- 21 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん mailto:sage [2012/01/30(月) 21:23:14.73 ID:rA56uYf5]
- ■1.われわれ黒人は日本に最大の敬意を払う■
全米1200万の黒人が息を飲んで、会議の成り行きを 見守っている。 1919年、パリ講和会議。第一次大戦の惨禍を再び繰り返すこ とのないよう、国際連盟創設のための議論が進められていた。 米国の黒人たちが注目していたのは、国際連盟規約に「人種平 等の原則」を入れるという提案を掲げて参加した日本であった。 日本の全権使節団がパリに向かう途中、ニューヨークに立ち 寄った時には、「ボストン・ガーディアン」紙の編集長モンロ ー・トロッターなど、黒人社会の指導者4人が、「世界中のあ らゆる人種差別と偏見をなくす」ことに尽力してほしい、と嘆 願書を出した。自国のウィルソン大統領が講和会議の議長役を するというのに、それをさしおいて、わざわざ日本の使節団に 嘆願したのである。 われわれ(米国の)黒人は講和会議の席上で「人種問 題」について激しい議論を戦わせている日本に、最大の敬 意を払うものである。 全米黒人新聞協会が発表したコメントである。人種差別に苦 しむアメリカ黒人社会は、有色人種でありながら世界の大国の 仲間入りした日本を、人種平等への旗手と見なしていた。 [1,p71-76] しかし、本誌52号[a]で紹介したように、日本の提案は16 カ国中、11カ国の賛成票を得たが、議長であった米国大統領 ウィルソンの「全会一致でない」という詭弁によって退けられ た。ウィルソンは、人種平等を盛り込んだ連盟規約が、米国南 部や西部の議員たちの反対で、批准されるはずのない事を知っ ていたのだ。 アメリカの黒人は、自国の政府の措置に怒り、全米で数万人 もの負傷者を出すほどの大規模な暴動が続発した。 www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h12/jog132.html
|
|