- 1 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2016/03/15(火) 03:40:31.025 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「小鳥さんは若いね!」
小鳥「オウ助ちゃん。もう一回言ってくれるかしら?」 オウ助「小鳥さん、僕ならほっとかないよ?」 小鳥「結婚してぇぇぇぇぇえ!」
- 2 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:43:00.897 ID:CsE5GW+s0.net]
- 千早「…あれでいいのかしら」
律子「まぁ、本人が満足してるみたいだし…」 春香「そういう問題なのかな…?」 小鳥「ピヨぉぉぉお!?本当に…本当に…こんな思いをするくらいなら…鳥に産まれたかったよぉぉお!」 響「まためちゃくちゃ言ってるぞ…」
- 3 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:46:47.195 ID:CsE5GW+s0.net]
- 春香「でもオウ助は優しいね」
響「そうか?」 律子「そうよ。あんなことに付き合ってあげてる時点でかなり優しいわよ」 響「でも中々エッジの利いた毒舌だと思うぞ?」 春香千早律子「「「は?」」」 響「へ?」
- 4 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:52:42.172 ID:CsE5GW+s0.net]
- 春香「いや、どう見ても…」
千早「慰めてるようにしか…」 響「あっ!そーかそーか、自分にしかわかんないのか」 律子「どういうことよ?」
- 5 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:54:31.297 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「あのな、例えばハム蔵は、みんなに『ヂュイ!』って言うだろ?」
春香「うん」 千早「私たちにはそう聞こえているわ」 響「うん。だけどその意味は『春香ちゃん可愛い!』だったり『千早ちゃん素敵!』だったりするんだ」
- 6 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:56:08.791 ID:CsE5GW+s0.net]
- 春香「つまり?」
響「つまりね…」 律子「あっ!なるほど、今回オウ助は『小鳥さんは若いね!』って鳴いてるだけで意味はまた別にあるのね?」 響「そういうことだぞ」 春香「へぇ、器用なことしてるんだね」 響「まぁ、本当にそう言ってる時もあるんだけどな」
- 7 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 03:59:52.345 ID:CsE5GW+s0.net]
- 千早「因みにさっきは本当は何て言ってたの?」
響「『そんな風に後ろ向きだから婚期まで逃げて行くんだよ!』」 春香「めちゃくちゃ辛口だ!?」
- 8 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:03:30.764 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「『元はいいんだからもっと自信持てよバカ!』」
春香「でも根はいい子!」 響「オウ助は基本的に嘘は嫌いだからな。オブラートには包むけど」
- 9 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:06:11.112 ID:CsE5GW+s0.net]
- 小鳥「あぁ、オウ助ちゃん!急にどうしちゃったの?」
律子「今度は何ですか?」 小鳥「オウ助ちゃんが急に喋ってくれなくなったんですぅ!」 オウ助 プイッ
- 10 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:09:39.897 ID:CsE5GW+s0.net]
- 千早「何か怒らせることを言ったんじゃないですか?」
小鳥「そんな…さっきの調子で喋ってただけなのに…」 律子「…それが原因じゃないですか?」
- 11 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:10:37.265 ID:CsE5GW+s0.net]
- 小鳥「あぁ…オウ助ちゃん、私のことを励まして…」
響「ふんふん…」 春香「響ちゃん、オウ助は何て?」 響「ピヨ子、嘘ついただろ?」 千早「嘘?」
- 12 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2016/03/15(火) 04:17:46.741 ID:Q5n6BItD0.net]
- ほ
- 13 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:18:00.879 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「オウ助は他人の嘘がわかるんだ」エッヘン
春香「オウ助凄い!?」 響「そんでもってオウ助は嘘が嫌いだからな」 律子「小鳥さん、何を言ったんですか?」
- 14 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:19:07.978 ID:CsE5GW+s0.net]
- 小鳥「えーっと…あっ!『私、オウ助ちゃんがいてくれたら一生独身でもいい』って…」
千早「大嘘じゃないですか…」 小鳥「テンションが上がっちゃって、つい…ごめんなさい、本当は結婚したいです…」
- 15 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:24:52.810 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「だってさ、オウ助」
オウ助「しょーがないなぁ…」 小鳥「オウ助ちゃぁぁぁぁあん!」
- 16 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:31:11.984 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「誰に嘘ついたって、自分にだけは嘘ついちゃダメなんだぜ?」
