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THE IDOLM@STER アイドルマスター part4



1 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2009/11/02(月) 09:15:48 ID:kEHWwkiu]
アイドル育成シミュレーションゲーム「アイドルマスター」のスレです。
基本的になんでもありな感じで。

前スレ
THE IDOLM@STER アイドルマスター part3
namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1246267539/

過去スレ
THE IDOLM@STER アイドルマスター part2
namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1241275941/

THE IDOLM@STER アイドルマスター
namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221366384/


287 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/26(金) 22:00:16 ID:DUZk85pK]
>>286
短いですが実にいいシチュエーションだと思います

前後にもうちょっと場面の描写があると、さらにジンジンと来ると思います
例えば、日中に何か真にいい事があったとか、真の白い手が差し出されるとか

288 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/26(金) 22:16:30 ID:r4SbUByK]
>>287
アドバイスありがとうございます。
機会があったらもっと構想を練って書いてみようかと思います

289 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/26(金) 22:25:51 ID:DD9D6/ii]
>>286
一瞬、本スレかと思いましたw
取りあえず、作品としての完成度云々とか「俺」丸出しで今日寝る時云々の
「自分とデキてますから」な妄想度ダダ漏れとか、そういう身も蓋もないとこは
どこまでもツッコめてしまうわけですが、それはまあ一旦置くとしてw

SSというか、シチュエーション提示としてはなかなかほんわかしたところで
こういうシーンはイイっしょ、というのは伝わってきます。
ただ、出来れば他の人が読んで楽しむ文章である、というところに配慮して
また物語的な体裁を整えてくれればもっといいかな、と

290 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/26(金) 22:32:41 ID:DD9D6/ii]
・・・なんか、IDがDD9D6/iiってすごいなw

自分の言葉を読み返してみると結構読んでの感覚がきついかな、と思うのでもう少々
シチュエーションを考えて、それを起こしてみるということをはじめてされたそうで
それについて「なかなか楽しい」と思えたことはすごくいいことです
そういうシチュエーション妄想はピヨちゃんに至っては趣味と公言しているぐらいですしw

さらに、それを膨らませてみる、という楽しみもありますよ、という意味合いも
「物語的な体裁を整えてくれればもっといい」という言葉に含めさせていただきました

291 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/26(金) 23:08:57 ID:r4SbUByK]
ID:DD9D6/ii
アドバイスありがとうございます。
確かに俺丸出しだったり、他の人が読んで楽しめる文章はまったく意識してないでオナニー感覚で書いてました。
次、作品書くときはそこも考えて作ります。真大好きです。


292 名前:陽一 mailto:sage [2010/02/27(土) 00:53:33 ID:itQLFhRm]
すごく久しぶりに投下します。陽一と申します。
以前はご意見ご感想ありがとうございました。
涼と夢子で、少し鬱要素ありかも? なSSです。
よろしければ何かご意見くださると嬉しいです。

293 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 00:54:14 ID:itQLFhRm]
 更衣室の私のロッカーには、
 子猫の生首が入っていた。
「…………」
 よく見てみたところ、本物ではなかった。ただ、一瞬本物だと見紛う程度にはリアルで、
血糊の飛び散り具合と飛び出た眼球が実に気持ち悪い。これがロッカーにあるということ
自体が悪趣味なのは変わりなかった。
 私が手に持つ生首を見て、隣のアイドルが小さく悲鳴をあげた。
「……フン」
 近くのゴミ箱に生首を投げ捨てて、私は衣装へと着替えた。
 オーディションの前にこんなイタズラをされたら、普通のアイドルだったらテンション
が下がって、歌う気分ではなくなってしまうかもしれない。
 けれど私の精神は乱れない。もう、慣れてしまった。

 こんなイタズラをされるのは、一度目じゃないから。

* * *

『合格者――二番、東豪寺麗華さん。五番、桜井夢子さん。この二人です。あとは帰って
もらって結構です』
 私は汗を拭いながら、ふぅと息をついた。
 オーディション会場――審査が終わって、スピーカーからそんな声が流れる。
“桜井夢子”という私の名前が、ある。今日もなんとか勝つことができた。
 ……“イタズラ”をしなくなってからは、だんだんと合格するのが難しくなってきた。
それでも日々レッスンに励み、何とか実力をキープしている。

