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44 名前:名無しさん@恐縮です [2007/10/08(月) 05:59:49 ID:6YZXKqsD0]
135 :(特に名を秘す)竹たんとの:2006/12/07(木) 13:10:50
コーヒーを飲みながら○山さん(特に名を秘す)がぼそぼそ話し出した。
「昨日は…その…ありがとうございました…とっても気持ちよかったです」
夜中に全裸になってしまう癖があるんだ、感じやすくて困ると顔を赤くして言う。

夜明け近く目が覚めた。パジャマは脱げてしまっていた。お互いの体温が熱すぎたのだろう。
「ン…どうも」
酔っぱらいの小太りのどこかカワイイおっちゃん、気が付いたらしい。
寝ぼけた彼に説明した。酔っ払いの自分が酔っ払いの貴方を泊めて面白がっているだけだ、と。
誠実そうに小さな目をショボショボ「すまんとです…俺、昨日はダメだったです」と恐縮された。
布団の隙間から寒さが忍び寄ってきていた。この冬一番の寒さだった。
だらしなく皺の寄った掛布団を直す。
あらためて、今度は偶然でなく意志で抱き合った。
横に向かい合い胸と胸、おなかとおなか、足と足を密着させる。
すると柔らかな、それでいて弾力のある固太りの身体から、じんわりと暖かさが伝わってきた。

「こうゆうの初めてで…俺…ソープとか行かんし…」それはこっちも同じだ。
気楽にしていい、今日は寒いから湯たんぽが欲しかっただけだと伝える。
うなじを触ってくるので同じように首筋や耳たぶを優しく触り返す。
ポツリポツリ言葉を選ぶように口を開きだした彼。
普段は何か舞台の仕事らしい。先月はテレビの深夜放送にも出たという。
聞いた彼の名は記憶に無かったが、すごいですね、モテますねと問い返すと
「いや、全然…」と悲しげに言った。舞台のチャンスも月3〜4回くらいしかなくて、
今日もいつもの酒屋のバイト帰りで、同じ事務所の売れっ子後輩と出くわし痛飲したらしい。
夜中の寝言を思い出して、辛いことも多いのかと思ったこちらを察したように
「でも、舞台に立つのはすごく楽しいんだ!」と満面の笑みを返してくれた。
すごくいい人なんだと思った。
体の下にしていた腕がしびれかけて、身体を仰向けに変え、○山さんが横抱きで上に乗るような恰好になった。
自由になった両手で戯れに広い背中をまさぐったり腹の体毛を確かめたりした。
改めて男の人と一緒の布団で寝ているのを自覚し不思議な心持ちがした。






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