑さに耐性のあるスプレイ菊の品種育成を継続。今年8月末には、有望品種を東京、大阪などの9市場に送り、卸売会社や買参人にアピールしたばかりだった。「議論が大きく後退している。国産花きの良さを伝えるためにも、ぜひ(五輪に花を)使ってもらいたい」と願う。 大会組織委員会は「現状はメダルについての検討を進めている状態。副賞についてはそれらが決まってから進む話」としている。しかし、副賞候補としては陶磁器の関係団体なども名乗りを上げている。20年の贈呈品に関しての本格的な協議はこれからだが、先行きは不透明だ。(三宅映未) 配信2017年10月17日 日本農業新聞 https://www.agrinews.co.jp/p42201.html
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