- 87 名前:名無しさん@恐縮です [2022/08/05(金) 17:32:17.32 ID:Vv3cRO+u0.net]
- 吉本隆明
「文句なしにいい文学だって、言えるのは鴎外と僧籍の二人です。 この二人の生み出してきた文学作品というのは文句なしにいいものです。 けちをつける余地がないくらい、つまり、人によっては好きじゃないって人がいるかもしれないけど、鴎外と漱石だけは、 とにかく好き嫌いとかそういうことを抜きにせざるをえないくらいな作家だし、言うまでもなく世界的です。」 「鴎外と漱石だけは、どんなに「好きではない」とか、「どうも自分には向かない」とかいうことを誰が言っても、「それはおまえのほうが間違っいだ」ってすぐに言えますね。 「おまえの読み方が足りないんだ」って言えちゃいます。 そういう意味合いでいえば、やっぱり鴎外、漱石が圧倒的にすごい。」 「この二人の作品を、一語、一句、はしょったりしないで読んでみれば、間違いなく骨の髄までちゃんとはいってきます。 鴎外と漱石をちゃんと読んたら、もうこれ以上自分の生きる力になる日本文学はないと、断言できる。 それが文学の真髄なんです。」
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