- 695 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/12/19(土) 15:38:23 ID:oiM7whbE]
- 久しぶりに街でのんびり買い物をしようと出かけたところ、かなり寒くなっていることに改めて気付いたニダ。
慌ててお気に入りのコートを引っ張り出して出かけ直してショッピングモールに行ったところ、珍しいことに普段はこんなところで出会うとは思っても見なかった友人とばったり出くわしたニダ。 何年ぶりに会うのかね、とよく良く喫茶店でコーヒーを飲みながら取りとめのない話をしていたら、いきなりウリの携帯電話に電話がかかって来たニダ。 これまた久しぶりに聞く恩師の声に、何が起こったのか、と訝しげに思っていたら同窓会を開きたい、というお話だったニダ。 ウリに幹事をやってもらいたい、というお言葉を断ることも出来ずにとりあえず目の前に座っている友人に「参加一号ニダよ?」と言っておいたニダ。 今夜からメールと電話をフル活用ニダ、と思っていたウリに、別れ際に友人がぽつり、とつぶやいた言葉が妙に心に残ったニダ。 「なぁ、俺たちは何時の間に大人になって、何時の間にこんな所に来たんだろう? それは、俺たちが思い描いていた未来だったのかな?」 そんな友人の言葉に何も言えずに帰ってきたウリは、同じ質問を鏡に映った自分に投げかけてみたニダ。 自分でも考えられない答えは、鏡に映った自分にも答えられるはずなどないニダ。 そう思いながら買い込んできたコーヒーの豆を挽いて、新鮮な香りのコーヒーを飲みながら窓の外を見ると、見慣れたはずの時計台の塔は妙に目立って見えたニダ。 そしてその向こう側には美しくも切ない月が輝いてみていたニダ。
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