 オーディションが終了し、そのあとのテレビ収録も終えた。
 クリーム色の廊下を歩きながら、やれやれと息をつく。今日の仕事は成功と言ってもい
いだろう。とりたてて大きなミスはなかったし、うまく知名度もあげることができた。
 なのに私の気分は、まるで明るくなかった。厚い雲に包まれた空のように、暗鬱として
いた。ずぶずぶと、一歩ごとに泥土の中に沈んでいくようだった。
 と。対面から、一人の女性が歩いてきた。
 彼女は……そうだ、さっき私と一緒のテレビ番組に出た、東豪寺麗華とかいったか。ロン
グヘアーが印象的な、冷たい雰囲気の美人だ。
「お疲れ様、桜井夢子さん」
「お疲れさまです」
 透き通った、優雅な声で挨拶される。私も形ばかりの笑顔を作って返した。
「あなたの実力でオーディションに勝てるなんて……すごいわねぇ? どんな魔法を使った
の?」
「…………」
 一転して、彼女は意地の悪い笑顔になった。切れ長の目と形のいい唇を歪め、嫌らしく嘲
笑する。
 甲高い靴音を立てながら、私に歩み寄って、
「私は、」
 すれ違いざまに、耳打ちしてきた。

 ――あなたのやったことを、知っているわ。

「さようなら」
 そんな言葉を残して、彼女は去っていった。
 私はしばらく、その場に立ち尽くしていた。

294 名前:「世界はキラキラ」 2/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:01:06 ID:itQLFhRm]
* * *

「久しぶり、涼」
「うん、久しぶりだね。一ヶ月ぶりくらい?」
 午後八時。レストランで私と涼は向かい合っていた。
 涼はTシャツにジャケット、ズボンと代わり映えのない格好をしている。他に服を持って
ないのか、と突っ込みたくもなる。少し、多少、ちょっとだけ、いつもよりお洒落をしてく
る私がバカみたいじゃないか。
 彼女――もとい、彼が“オールドホイッスル”で男であることをカミングアウトしてから
しばらく経った。涼が男の格好をしているのも最近は慣れてきた。
 しかしながら、ぱっと見てそんじょそこらの女性より艶のある肌をしていうのは、実に腹
立たしい。
「なによ、その荷物」
 仕事が終わって直接来たのだろうか、涼の隣には二つ紙袋が置かれている。チラリと隙間
から見えるものは……服、だろうか?
「あ、あはは、気にしないで」
 触れられたくないのだろうか、涼は話題を逸らす。
「夢子ちゃん、仕事のほうは大丈夫?」
 まっすぐに、曇りのない眼差しで私を見つめる涼。
 一瞬、ロッカーにあった、子猫の生首がフラッシュバックする。
 東豪寺麗華の一言がリフレインする。
「大丈夫なわけ、ないわよ。結構辛いわ」
「……そう、なんだ」
 声のトーンを落として、涼は言った。
「えぇ。今までズルしてたツケ、払わなくちゃいけないからね。勝てたり勝てなかったりで、
鬱になりそうだわ」
 頭をかきながら、それでも私はにやりと笑ってみせた。
 ……人を騙すときのテクニック。嘘をつくときは、限りなく真実に近いものが一番いいの
だという。
 確かに今の私は辛い。辛いが、勝てないことが辛いのではない。
 けれど涼は鈍感だから、きっと騙されてくれる。
 こんな奴に、私のことで心配なんてさせてやるもんか。
「何か、僕にできること、ないかな」
 涼はおそるおそるといった感じで聞いてくる。上目遣いなのがいじらしい。
「あるわ」
 私は言った。伝票を持って立ち上がった。
「さ、行きましょ」
「ど、どこに?」
「いいところよ」
 冗談めかして言ってはみたが――
 涼の笑顔が曇った。
 私はそれに気づかないフリをして、彼の手を引っ張った。

* * *

 向かった先はホテル。といっても、“純粋な宿泊施設としての”ホテルではない。主に男女
が連れだって入るようなところだ。
 シンデレラ城みたいな、大仰な建物の中に、私は涼の手を引っ張りながら入ってゆく。
 ……こういった場所に来るのは、初めてではない。
 誘ったのは私からだった。なんとなく“そんな”雰囲気になったときに、“そういう”ホテ
ルがあったから、ノリで入ってみたらそのままいたしてしまった。ただそれだけの話。
 最初のときはまぁ、雰囲気もあったし悪くはなかった。私も涼も初体験だったけど、“行為”
を何とか形にできた。
 けれど、今の私たちに、そんなしあわせはなかった。

295 名前:「世界はキラキラ」 3/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:01:49 ID:itQLFhRm]
 饐えた匂いがする部屋。雰囲気作りなのか、薄暗い照明の中。
 やたらスプリングがギシギシと鳴るベッドの上で、私たちは不器用に求め合う。
 震える手でお互いの服を脱がす。キスをする。手を繋ぐ。
 抱きしめ合う。
 でも、言葉は交わさない。
 ただ、無言のまま繋がり続ける。
 ――私たちは別に、恋人同士じゃない。
 私も涼も、告白し合って正式にお付き合いをしているわけじゃない。
 だからこれは、一種の火遊びのようなもの。
 男性アイドルとしてデビューし直し、人気を博している“秋月涼”が……“桜井夢子”とい
うぱっとしないアイドルと、ホテルに入っているところを激写でもされたら、大問題になるだ
ろう。
 だけど涼は黙ってついてきてくれる。そのリスクを抱えてもなお、私が望むままにしてくれ
る。
 辛そうな顔をしているけれど、とても優しく抱いてくれる。
 まるで壊れものを扱っているかのように。
 ――私は私を傷つけたくて、涼に代わりにやってもらっているだけの卑怯者なのに。
 涼のくれる温もりは、あまりにもあたたかすぎて――

