- 3 名前:Egg ★ [2020/05/23(土) 23:44:59.63 ID:iaGCgd/w9.net]
- 自粛生活が長引き、自宅で過ごす時間も長くなった。こうした背景もあり、誹謗中傷が盛んになっているとみている。
「『暇つぶし』が『人つぶし』になっています。ゲームと同じような感覚ですよね。コロナでストレスも感じている中で、『こいつ許さない』と思った瞬間、蜂起したように叩く。 『相手は悪いことしたからやっていいだろう』と善悪のジャッジも全部自分でやっている。フィルタリングは、スマートフォンではなく自分の心につけなければいけません」●被害者はいつまで「やられ損」なのか 突然、襲ってくる誹謗中傷。誰しもが被害者になりうるが、被害回復までの道のりは簡単ではない。 2009年、キクチさんに対する誹謗中傷を書き込んだ19人が書類送検されたが、不起訴処分とされた。手間や費用の問題から、民事訴訟は起こしていない。 総務省では、この春から発信者情報開示のあり方について議論が始まったところだ。キクチさんは「これだけスマホやSNSが普及しながら、なぜ法律が変わらないのか疑問です」と訴える。 「私が警察に相談した時、10年以上誹謗中傷を受けているのに『もう少し様子を見ましょう』とか『実害はあるんですか』とか言われました。ネットの被害がいかに大変かは、経験しないと分からない。被害者の気持ちが伝わっていないのではないかと感じます。 現状は、被害者の負担があまりにも大きい。発信者を特定するために、最低2回は裁判を起こさなければいけない。特定するのに必要なログも3カ月〜半年ほどで消えてしまう。 これではやられ損で、被害者は永遠に泣き寝入りです。せめて投稿の削除だけはスムーズにしてもらいたいと思います」●言葉の責任を持って 日本では、新たな感染者が次第に減りつつある。ただ、キクチさんは「デマと誹謗中傷はまだ序の口」といい、今後もこうした人権侵害が続いていくと予想している。 「これからコロナの影響で会社が潰れたり、経営が悪化したりして、仕事に影響が出る人も多くいるでしょう。第二波が懸念される中、今以上に、満員電車などにイライラする人も増えると思います。 こうしたストレスというのは、インターネット上に思いきり出てきます。特にツイッターは情報というよりも、喜怒哀楽が流れている。怒りへの共感が一番怖いです。ツイッターはそれが簡単にできます。許せないと思ったら、その感情がとめどなく拡散していくんです 情報があふれ、SNS等では専門家以外にも自称専門家の不確かな情報が発信されています。不安が募り恐怖感が高まればイライラします。怒っている人は情報量が多いですからね。 少しでも嫌な気分になったら、コロナに関する情報から離れて、自分の好きなことに目を向けましょう。 新型コロナウイルスの感染を防ぐための『3密』に情報との距離の『密着』を付け加え、4密にすれば、ウイルスとストレスの感染を防げると思います」 こういった状況だからこそ、キクチさんは人が支え合うことが重要だと話す。 「誰かを責めるよりも褒めたらどうでしょう。皆先行きが分からず、ストレスをかかえています。今傷つけ合うのはナンセンスです。 誹謗中傷する人には、言葉の責任を持ってもらいたいです。刑事責任だけでなく、賠償責任もともないます。人前で話せないことは、ネット上でもやらないと言うのが基準になると思います。言葉は武器になることを理解して欲しいですね」
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