- 1 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:30:32.786 ID:yKBDs6LN0.net]
- 佐為「幻想郷…とは?」
幽々子「かくかくしかじか」 佐為「…良く分かりませんが、まあ分かりました」 佐為(私はまた、死に損ねたのですね…) 幽々子「…………」 佐為「私は藤原佐為。生前は碁打ちをしておりました」 幽々子「西行寺幽々子と申します」 幽々子「囲碁なら私も少し心得がありますわ。どうでしょうお近づきの印に」 佐為「いいのですかっ!」ぱあっ 幽々子「え、ええ」 幽々子(よほど好きなのねえ) 妖夢「今碁盤を持ってまいります」
- 2 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:32:53.026 ID:yKBDs6LN0.net]
- 佐為「お願いします」
幽々子「お願いします」 ぱち ぱち 紫「やっほー」 妖夢「紫様!これはまた珍しい」 紫「面白い気配を感じたからね」 妖夢「あの方が、ですか?」 妖夢「確かに不思議な雰囲気の方ですけど、その、力のようなものは感じません…」 紫「私達のような、戦う力ではないわ」 幽々子「…負けました」 佐為「ありがとうございましたっ」にこにこ 幽々子「ありがとうございました」
- 3 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:35:07.353 ID:yKBDs6LN0.net]
- 妖夢「…!あの幽々子様が……!」
紫「貴方って碁は分かるの?」 妖夢「いえ、あまり…でも驚きです」 紫「そうね…」 紫(それにしても…本当に楽しそうに碁を打つ方ね) 幽々子「うぅ〜。まるで歯が立たなかったわ」 佐為「ご謙遜を。良い勝負でした」 佐為「もう一度打ちませんか?」 幽々子「ええ。ふふふっ」 妖夢「幽々子様、凄く楽しそう…」 紫「そうね」 紫(これは幻想郷に新しい風がきたかもね…)
- 4 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:38:23.442 ID:yKBDs6LN0.net]
- 夜
幽々子「結局勝てなかったわ〜。自信を失っちゃう」よよよ 佐為「ふふ」 佐為「碁をたっぷり打てて幸せです…」 妖夢「食事ができましたよ」 幽々子「では。いただきましょうか」 佐為「そうですね」 佐為(食事…何年、いえ何百年ぶりでしょう…) 佐為(……ヒカルと居た時も、あの時代のものを食べた事は無かったですからね)
- 5 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:41:11.425 ID:yKBDs6LN0.net]
- 幽々子「妖夢の料理はいつも美味しいわね」
妖夢「あ、ありがとうございます」 妖夢「藤原さん…」 佐為「佐為、で構いません」 妖夢「では、佐為さん。お酒は呑まれますか?」 佐為「そう多くは呑めませんが、いただけますか」 妖夢「はい、今お持ちします」ぱたぱた 幽々子(本職は庭師と剣士なのに、すっかり料理人ねぇ)
- 6 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:44:09.639 ID:yKBDs6LN0.net]
- 幽々子「へぇ、それでそのヒカル君と碁を打っていたのね」
佐為「ヒカルは私を最後の最後、越えてくれました」 幽々子「貴方を超えるなんて…とんでもないわねぇ」 佐為「私は…ヒカルと分かれたくなかった。うぅ…」めそめそ 幽々子「…………」 幽々子「よしよし…」 こうして夜はふけていった
- 7 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/01(月) 00:44:26.605 ID:YBVpt4Vq0.net]
- また懐かしいのを
- 8 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:47:06.943 ID:yKBDs6LN0.net]
- ある宴会の日
白玉楼 わいわい にとり「へぇ、貴方って碁が強いんだ」 早苗「にとりさん打ってみては?」 にとり「そのつもりだよ。おーい妖夢、碁盤もってきて」 妖夢「私は貴方の女中じゃありませんよっと…」ゴトン にとり「ゴメンゴメン。さあ打とうか」 ぱち ぱち
- 9 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:50:15.209 ID:yKBDs6LN0.net]
- アリス「何やってるのあれ?」
神奈子「囲碁だよ。あの黒髪の男相当やるねぇ」 アリス「ふーん」 アリス「ねぇ、どっちが勝ってるの?」 にとり「ギ、ギリで私が負けてるかな」 にとり(何よこの人超強いじゃない…)
