- 138 名前:くり出したに過ぎない。邦題も曖昧朦朧漠然として没個性だし。
ところが。これが結構な拾い物だったりした。主人公は身内の不幸やら父親との齟齬やら進路やら何やらで『自分探し』に、 なぜかメキシコまで来た女性が、美しく人のいないビーチで波乗りに興じていると、乱暴に喩えればぶっちゃけ『耳をすませば』 『思ひ出ぽろぽろ』の主人公が色々浸っているところに突然サイコキラーが襲い掛かってくるという展開である。 いやこの場合はでかいサメだが、状況はそういうことなので要するにつまり。あらゆる意味で「それどころではなくなる」のだ。 この人間関係の悩みや将来的不安みたいなのが、全部まとめて一気に瑣末化する辺り、マシスン原作スピ監督の『激突!』を思わせる。 で、例によってネタバレは避けるが、『ジョーズ』のラスト20分を87分かけて細密化したシチュエーションスリラー、それも密室劇 に翻案した映画であるとだけ書いておく。登場人物はほぼ、上記の女性ただ一人という極めてソリッドでシンプルな映画だ。 ※地雷率/適用外 名作ではないとしても佳作 この監督の『アンノウン』(2011)も観る気になるわーw [] - [ここ壊れてます]
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