- 11 名前:名無しさん@恐縮です [2018/10/12(金) 07:44:35.78 ID:hbmyEIIp0.net]
- 恒星「いつもの笑顔がないね」
晶「いつものキモい笑顔?」 恒星「今日は繰り出さないんですか? いつものキモい笑顔」 晶「そっちは、でまかせは繰り出さないんですか? 俺たちは愛し合ってたけど結婚できない事情あるとかどうとか、人生が残り短いとかどうとか。でまかせですよね? 単に呉羽さんに振られたんですよね?」 恒星「まあ、そうとも言うね」 晶「そう、とも?」 恒星「呉羽に結婚願望あるとか思わなかったからさー。やっぱ、したいもん? あの、結婚。あっ、マリッジブルーなのか」 晶「結婚、したかったことも、あったけど、今は恋がしたい。誰かに恋をして、すごくすごく好きになって、新しい恋ができたら、何か変わんのかな」 (店を出た2人は一緒に家路につき、恒星の事務所の前に着く) 恒星「寄ってく? カレとの詳しい事情は知らないけど、たとえば、ここから始まる恋もあるかもしれない」 晶「誘われたの2度目です」 (以前、「5tap」の1周年パーティーで、ベロベロに酔っ払った恒星から、「一発お手合わせしませんか?」と言って誘われたことがあると晶は説明) 恒星「その時、俺たち……」 晶「してません。そんな誘いに乗りません。あなたは代わりに別の女の子に声をかけて、持ち帰ってました」 恒星「あー」 晶「その娘と恋、始まりました?」 恒星「始まってない、ね。おかしいな」 晶「私はビール3杯じゃ酔わないし。店から徒歩3分でたぶらかされるほど、バカじゃありません」 恒星「バカじゃないの?」 晶「バカじゃないですよ」 恒星「バカになれたらラクなのにね、お休み」 一つひとつのセリフの言い回し、間、静かに移ろいゆく新垣の表情と仕草、人をバカにしているようでどこか優しい、まるで新垣の心をほぐそうとしているかのようにすら見える松田の笑顔、 新垣と松田を写すカメラのアングル、画面の切り替え、そして空気感――。すべてが完璧である。 だからこそ、まるで『逃げ恥』を見終わったあとのような、得体の知れない感動が胸にこみ上げてくる。 『獣になれない私たち』、文句なしで今年一番の連ドラだ。
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