「……夢子ちゃん、泣いてるの?」
 動きを止めて、涼が心配そうにこちらを見た。
 私はそれ以上言って欲しくなくて、涼の細い首を強引に抱き寄せて、唇を塞いだ。
 涼は、私を抱きしめたままでいてくれた。

* * *

 辛いのは、イタズラを受けることじゃない。

 一週間経って、私はまたオーディションを受けることになった。
 受かれば知名度をぐっとあげられる、そんな大きなオーディションだ。
 今日の空は気持ちいいくらいに晴れていたが、相変わらず私の心は曇天だった。
 オーディションが行われるテレビ局の前に着く。参加者なのだろう、入り口付近にはアイド
ルらしき女性が多数いる。
 そんな中、
「涼?」
「夢子ちゃん?」
 女性の中に紛れて、ロビーに入ろうとする涼がいた。いつも通りの私服だが、この前の二つ
の紙袋を抱えている。
「同じオーディション……なわけないわよね」
「うん。僕はバラエティ番組の収録」
 そう言う涼は、どこか憂鬱そうだった。髪をくるくる手で巻きながら、目を伏せている。
「どうかしたの?」
「ううん、別に。お互いがんばろうね」
 涼は笑顔を作って、手を振りながらテレビ局に入っていった。
「……変な奴」
 何か嫌なことでもあったのだろうか。
 まぁ、いい。私も気合いを入れ直さなければ。
 涼に会ったことで、少し気分が明るくなっていた。
 頑張ろう、と呟いた。



296 名前:「世界はキラキラ」 4/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:02:49 ID:itQLFhRm]
* * *

 事件は、オーディション開始前に起こった。

「ないっ!?」
 控え室に、そんな声が響きわたった。
 一人のアイドルが控え室に入ってきて、バッグを開くやいなや、そう言ったのだ。
「私の、靴がっ!」
 靴?
 オーディションでは、当然普段履いている靴で踊るわけにはいかない。動きやすい、換えの
シューズがないと言っているのだろう。
「私が、トイレ行ってる間に……! 誰か、知らない!?」
 控え室にいる他のアイドルたちが、顔を見合わせる。
 当然私は何も知らない。控え室にはついさっき来たばかりだし、置かれていた彼女のバッグ
のほうはほとんど見なかった。
 というより、オーディション前、他人の持ち物など誰も気にしてはいないだろう。例え誰か
が盗んだとしても、分かったかどうか。
 控え室は気まずい沈黙に包まれた。靴を探しているアイドルは、焦った顔で周囲を見回して
いる。
 ――あぁ、かわいそうだな。
 そう私が思ったとき。
「そういえば」
 流麗な声が発せられた。
 声は、東豪寺麗華の声のものだった。
 彼女も、このオーディションに参加していたのか。
「あの子が、あなたのバッグの近くで何かやっていた気がしたわ」
 そう言って、彼女が指差したのは――
 私だった。
「――え?」
 一瞬訳が分からなかった。何故私が、麗華に指さされているのか。
「あなたが、やったの?」
 アイドルが、私へと詰め寄ってくる。
 その瞳に、はっきりと怒りの感情を宿して。
「どこに、やったの?」
「ちょ、ちょっと待って。何で私があなたの靴を取らなきゃいけないの?」
「返してよ……ねぇっ!?」
 風船が割れたような怒鳴り声だった。彼女は今にも私に掴みかからんばかりだ。
「私は、やってない! 勝手に決めつけないでよ! そもそも理由がないじゃない!」
「あるじゃない、桜井夢子さん」
 横から、張りつめた空気をものともしない、麗華の声。
「あなたには、あるじゃない。ねぇ?」
「……どういうこと?」
 そう聞いたのは私ではなく、私に詰め寄るアイドルだった。
「知らないの? そこの桜井夢子さんはね、ちょっとしたイタズラをして、他のアイドルを邪
魔しちゃう、困った子なの」
 麗華を見る。遙かな高みから、嘲笑するような目だった。
 ――麗華は私を知っている。私がやっていたことを、知っている。
「証拠は、……あるの」
 私の口から出た弁解は、そんな間抜けなものだった。麗華の目を見ていられなくなって、視
線を逸らしてしまった。
「ないわ。ないけど、私はあなたがバッグに近づいているのを見た。そして、あなた以外の人
は近づいていない。それで十分じゃない?」
 麗華は、白々しくそう言い放った。
「私は、やって、」
「ふざけないでよッ!」