小鳥「素敵!抱いて!」 ワイワイガヤガヤ 千早「…あれは嘘じゃないのね」 春香「小鳥さん…」
- 17 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:32:40.749 ID:CsE5GW+s0.net]
- 律子「でもオウ助は本当に賢いわよね…」
春香「そういえば、今日はなんでオウ助を連れてきたの?」 千早「そうね、いつもならハム蔵かいぬ美だけなのに…」 響「ふっふーん!今日は今からヤキニクマンに会いに行くんだぞ!」 律子春香千早「「「へ?」」」
- 18 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:35:52.931 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「近くのデパートに来るんだって!自分とオウ助は昔から大ファンなんだ!また本物に会えると思うと嬉しくてたまらないぞ!」
千早「いや、我那覇さん…ヤキニクマンは本当にいるわけじゃ…むぐ!?」 春香「だ、ダメだよ!千早ちゃん!」ヒソヒソ
- 19 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:38:31.735 ID:CsE5GW+s0.net]
- 千早「いや、でも…」
律子「そうよ!千早がやろうとしているのは子供にサンタクロースの正体を教えるようなものよ!」ヒソヒソ 千早「そんなに残酷なことかしら…」
- 20 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:41:55.091 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「ふっふーん♪全く、オウ助はヤキニクマンが好きなんだからなぁ。しょうがないぞ♪」ニコニコ
律子「見なさい、あの純粋にヤキニクマンを信じてやまない目を」 春香「亜美真美でもあんな目でヤキニクマン見てないよ?」 千早「それでいいのかしら…」 オウ助(ふっ、この子は変わらないなぁ…あの時もそうだった…)
- 21 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:44:32.770 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(そう、あれは9年前の話だ…)
9年前 ガ-ガ- ワンワン ニャ-ニャ- オウ助(9年前、俺はとあるペットショップにいた)
- 22 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2016/03/15(火) 04:47:19.933 ID:rJ2ScznGp.net]
- これあのシリーズかな?
期待
- 23 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:50:41.124 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(と言っても、『どこかから無理やり連れ去られて…』みたいな話ではなく、産まれた時からここにいる。生っ粋の養殖野郎だ)
オウムA「コンニチハ!コンニチハ!」 オウムB「カワイイネ!カワイイネ!」 オウ助(こんな風に他のオウムと一緒に売られていたんだ…)
- 24 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:54:29.902 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(え?だからそんなに冷めた性格なのかって?それは違う。俺がこんな性格になったのは…)
女「きゃー!?このオウム可愛い!」 女(って言ってる私可愛い!) 男「ははは、そうだね。まあ、君のほうが可愛いけどね」 男(げっ!?たっけぇ!?こんなもん欲しがってんじゃねーよ!) オウ助(…これだ)
- 25 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 04:57:05.975 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(生まれつき、俺には他人が喋ればそいつの考えてることが聞こえる)
女「きゃぁあ!?あっちのニャンちゃんもカワイイ!」 女(本当はねこアレルギーだけど…) 男「本当だね」 男(俺本当は犬派なんだよなぁ…) オウ助(こうやって嘘に塗れた世界に生まれた時からいるんだ。そりゃ冷めた性格になってもしょーがねーだろ?『他人なんて信じるだけ無駄』ってやつだ)
- 26 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:00:41.374 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(まぁ、こう言うと俺が人間の醜さに絶望してるように聞こえるかもしれないが、実際はそんなことはない)
オウムA「コンニチハ!コンニチハ!」 オウムA(ほら、お前らこういうのが好きなんだろ?) オウムB「カワイイネ!カワイイネ!」 オウムB(こう言ってやってんだからさっさと俺を買えや) オウ助(…俺が諦めてるのは人間だけじゃないからな)
- 27 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:03:58.045 ID:CsE5GW+s0.net]
- チワワ「きゃいん!きゃいん!」
チワワ(あぁぁ…金持ちに飼われて悠々自適に暮らしてぇぇ…) オウ助(人間が汚れてるなんて言うつもりはない、動物だって似たようなもんだ…) ロシアンブルー「にゃーん♪」 ロシアンブルー(金持ち来い!金持ち来い!) オウ助(だから俺は…)
- 28 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:06:51.646 ID:CsE5GW+s0.net]
- ガチャンッ
店員A「あっ!?」 店員B「オウムが逃げたぞ!」 オウ助(そんな現実から逃げ出した)
- 29 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:10:12.171 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「はぁ…はぁ…はぁ…」
