- 239 名前:名無しさん@恐縮です [2012/08/17(金) 01:56:26.13 ID:z9ZaWVfj0]
- 19 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2012/08/17(金) 01:09:11.10 ID:wf40syaO0
ホークスタウンモール、HKT劇場での平日の公演 チームHの指原莉乃は相変わらず、トークで何度も空回りしていた 客席に響くファンのため息、どこからか聞こえる「AKBグループも終わりだな」の声 無言でハイタッチを淡々とこなす若手メンバーの中、指原は独り楽屋で泣いていた 電通との強力タッグで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるメンバー・・・ それを今のHKT48で得ることは殆ど不可能と言ってよかった 「どうしたらいいの・・・」指原は悔し涙を流し続けた どれくらい経ったろうか、指原ははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいパイプ椅子の感覚が現実に引き戻した 「やれやれ、帰ってボイトレをしなくちゃな」指原は苦笑しながら呟いた 立ち上がって伸びをした時、指原はふと気付いた 「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」 楽屋から飛び出した指原が目にしたのは、東京ドームを埋め尽くさんばかりの観客だった 千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのようにMIXが響いていた どういうことか分からずに呆然とする指原の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 「指原、スタンバイだ、早く行くぞ」声の方に振り返った指原は目を疑った 「ま・・・前田さん?」「なんださしこ、居眠りでもしてたのか?」 「ま・・・麻里子様?」「なんだ指原、ウチどこ?」 「ゆ、ゆ、ゆきりん・・・」指原は半分パニックになりながら立ち位置表を見た 1:前田敦 2:大島 3:柏木 4:篠田 5:渡辺 6:小嶋 7:高橋 8:板野 9:指原 暫時、唖然としていた指原だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった 「やれる・・・やれるんだ!」 横山からマイクを受け取り、ステージへ全力疾走する指原、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、楽屋で冷たくなっている指原が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
|
|