- 1 名前：愛の戦士 ★ [2021/11/27(土) 11:56:23.87 ID:CAP_USER9.net]
- 毎日新聞 11/27(土) 7:30
カーナビに現れた謎めいた表示に誘われるように取材を始め、米田哲也さん、福本豊さんと、阪急ブレーブスのレジェンドに今はなき西宮球場の思い出を聞いた私は、大阪市の繁華街・ミナミに足を延ばしてみることにした。南海ホークス（現ソフトバンク）が本拠地とした大阪球場があった場所だ。40代前半の私は、そこで試合を観戦することはできなかった。記憶にあるのはスタンドはそのままで、グラウンドは住宅展示場というまか不思議な光景。都会のど真ん中でかつて、どんなプレーが繰り広げられていたのだろうか。
【関西私鉄球団の興亡】
南海電鉄難波駅のすぐ南側、南海本線と阪神高速道路の高架に挟まれるように、南海が運営する大型商業施設「なんばパークス」が建っている。周辺を行き交う人々を見ていると、この喧噪（けんそう）の中に野球場があったとは想像もつかない。手がかりを求め、福岡ソフトバンクホークス関西応援会の会長を務める法貴（ほうき）勝敏さん（52）に連絡を取ってみると、こう教えてくれた。「高速道路の下は昔、選手たちが車を止めたり、僕らが自転車を置いたりしていた。あの辺りは少しだけ雰囲気が残ってるかな」
◇8カ月の突貫工事で完成
大阪球場は1950（昭和25）年9月に開場。まだ戦争の傷痕が残り、バラックが点在していた地に、約8カ月の突貫工事で建設された。近鉄パールス（のちバファローズ）や大洋松竹ロビンス（現DeNA）も本拠地とした時期もあったが、88年にダイエーに球団譲渡されるまで一貫して南海がホームグラウンドにし、パ・リーグを制すること10回。杉浦忠、野村克也（ともに故人）ら数々の名選手を生み出してきた。
特に50年代後半から60年代は黄金時代。59年の日本シリーズではエース杉浦が4連投し、4連勝で巨人を破って初の日本一に輝き、市中心部を南北に貫く御堂筋で行われたパレードでは沿道に20万人が集まったとされる。これまでの取材でも「大阪市内では阪神より南海の方が人気あったんや」というオールドファンの言葉を何度も聞いた。その後のセ・リーグとパ・リーグの人気格差からすれば信じられないが、きっと誇張のない事実なのだろう。
◇急傾斜の内野スタンド「まるで野球盤」
当時の球場はどんな様子だったのか。法貴さんに尋ねてみると「自分も野村監督時代（70〜77年）にギリギリ間に合った世代だけど……」と前置きして、話し始めた。「とにかくスタンドの傾斜が急で、『野球盤』を見てるみたいなもんですよ」
資源が乏しかった時代に鉄筋コンクリートをふんだんに使って建てられた内野スタンドは、傾斜が37度に達するところもあったとされる。敷地の狭さに加え、客席とグラウンドが離れすぎないようにしたのが急傾斜になった要因で、「『札幌の大倉山のジャンプ台と同じ角度や』って笑ろうてましたけどね。毎日、見上げたら誰かがこけてましたわ」。法貴さんはスキーを引き合いに冗談めかして言うが、実際に調べてみると大倉山のジャンプ台の傾斜は35度。そんな急斜面に人がたくさんいたら……。よく大事故が起きなかったものだ。
◇ビリヤードや料理学校 複合施設目指す
野球にとどまらない複合施設を目指し、51年に球場内のスペースを利用して「大阪ビリヤード会館」を開設。55年には内野スタンド下の2、3階部分を改装して「文化会館」がオープンし、料理学校や美容専門学校などが軒を連ねた。賃料収入を得て安定経営を図るため「スポーツと文化の殿堂」を掲げた大阪球場の象徴でもあった。
南に1キロほど離れた通天閣と球場の中間ぐらいの場所で育ったという法貴さんは、親に連れられて幼い頃から球場に通うようになり、応援団の一員として球団の最後を見届けた。「平日のナイターはサラリーマンのおっちゃん、土日は子どもが多くて表情が違った」。80年代に入ってトランペットの応援も見られるようになったが、それ以前は笛と太鼓、かねとヤジが主流。観客が少ないこともあって、打球音がよく耳に響いた。法貴さんは「コロナ禍で応援自粛になり、『球音がよく聞こえるようになった』と言われるけど、そういえば昔はそうだったなと思いますよ」と懐かしむ。
※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccc4252fe60daedc5e63c30ee88efd1caa42c820
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https://i.imgur.com/HADrWtp.jpg
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