- 10 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:53:08.402 ID:yKBDs6LN0.net]
- わいわい
白蓮「見事な打ち筋ですねぇ」 文(これは後で是非とも取材したい…) わかさぎ姫「ほえー」 ぱち ぱち にとり「ま、負けました」 ギャラリー「おぉ〜」 佐為「ありがとうございました」 にとり「ありがとうございました…ぅぅ」 にとり(いつの間にかこんなにギャラリー居るし…とんだ赤っ恥だわ) てい「お兄さん強いねぇ。次はあたしだ!」 佐為「はい」にこにこ
- 11 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:56:17.357 ID:yKBDs6LN0.net]
- 強くて礼儀正しくて、笑顔を絶やさない佐為はたちまち人気者となった
そして囲碁をたしなむ物も増えていった 人里でも佐為の存在は話題になり始め、腕自慢の者が挑戦状を出すと佐為は快く応じた 村人A「くっそぉー!話題になるだけはあるなぁ」 村人B「いやぁ、対したもんだ」 慧音「次は私の相手を頼めるかな」 佐為「はい」にこにこ 佐為にとってもここは天国のような場所だった 様々な相手と、好きなだけ碁が打てるからだ
- 12 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 00:59:37.516 ID:yKBDs6LN0.net]
- 魔法の森
アリス(こうも流行ってると覚えたくなってくるわね) アリス「佐為さん、私にも碁を教えてくれないかしら?」 佐為「ええ、構いませんよ」 佐為「碁を愛する方が増えるのは嬉しいですっ」 アリス「ここで…こう?」 佐為「ええ。貴方は上達がはやいですね…」 佐為(ヒカルの時を思い出します…)遠い目 アリス「…?」
- 13 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 01:02:38.596 ID:yKBDs6LN0.net]
- 竹林
妹紅「あんたも藤原なんだ。奇遇だねえ」 佐為「そうですね。聞けば貴方も以前都に居たとか…」 妹紅「…昔の話さ」 佐為「そうですか…私にとって都は思い出深い場所ではありますが、同時に悲しい事も思い出してしまうのです…」 妹紅「………」 妹紅「…そう、かい…」
- 14 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 01:05:24.831 ID:yKBDs6LN0.net]
- 街道の茶屋
神子(欲を読めば…いえ、それは無粋ね) 神子(それに、やったとしても囲碁への愛情しかないでしょうし、勝敗にはつながらないわね) ぱち ぱち 神子「楽しいね、こうしていると」 佐為「そうですねっ」
- 15 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 01:08:09.155 ID:yKBDs6LN0.net]
- 開けた場所
パチュリー「スペカ!」どーん 雛「なんの!こっちもスペカ!」どーん 佐為「ぽかーん」 佐為「ヒカルの時代に居たときも驚く事は多かったのですが…こちらはこちらで凄いものですね」 神社 霊夢「…」 佐為「…」 ホーホケキョッ 霊夢(落ち着く…)
- 16 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 01:12:27.950 ID:yKBDs6LN0.net]
- 白玉楼
幽々子「佐為さんったらすっかり人気者ねぇ。寂しいわ…」よよよ 佐為「ただいま帰りました」 幽々子「女は一人泣くしかないのよ…」よよよ 佐為「…あの、幽々子さんはどうされたのでしょう?」 妖夢「まぁ気にしないで下さい」ははは
- 17 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします mailto:sage [2015/06/01(月) 01:15:40.358 ID:yKBDs6LN0.net]
- 佐為(ヒカル…寅次郎…)
佐為(まだ私を求めてくださる方がいるようです) そんなこんなで、佐為の楽しくも少し奇妙な日常は続くのであった おわり
- 18 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/01(月) 01:19:23.703 ID:YBVpt4Vq0.net]
- おつ
- 19 名前:過去ログ ★ [[過去ログ]]
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