- 253 名前:可愛い奥様 mailto:sage [2011/06/07(火) 00:15:31.55 ID:9OtPqsNTO]
- 学生時代、英国へふらふら〜と旅行に行った。
途中いろいろあって独り旅に…。 やけくそでスコットランドへ北上してエジンバラ→アバディーン→インバネス→フォートウィリアム→グラスゴーと10日ほどかけてスコットランドを一周して、 帰国のためにロンドンに戻るべく再びエジンバラを訪れた夕暮れ時のこと。 無計画のやけくその行き当たりばったりの旅。さすがにロンドン行きの列車もバスも既に終わっていた。 宿を取るしかないか…とエジンバラ駅前のインフォメーションセンター(宿泊施設斡旋所)に飛び込んだ時はもう閉館間際。 B&Bはもとより高額ホテルの斡旋すら望めそうもない時間帯。 最悪宿無しで一晩過ごす覚悟をしつつ、「どこか泊まれるとこない!?」 とダメモトで尋ねてみた。 受付のお姉さんは困り顔でユースホステルを紹介してくれた。 小学生〜高校生の少年少女と相部屋になる。既に満室かもしれないけど、いちおう訪ねてごらん。あんた1人くらいならまだ潜り込める可能性あるよ。と斡旋状をプリントして渡してくれた。 本当にダメモトでユースホステルへ直行。 フロントのお兄さんは、欧州のガキ共に忙しくハンバーガーを販売しつつ、私から斡旋状を受け取ると、やはりめっちゃ困り顔だ。 もう満室なのだろう。 たとえ一つや2つ空きベッドがあったとしても、私のようなアジアンと同室にされる他の子たちが嫌がるだろうし、かといって私を追い返すのにも忍びないのだろう。 相棒のお兄さんとあれこれ議論をはじめた。 やがて何事かに2人で同意すると、私に真摯な眼差しを向けつつやや緊張した面持ちで説明を始めた。
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