- 122 名前:焼き鳥名無しさん mailto:sage [2008/10/11(土) 06:51:57 ID:???]
- ある昼下がり。
小鳥のさえずる森の中を、一人の少女が走っていた。 「おかあさん!どこにいるの?」 叫ぶ少女。だが答えは無い。 そのうち少女は、とある家の前に辿り着いた。 「ここね!ここにいるのね!」 そう言って少女は扉を開けた。 だがそこにあったのは、たった一つの日記帳。 何も無い家の中心にポツリと置かれている。 少女はそっと手に取り、読み始めた。 5月16日 明日は楽しい楽しいクリスマス。 プレゼントがいっぱい。とっても楽しみ。 5月17日 サンタさんがこない。 サンタさんがこない。 サンタさんがこない。 5月18日 昨日はとっても楽しかった。サンタさんにいっぱいプレゼントもらっちゃった。 でもおかしいなぁ。そのプレゼントどこに置いたんだろう? 9月33日 時計の針がね、ゆっくりゆっくり私に近づいてくるの。 12月65日 今日ね、お外に出てみたの。 そしたら人がいっぱいいたんだよ。 いっぱいいっぱいいたんだよ。 でもみんな変な色だった。なんでかな? 少女は突然、日記帳を閉じた。少女は気付いてしまったのだ。 そう。少女は、気付いてしまったのだ。
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