297 名前:「世界はキラキラ」 5/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:03:35 ID:itQLFhRm]
 今度こそ、私はアイドルに掴みかかられた。首を絞めかねない勢いで、襟を引っ張られる。
「返して! ねえ、返してっ!」
 彼女の瞳には怒りだけではなく、涙も浮かんでいた。
 このオーディションに、何か大切なものでもかかっているのだろうか。返して、返してとう
わ言のように繰り返す彼女は、哀れだった。
「いい加減観念したら? 見苦しいわよ、桜井夢子さん」
 口調に憤りを含ませて、麗華が言った。けれどそれは演技だろう、目の奥にはサディスティ
ックな光がある。
「私、は――」
 周りの雰囲気が、無言で私を犯人だと決めつけている。
 いっそのこと、認めてしまおうか。
 そう思った、そのとき。

「夢子ちゃんは――僕と一緒にいました」

 控え室の入り口のほうで、そんな声がした。
「……え?」
「さっきまで僕とずっと一緒でした。だから、靴なんて盗る暇はありません」
 そこに立っていたのは……
 スカートタイプのステージ衣装に身を包んだ、涼だった。
 麗華や被害者のアイドルとはまったく別の、静かな怒りを口調に込めて、そう告げた。
「……秋月涼さん。本当ですか?」
 麗華が低い声で問う。驚いているのだろうか、表情が固まってる。
「えぇ。僕とロビーでジュースを飲んでました。盗れるわけ、ないです」
 それは、嘘だ。涼と会ったのはテレビ局の入り口だけで、彼は番組の収録に向かったはずだ
った。
 しかし嘘でも、人気アイドル“秋月涼”が発した言葉の効果は絶大だった。
 芸能界は縦社会。遙か上の存在である涼の言葉は、それなりの力を持っている。
「きっと、どこかに落としちゃったんじゃないかな。僕も探すよ」
「い、いえっ! 秋月さんにそんなことしてもらうわけには……!」
 靴を盗られたアイドルがぶんぶんと首を振る。
「いいって。靴がないとオーディションでどうしようもないもんね」
 涼は微笑み、彼女へと近づくが、
「……あなたたちは、いつも一緒にいらっしゃいますね」
 麗華の冷たい声が、涼を遮った。
 まだ彼女の目は諦めていなかった。涼の隙を探すように、目を細めている。
「何か、僕と夢子ちゃんが一緒にいて悪いことでも?」
 訝しげに涼は聞き返す。
 私は嫌な予感がしていた。
「いーえ、いえいえいえ、そんなことはありません。ただ――」
「ただ?」
「秋月さんは、実は男性なんですよね? ナーバスになるオーディション開始前に、男の秋月
さんと女の桜井さんが会っている。ふふ、不思議なものですね?」
 ……そういう切り口で攻めるつもりか。
「ひょっとして、付き合ってたりするんですか?」
 それはとどめの一言だった。
 つまり。私と涼の関係を追求されたくなければ、引け、と言外に言っているのだ。
 認めてしまえば、アイドルたちしかいない控え室での発言とはいえ、噂としては広まってし
まうだろう。スキャンダルに発展しかねない。
 しかし否定してしまえば、私のアリバイが不自然なものになってしまう。
 実に狡猾な攻め口だった。
「涼――」
 もういいからやめて。
 そう言おうと、口を開きかけた、

298 名前:「世界はキラキラ」 6/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:04:17 ID:itQLFhRm]
「はい。僕と夢子ちゃんは、付き合ってます」

 前に。
 涼は、言った。
 聞き間違えのないように、一言一言、はっきりと。
「な――」
 控え室が今度こそ沈黙に包まれた。
 あまりの堂々とした発言に、麗華は唖然としている。
 けれど涼は表情を少しも崩さずに、毅然としていた。
 靴を盗られたアイドルはおろおろしている。

 私は――
「……りょ、う」
 もう、耐えきれなかった。
「……っ!」
 走った。
 走って控え室を飛び出した。
 廊下を駆け、階段を下り、
 テレビ局を飛び出した。

* * *

 ぼんやりと道路を歩く。もうオーディションには間に合わないだろう。間に合ったとしても、
どうでもいい。
 ――辛いのは、イタズラをされることでも、その罪を押しつけられることでもなくて。
 過去に同じことをしていたという、自分の罪の重さを見せつけられて、恐ろしくなることだ。
 ようやく思い出した。麗華は、私が友達面をして近づき、陥れたアイドルだ。涼と違って、彼
女は私のイタズラにくじけて、オーディションに勝つことができなかった。
 彼女にどんな心境の変化があったのか分からない。けれど今、彼女はイタズラを仕掛ける側に
回っている。
 それをけしかけてしまった、桜井夢子の罪の重さがひたすらに苦しい。
 それに。
「涼……」
 涼だけは巻き込みたくなかった。
 私の罪は、自分で受け止めなければならなかったのだ。
 私との関係を告白した涼。
 ――涼に寄りかかり、慰めを得ていた私は、そんなに彼の重荷になっていたのか。
 嫌だ。涼に迷惑はかけたくない。
 嫌だ。嫌だ。嫌だ――。
 涼は私の夢だ。私の憧れだ。私の誇りだ。
 それを、“桜井夢子”なんてモノで、汚してはいけないんだ。

