- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/07/26(土) 01:14:38.27 ID:UZ+gi9Gj0]
- ちなみにねだられて一緒にアニメをみてたら、
「にぃに・・・これ、ほしいです・・・」 「ん?・・・これ?」 ちなが指したのは、アニメの登場人物が使う魔法のステッキのおもちゃだった。 「うん・・・それ」 「でも、これすごく高いよ。ちょっとこれじゃあ父さんが許してくれないよ」 「じゃあ・・・にぃにがかえばいい」 「僕はもっと無理だよ」 「ふん・・・びんぼうにん・・・」 「こら!そんなこと、言っちゃだめだろ!」 「うっ・・・にぃにの、ばかぁ・・・ふぇぇん・・・」 あ、泣かせちゃった・・・。困ったなあ。 「ちな、こっち来て。いいものあげる」 「・・・びんぼうにんから、もらっても、いらない・・・」 「だーめ。はいこれ。」 「・・・これ、なあに?」 僕が渡したのは、魔女の三角帽子と、マント。あと、僕のお手製、魔法のステッキだ。 「帽子とマントは、母さんが作ってくれたんだ。僕はそのステッキ。これで許してくれる?」 「ぼうしと・・・まんとは・・・すごい・・・でも、これは・・・だめ・・・」 「もう、そんなこと言わないで。ちょっと着てみてよ」 「・・・おかあさんが・・・つくったなら・・・しかたない・・・」 「おお、似合う似合う。サイズもぴったりだ。かわいいよ、ちな。魔法使いちなちな、だね」 「ふ、ふん・・・そんなこと、にぃににいわれたって、うれしく、ないもん・・・」 その後しばらく、家では魔法使いごっこが流行った。
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