オウ助(とは言っても温室育ちの俺にはそんなに長い時間飛び続けるなんてことは出来なかった…精々島一つ分…隣の島に行くくらいだ) オウ助「はぁ…はぁ…うっ…ぐっ…」 オウ助(でもそれで良かった、俺はこんな嘘塗れの世の中に嫌気がさして死にに来ただけなんだから…)
- 30 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:13:33.025 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「はぁ…………はぁ…………」
オウ助(こうして俺の息が途絶えかけたその時…) 響 ジ- オウ助(…こいつは現れた)
- 31 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:17:08.724 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響 ジ-
オウ助(なんだこいつ…そう思うか思わないかで俺は意識を手放した…) オウ助「んっ…うぅぅん…」 オウ助(気がついたら俺は民家の一室にいた) 響 ジ- オウ助(こいつと一緒に…)
- 32 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2016/03/15(火) 05:18:20.428 ID:6xzrAToid.net]
- アフィブログ管理人様へ
転載禁止を守ってね☆ 無断転載しないでね☆ オウ助「ヒーロー」 [無断転載禁止]©2ch.net vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1457980831/
- 33 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:20:35.402 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(実際オウムってだけで寄ってくる輩はそれまでにも沢山いた。でもずーっと喋らない俺を見たらすぐに別の場所に行く)
響 ジ- オウ助(…はずなんだけど)
- 34 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:23:04.651 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響 ジ-
オウ助(何が面白いんだ…?) 響 ジ- オウ助(結局こいつは一日中俺が入れられている鳥かごの前に座り続けていた)
- 35 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:25:15.503 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助(でもまぁそれまでだ。これでわかっただろう。俺を見ても何にも楽しいことはない。明日には興味がなくなって…)
翌日 響 ジ- オウ助(…るはずだったんだけどなぁ…)
- 36 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:28:34.033 ID:CsE5GW+s0.net]
- いぬ美 ジ-
オウ助(それになんか増えてるし…) 響いぬ美 ジ------ オウ助(ま、まぁ流石に明日には飽きて…)
- 37 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:31:04.681 ID:CsE5GW+s0.net]
- 更に翌日
響 ジ- オウ助(…) いぬ美 ジ- ハム蔵 ジ- オウ助(また増えてるし…) 響いぬ美ハム蔵 ジ--------------
- 38 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:34:32.972 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「…なんなんだよ」ボソッ
響「喋ったぁぁぁぁぁあ!」 オウ助「おうわぁ!?」ビクッ
- 39 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:35:17.408 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「やった!やった!やっと喋ってくれたぞ!」
いぬ美「良かったわね、響ちゃん」 ハム蔵「けっ!こんなことに2日もかけてたのかよ…馬鹿らしい…」
- 40 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:38:18.447 ID:CsE5GW+s0.net]
- オウ助「いやいやいや、マジで何なんだお前ら?」
響「あ、そうだね!自己紹介しなくちゃ」 オウ助「そういう意味での『何なんだ?』じゃねーよ」
- 41 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:43:08.751 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「自分、我那覇響だぞ!よろしくな!」
オウ助「よろしくしねーよ。他のオウムのとこ行ってこいよ。俺と違ってペラペラ喋ってくれるぞ」 響「あの子たちは嘘ばっかりつくから嫌だぞ!」 オウ助「嘘?」
- 42 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:48:27.248 ID:CsE5GW+s0.net]
- いぬ美「響ちゃんは動物の声がわかるのよ」
ハム蔵「だから他のオウムが鳴き声とは正反対なことを考えてるのもわかるんだとよ」 オウ助「へぇ…」
- 43 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:age [2016/03/15(火) 05:52:13.683 ID:CsE5GW+s0.net]
- 響「自分嘘つく子はあんまり好きじゃないぞ」
いぬ美「だからまだ喋っていないあなたはどうかってずっと待ってたんですって」 オウ助「待ちすぎだろ!3日ってなんだよ!?ウチナータイムにも限度があるだろ!」 ハム蔵「しょーがねーだろ。頑固なんだよこいつ」 響「えへへへ〜」テレテレ ハム蔵「いや、褒めてはねーぞ?」
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