 気づけば、スクランブル交差点にまで来ていた。
 駅の前にあるこの交差点は、まるで時間が早回しされているかのように、激しく車が行き交う。
 今は赤信号だった。信号を待つ人々が、続々と私の後ろに並んでゆく。
 ――ふ、っと。ある考えが頭をかすめた。
 このまま目を閉じて、横断歩道に足を踏み出してみれば。
 きっと、みんな楽になるんじゃないだろうか?
 涼は重荷から解放されて、麗華は私への復讐を果たす。
 それでいい。ハッピーエンドだ。考えれば考えるほど、名案に思えてきた。
 何を躊躇う必要がある?
 私は――
 堅く目を閉じて、
 赤信号へ、
 足を、
 踏み、
 出、

299 名前:「世界はキラキラ」 7/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:04:58 ID:itQLFhRm]
「――夢子ちゃんっ!」

 せなかった。
 誰かに後ろから抱きすくめられて、動きを止められたからだ。
 通行人がたくさんいる交差点なのに、その誰かは、構わずに腕に力を込めた。
「夢子ちゃん。ダメだよ」
 涼の、声だった。
「……離し、て」
 私はもがくが、意外なほどに強い力で抱かれているので、動けない。
「離して! 離して……!」
「嫌だ」
 涼は静かにそう言う。
「私、涼のことが嫌いなの! 迷惑なの! ずっとずっと嫌だった! 遊んであげてたの、気づ
かなかったの!? バカね、本当にバカだわ!」
 何を言っても、腕の力は緩まない。
「だから、お願いだから、離し、て……」
 視界が歪んできた。何なんだろう、これは。
 まさか、泣いているんだろうか、私が?
「僕、」
 涼が言った。優しい声で。
「夢子ちゃんのこと、好きだ」
「――――――え?」
 雑踏の中。
 周囲の時間が停止して、総てが灰色になって、世界は私と涼だけになった。
「だから、離したくない」
 涼の声は震えていた。
「……なんで、私、なの」
 少しの間のあと、彼は答えた。
「さっき、僕、スカート衣装だった」
「……?」
 そういえば、そうだった。控え室に入ってきた涼は、女性アイドルとして活動していたときの
衣装だった。
「今日の番組のために、女物の服を、いっぱい持っていかされた」
 数日前に涼と会ったとき、彼は大量の紙袋を持っていた。
「……僕はまだ、“女のアイドル”として求められてる。もちろん表向きのオファーは、男性とし
ての秋月涼だけど――まだ、女性用の衣装を着させられるよ」
 涼はそんな弱音、私に一言も吐かなかった。
 今までずっと、一人で耐えてきたのだ。
「だけどね。夢子ちゃんは、僕に変わらず接してくれる。僕が男だって、認めてくれる」
「……それは、」
 違う。私はなし崩し的に涼を求めていただけで、そんな意図は、ない。
「分かってる。ちゃんと、分かってるよ」
 でもね、と涼は続ける。
「闘えるんだ。先が全然見えなくて、不安だけど――夢子ちゃんがいるから、僕は闘える」
 涼は、私を抱きしめる腕に力を込めて。
「だから、そんな哀しいこと、言わないで」
 彼の声は、はっきり分かるくらいに震えていた。
 泣いているんだろうか。
 私のために。
「バカ……涼の、バカ……」
 はたしてバカはどっちなんだろうか。
 私は体の力を抜いて、涼に身を任せた。
 そのまま、しばらく泣き続けた。

