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「葬式も戒名もお墓もいらない」貧乏人が増加



438 名前: 湯豆腐(東京都) [2010/12/01(水) 09:07:10.05 ID:++Lqv7os0]
>>437
マールンクヤと言う若い弟子がいた。かなり理屈っぽい人だったようだ。
彼は 「いろいろ考えたが世の中には解からない事が沢山ある。
わかるものならばそれをはっきり解からせて欲しい。
それがはっきりしない限り私はこれ以上修行が出来ない。」と言い次のような質問をした。
「世の中は常住なるものか それとも無常なるものか 
世界に果てがあるのかないのか 霊魂と身体は同一か同一でないのか
死後の世界は存在するのかしないのか 」と言ったような問題に悩み釈尊に解答を迫ったと言う。
「釈尊が世界が常住であると思うならそうおっしゃってください。それに応じて修行します。世界は常住でない 
無常なものだと思うならそうおっしゃってください それに応じて修行いたします。」

それに対して釈尊はおおよそ次のようなことを言ったとされる。

「ある人が毒矢に射られたとする。 すぐに治療しなければならないだろう。
ところが医者にかかる前に 一体この毒矢を射た人は誰か どんな名前の人か 
身長は どんな顔の人で どこに住んでいた人か 
どんな弓で射たもので どんな矢じりがついていたのかと言ったような理論を追求していたら 結局 死んでしまうだろう。」
「それとおなじで世の中は有限か無限か 霊魂と身体は同一か そうでないか
人間は死後も存在しているのか そのような問題に答えたところで私達の苦なる人生の解決にはならない。
そのようなことがはっきりしたら修行すると言うのは正しくない。 
世の中が常住か 常住でないかについて見解を持ったところで 
私たちの老死 憂い 苦痛 嘆き 悩み 悶えは依然としてここにある。 
私はいま 現実のこれらの老死 苦を超えることを説くのだ。 
悟りに達すればそのようなことは気にならなくなるであろう。」   中部経典第63経






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