- 1 名前:名無しさん@3周年 [2008/04/15(火) 20:22:56 ID:0lgFtTQn]
- 『日本人だけが知らないニッポン人―外国人特派員100超人との対論から』
竹村健一/著 (太陽企画出版) www.taiyoo.com/book/nippon/index.html こんなにも違う日本のマスコミと世界のマスコミ 欧米人が読む日本の大新聞の色--------ゲープハルト・ヒールシャー 朝日新聞は宗教新聞? (前略) あるとき彼は、日本の『サンケイ新聞』(当時。現在は産経新聞)の内容をそのまま翻訳したら、 欧米ではリベラルな新聞に見えるという、興味深い話を聞かせてくれた。 ご存じのように日本では、『朝日』『毎日』『読売』『産経』を並べたら、『産経新聞』がいちばん 右寄りだと思っている人が多い。 ところがヒールシャーさんの話では、たとえば西ドイツ(当時)の新聞と比べたら、リベラルか リベラルレフトになるということだった。とくに、社説やオピニオン欄などに、社会民主主義の 改革者の立場がよく表れているというのだ。 どうしてこれほど評価の差が出てしまうのか。ヒールシャーさんは次のように述べた。 「一つの理由は、日本の実際の政治、社会のなかで、ホンネとタテマエの差が大きいからですね。 ホンネの立場の新聞はそれほどないじゃないか。たとえば、『朝日』の話ですが、レフトという立場 はインテリに対する魅力としての飾りではないかと思います」 (続きは>>2以降)
- 2 名前:名無しさん@3周年 [2008/04/15(火) 20:23:30 ID:0lgFtTQn]
- (>>1の続き)
われわれの眼から見ると、『朝日』は『産経』に比べると明らかに左寄りだが、実質的な読者が いちばん多いのは『朝日』である。販売購読数は『読売』がトップでも、それは販売システムの ためだと思われている。 その是非は措くとして、私にとって興味深かったのは、『朝日新聞』は、左がかっているほうが インテリには魅力的でありよく売れるので、左のポーズをとっている。しかし『朝日新聞』は本質的 には左ではない、というヒールシャーさんの指摘だった。 「新聞の立場は結局、社説や論説に表れます。他の記事でいろいろな立場も入れることができる でしょうけれども、そのようなところから見ると、『朝日』には、非常に国を代表したい、という姿勢 が多いんですね。ですからそれは、対象が左側の場合と右側の場合によって違います。 たとえば中国や北朝鮮との関係ならば、非常に左寄りの立場をとる。それはその国に左寄りの 政府があるからですね。逆に、北方領土の問題とか、天皇陛下のことについては、保守的な立場 もとる。ですから、『朝日』の主張から見ると、結局、左の立場より国家を代表する主張のほうが 強いのではないかと思いますが」 もっとも、だからといって、『朝日新聞』の意見は、日本に長く住み、よく知っているヒールシャー さんから見て、国を代表しているとは思えないという。それでもなお、「『朝日新聞』はこの社会の なかで、国のなかで、または日本と他の国との関係において、自分のところの主張が日本すべて の代表だ」と思っているというのだ。 「ですから、事実と理論はですね、どこか違っている場合もあると思います」とヒールシャーさんは 付け加えた。つまり『朝日』は理想を言っているということである。そこから、彼はなかなか鋭い 見方に導いてくれた。 「だから、ある意味で宗教的な新聞の傾向もあります。その意味では、『赤旗』または『聖教新聞』 に似ているでしょう」 (後略)
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