- 18 名前:名無し草 mailto:sage [2021/03/12(金) 08:39:34.37 .net]
- ■NHK【全文】フィギュア羽生結弦選手が震災から10年コメント
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210311/k10012908571000.html 何を言えばいいのか、伝えればいいのか、分かりません。 あの日のことはすぐに思い出せます。 この前の地震でも、思い出しました。 10年も経ってしまったのかという思いと、確かに経ったなという実感があります。 オリンピックというものを通して、フィギュアスケートというものを通して、被災地の皆さんとの交流を持てたことも、繋がりが持てたことも、笑顔や、葛藤や、苦しみを感じられたことも、心の中の宝物です。 何ができるんだろう、何をしたらいいんだろう、何が自分の役割なんだろうそんなことを考えると胸が痛くなります。 皆さんの力にもなりたいですけれど、あの日から始まった悲しみの日々は、一生消えることはなく、どんな言葉を出していいのかわからなくなります。 でも、たくさん考えて気がついたことがあります。 この痛みも、たくさんの方々の中にある傷も、今も消えることない悲しみや苦しみも…それがあるなら、なくなったものはないんだなと思いました。 痛みは、傷を教えてくれるもので、傷があるのは、あの日が在った証明なのだなと思います。 あの日以前の全てが、在ったことの証だと思います。 忘れないでほしいという声も、忘れたいと思う人も、いろんな人がいると思います。 僕は、忘れたくないですけれど、前を向いて歩いて、走ってきたと思っています。 それと同時に、僕にはなくなったものはないですが、後ろをたくさん振り返って、立ち止まってきたなとも思います。 立ち止まって、また痛みを感じて、苦しくなって、それでも日々を過ごしてきました。
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