- 767 名前:名無しのオプ mailto:sage [2010/06/18(金) 21:26:28 ID:giL7fHb8]
- 俺は、相模法科大学の法学部4回生、といっても、留年の危機
趣味の鉄道オタクが高じて単位取得が危ないんだよね 今日は、同じ趣味で知り合った米国人のジョンに学内を案内していた ジョンが校舎の裏にある法医学教室を指差す「行こう」 ああ、あそこか・・・単位取得のためにやむなく取った科目、法医学 先生が変人なんであまり学生がいない それに、なぜか先生に気に入られてちょっと困惑している 校舎に入ると、早速先生に捕まった…やれやれ 「ここは本校学生以外立ち入り禁止だぞ」 「い、いえ、彼は僕の友人でアメリカのCSIのメンバーなんです。 日本の法医学教室を見学したいというので連れてきました」 「おう、CSIか、いつも見ているよ(おいおいw)、遠慮なく見学したまえ」 教授の研究室に入ると、献体の標本の一部が机の上にあった 「ところで、CSIでは死体の検視はどこから始まるか教えてくれないか?」 「ええっ!!」 まずいな、ジョンは単なる鉄道オタクで、法医学の知識などないよ でも、この教授、変人だから逆らうと単位がもらえないかもしれない おれはとっさに「……」と英語でジョンに尋ねる ジョンは答える「血が先」 「おうおう、アメリカでは血液検査が先なのか、ところでキミの血液型は何だね?」 おれは英語で「……」、ジョンが答える「ABな」 「AB型か、で、CSIでは細胞検査はどういう順番でやってる?やはり血液検査の後かな?」 俺は英語で「……」、ジョンが「あ、次」 「ほう、細胞検査は次にやるのか、なるほど」 これ以上はごまかせない 「先生!急用があるのでこれで失礼します!」 「ああ、行きたまえ、いろいろ参考になったよ」 俺ら二人は急いで校舎を出た 危うく嘘がバレるところだった、それにしてもあの教授、英語は全然ダメだね
|
|