300 名前:「世界はキラキラ」 8/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:05:45 ID:itQLFhRm]
* * *
 今日、テレビ局でオーディションが行われる。
 かなりハイレベルなオーディションだ。参加者は全部で十人で、合格は二枠。厳しい闘いだ。
 その、更衣室。
 電灯は消され、部屋の中は暗い。何も見えないそこに――
 きぃ、とドアが開き、誰かが入ってきた。
 誰かはロッカーの一つを開けて、ごそごそと何かをやっている。
 ――私は電灯のスイッチを入れた。
「!?」
 白く光り出した電灯が照らす人影は、
 東豪寺麗華のものだった。
「……桜井夢子」
 彼女は、さっきからずっと、壁に寄りかかっていた私を睨む。その表情に慌てたものはない。
 私は彼女がいじっていたロッカーに近づく。彼女が手に持っていたのはワセリンで、ロッカーに
入っていた靴の、底に塗っていたようだった。
「まぁ大体分かってたけど、あなただったのね」
「……それが、何か?」
 フン、と麗華は鼻を鳴らして髪をかきあげた。
「私が大声をあげて、あなたがイタズラしてるところを見た、と言ってもいいのよ? 桜井夢子さ
ん」
 なるほど。私に見つかっても実害はない。麗華らしい、狡猾な作戦だと思った。
「前科のあるあなたと、八方美人な私。みんなはどっちを信じるかしら?」
 勝ち誇ったように笑う麗華。
 しかし。
「すれば?」
「……え?」
「あなたには私にイタズラをする権利がある。だから、好きなだけするといいわ」
「……」
 淡々と認める私を不審に思ったのだろうか。麗華は目を細める。
「けどね」
 私は再びロッカーを覗きこむ。そこは私のロッカーではない。誰か別の、知らないアイドルのも
のだ。
「私以外の誰かにするのは、やめておきなさい。それはもう仕返しじゃないわ。あなたは、昔の私
に成り下がってるだけ」
「……ふざけないで」
 低い声で、麗華は言った。顔は俯き、拳を震わせながら。
「あなたに何が分かるの! 私はあなたのせいでオーディションに負けた! 負けちゃいけないオー
ディションだった! そのせいでこんなランクでくすぶってる!
 桜井夢子さん、あなたが教えてくれたことよ! オーディションで勝つために何をしてもいいっ
てね! それの何が悪いの!」
「……そうね。返す言葉もないわ。私も昔、そう思ってたから」
 けど、と私は問いかける。麗華をまっすぐ見て。
「それであなたは、何かを得られたの?」
「――――」
 麗華が口を閉ざした。
「私は得られなかった。総てを失う羽目になったわ。プライドも、アイドルを志した動機もね」
 ふぅ、と息をつく。
「……私の知り合いに、どうしようもないバカな男がいるの。あいつは“闘う”って言ってたわ」
「闘う……」
「そう。闘う。芸能界は嫌なことだらけよ。差別と偏見に満ちてる。隣を見れば足の引っ張りあい。
……でもね」
 そんな中でも、秋月涼は、いつだって輝いている。
「私は、涼の隣を歩けるようになりたいの」
 だから。
「私には、好きなだけイタズラをするといい。いくらでも耐えてみせる。……その上で、実力だけ
でのし上がってみせる。それが、私の闘いよ」
 私は麗華の顔を見ずに、踵を返す。
「イタズラして、ごめんなさい」
 最後にそれだけ言って、私は控え室を出ていった。
 背後から、麗華のすすり泣きが聞こえてきたが、きっと気のせいだろう。

301 名前:「世界はキラキラ」 9/9 mailto:sage [2010/02/27(土) 01:06:27 ID:itQLFhRm]
* * *

「……それで、その子は結局どうなったの?」
「さぁね。少なくとも、イタズラしてるって話は聞かなくなったわ。この前レッスン場で見かけた
けど、ちゃんと努力してるみたいよ」
「そっか。よかった」
 二人で会話をしながら街を歩く。
 涼は私の隣でにこにこと笑っている。

 あれから一週間後。控え室にて涼の交際カミングアウトがあったり、スクランブル交差点にて公
衆の面前で私を抱きしめたりと、マスコミが食いつきそうな事件を起こし、しばらくはその後始末
に追われていた。
 涼が所属している876プロが上手く護ってくれたらしい。“抱きつき事件”は、ドラマの撮影
ということになっているようだ。
 それから控え室での涼の爆弾発言については……特に噂になってはいないようだった。あの場に
いた全員が、口をつぐんでくれているのだろうか。
 よく分からないけれど。
 めでたしめでたし、なんだろうか?
「夢子ちゃん」
「……なによ」
 涼の前で本心を明かしたことを思い出して、恥ずかしくなった。自然と口調がぶっきらぼうにな
ってしまう。
「あの、ね」
 と、涼はどこか煮えきらない。女の子みたいに、体をもじもじさせている。
「……まだ、返事、聞かせてもらってないけど」
「え?」
 返事? 何か涼から誘われただろうか?
「何の、話?」
「え――だ、だから、僕、夢子ちゃんに、こ、告白、したんだけど……」
 顔を赤くして、涼は言った。
 ――ようやく合点がいった。
 つまるところ。この男は、
 まだ、私の気持ちに、気づいていないわけだ――!?
 呆れた。呆れ果てた。こんなに呆れたのは生まれて初めてだった。
「一生、悩んでなさいっ!」
「え、ええーっ! ひどいよぉ、今日すっごく緊張してたんだよぉ!?」
 私は涼を追い越して、早歩きで道を行く。
 彼は慌てて私を追いかけてくる。

 ――まだ、私は涼の隣を歩けないな。
 だから、手を繋ぐのはまたこんど。

 闘わないとな、と思った。
 これからも色んなことがあるだろう。過去の罪は、まだまだ私を縛るだろう。
 けれど、それでいい。私はきっと、闘ってゆける。

 それに――

「待ってよ、夢子ちゃーん!」
 こっちも、闘いだ。
 この優しい朴念仁に、私の気持ちがちゃんと伝わるまで。


 空は突き抜けていて。
 きっと、
 世界はキラキラ輝いている。



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302 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 01:07:33 ID:itQLFhRm]
以上です。1レス目でレス数とタイトル書くの忘れてました、すみません。

303 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 02:12:41 ID:XC7NfHsB]
>>302
表現に生々しいところがあったりするのに、生理的な嫌悪感を持たせないよう工夫しているんだなあ、
と思いました。書き手が何を書きたくて、何を伝えたいかがはっきり判る好編でした。

304 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 10:46:08 ID:8ZOmAcc8]
肉体関係云々はいらなかったんじゃないかなあ

305 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 13:48:53 ID:Yki3CFwx]
>>302
本編では軽く流された、というより武田さんに拒絶された事が裁きになっていた格好の
夢子の罪とその贖罪について真正面から取り組んだ良い作品でした。
個人的には夢子が自傷に走り過ぎかな?とも思いましたが、そこを納得させる筆力は流石だと思います。
また、影の主役と言っていい夢子の被害者であり加害者である役に麗華さんを持って来たのも上手いと思いました。

ただ、>>304氏も言っている様に肉体関係の部分は涼のキャラには合わないと感じてしまいました。
年齢的にも性格的にも愛の無い体だけの関係に納得する様には思えませんし、
夢子が自身を傷つけるために求めている事に気付いているのなら
それを受け入れる優しさよりも、それを拒絶する優しさを持つ子じゃないかと個人的には思います。



306 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/27(土) 18:29:44 ID:mykpGxr3]
>>302
鬱要素といいつつ、重さと浮かばせ方のバランスが非常によいのが印象に残ります
嫌悪感からの忌避を最低限に留める工夫がきちんと効いている、というか。

原作本編も含めた全体を通して、夢子を追い詰めたのも支えたのも実のところ涼であって
だからこそ涼の存在が夢子にとって特別だとも言えますけども、そこがきちんと一貫してるのが
全体を通しての一本筋が通って見える部分かなと思います。

で、ここで複数あがっている肉体関係の部分ですが。個人的には、ありとするのならもうちょっとその辺に関わる
状況をいじってあげないと。かなと。涼くん、良くも悪くも近世代のギャルゲー主人公属性wの持ち主ですので
基本的に優柔不断で状況には流されやすく、その代わり「断」を下してしまった場合にはまさに「断固」を貫く
タイプですから。
「“そんな”雰囲気」「ノリで入ってみたらそのまま」と夢子の側は取りあえず片付けていたとしても
最初のときの、もうその段階で涼は当然の心理として「責任、取るから」にまで突入していたと思えるわけで。
・・・多分それこそ「責任取るから」を「ナニバカなこと言ってんのよ」で夢子側としてはかわしたつもりだった
みたいな一幕でもあったのかもしれないけども、涼の側としては向こうはどうであれそういうつもりで
だからこそ、自分の心を痛めるためと知りつつも涼は引きずられていったのかな、とも思える部分ではあり。
ただ、その場合、交差点のど真ん中でやったものを涼が告白と認識してるのが微妙に違和感を覚えてしまう。
というのも、自分としては告白と認識しているモノ、が「“そんな”雰囲気」の手前にない限り、多分彼は動けないからw
その辺りのお互いの脳内涼くんとの整合の悪さが肉体関係の部分は涼のキャラには合わない的な印象につながるのかなと。

ぶっちゃけ涼くん、多分純愛の範囲内であれば、スキャンダルについてはもう無敵状態に近いですけどね。
カミングアウトの段階で身を棄てる覚悟なんてとっくの昔に完了済みな上に、「男の娘でイイ」を通過してる以上
既にファンの方も筋金入りw

麗華さんのキャスティングは個人的には完全勝利。ぶっちゃけると黒井社長よりもポリシーが明確な分
言動の不整合が少ないせいかもしれませんが、割と好きなキャラの一人なんで。
まあ、それは置いても、夢子に騙されて沈んだ時の顔と復讐に染まった顔の両方について容易に画が浮かぶし、
コミカライズであれ彼女がアイマスキャラの一人であることに代わりはなく、使い方にも沿っているので
親和性に何の問題もない。こちらでは財力背景は封印っぽいですが。
良いキャスティングだったと思います。

あとは、靴を隠された子の三人称として形容無しの「アイドル」を使われてた点は微妙に違和感が
いい言葉がなかったせいだろうけど、そこにいるのみんなアイドルだし、みたいなw

まあ、なんにしろ。もはや「涼が男前すぎて&鈍感すぎて、生きていくのがつらい」な夢っち、ごちそうさまでしたということで。

307 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/02/28(日) 15:10:30 ID:xBwYYipv]
俺は逆に、東豪寺麗華のキャスティングに違和感を覚えたクチ。
あの麗華が、現場を抑えられるリスクを侵してまで自分の手を汚すとは思えない。
彼女なら、どんな手段を使ってもいい、と解釈したら、そんな甘くはないと思う。
というより、麗華様のスケールが小さ過ぎて、うーん…というのが正直な感想。
名前使うなら他のキャラにして欲しかったなあ…

308 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 00:33:30 ID:YGT1A7IB]
その辺りのスケールの差は財閥令嬢の東豪寺麗華と一般市民出身の東豪寺麗華の違いぐらいに
認識していればそうまで違和感はないかも。
失望に対し怒りと侮蔑、同種行為での復讐をもって応じるという姿勢はきちんと踏襲されてるし。
財閥設定そのものがキャラの一部であり切り離してはならないと思うならまた別だけども

309 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 00:54:38 ID:9noQshVi]
それは原作にどこまで忠実に作るかという問題。
アイマスに限らず、多作のキャラの姿を借りて話を自作する場合、慎重にあたるべき操作。
書き手の意図に反する結果なら、設定の変更は失敗といえる。
そのキャラに何かを期待して読む人に、伝えたいことを伝えられるかどうか、そもそも何を伝えたかったか。

パロディかトリビュートか。

個人的には東豪寺麗華は、そもそもトリビュートとして出現し、また、水瀬伊織の幼馴染としてでもあるので
良家のお嬢様設定が活かされないのはミスキャスティングと評してしまいます。
お話そのものは好きだったけれど、アイマスキャラを使う必然が薄くなってしまっている。

310 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 01:48:18 ID:YGT1A7IB]
その考え方はありだとは思うけども
同時に「過去の被害者であり復讐者」であることを読み手に伝えるべき情報とした場合
名前をあげるだけでそれが理解出来るという点において最も的確な人選であったとも思う。

この辺りは読み手側が一種のスターシステムと見なして一部の設定変更を受け入れたか
周辺設定に忠実でないことに引っ掛かりを覚えたかの違いでしかないとも思うところ。
とはいえ、他の名前では意図した効果はないのは確実そうだが。

311 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 02:46:57 ID:3hDcgTvw]
名前をあげるだけでそれが理解できる、と>>310は称しているけど
「被害者であり復讐者」というキャラが麗華の全てなわけでもないのだから
何の問題もない。完全勝利。とまでは思わないかな…



SSとは離れた話題になってしまうのだが、
「けども」(AbutB)「とはいえ」(AbutB)「だけども」(AbutB)「なんにしろ」(AbutB)が
多用されているレスは正直少し読み辛い
長文氏の感想は、両方を褒めようとしながら、両方の良さを伝えきれていないようにも感じる
創作板だからあえて指摘してみたが、不快だったら済まない

312 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 11:22:58 ID:hjW9h+Ec]
書き手が意図した効果を必ずしも読者に与えられるとは限らないからねぇ
麗華を持ち出したことで反応がこういう別れ方をするのは作者さんも覚悟の上だっただろうし
それでもイケると思って書いてみたけど、やっぱり反応は芳しくなかった、という

そういう意味では、あまり読者を「信頼」してはいけないのかな、と思ったりもする
積極的に書き手の側から読者を誘導し思う方向に導いていかないと・・・・・・
読者が書き手の望むように推論を働かせてくれるという期待はしないほうがいい、というかなんというか。


313 名前:307 mailto:sage [2010/03/01(月) 11:42:32 ID:1UOn8WH8]
>>308
財閥令嬢は切り離せないと思ってますが。
それ以上にそれ以前に、麗華ならやられたら3倍返し以上に徹底的にやると思えるわけで。
その辺が、スケールが小さいと評した部分なわけです。
復讐者としては、テンプレに乗せられてしまっていて、麗華的には大敗北と思えるのですよ。
少なくとも、最後のやり取りで、悪態の一つもつくくらい、それどころか、他人に口外しないと
口裏を取った以上は、それをいいことに衣装や靴をめちゃくちゃにして立ち去るくらいのキャラ、
と思ってますので。

314 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 17:57:05 ID:PFiCZkd5]
>>311
この場の長文氏は自分のこと、だろうなあ
自意識過剰なら、ご容赦を。

今回の話題に関しては出遅れた感もあり、混ぜっ返しにしかなりそうにないなのでとりあえずは自分からは特には。
双方「そういう考え方、見方がある」で収めとく範囲でいいんじゃないかとは思う、というぐらいにしときます

名指しされている部分については接続詞の多用は悪癖という認識はあるのですが
特に意図がなければ思いついた部分は出来るだけ付け加えなければならないという意識を捨てきれないせいかもしれません
人の文章の良し悪しを自分の好みとはいえどうこう言っておいて自分はどうよと言われれば
返す言葉もないわけでして。少し気をつけておくとします

と言ってるこの文からして、それらを挟み込んだ方が良さそうな言い回しが直ってないようですがorz

315 名前:創る名無しに見る名無し mailto:sage [2010/03/01(月) 17:58:22 ID:PFiCZkd5]
あ、>>314>>306で。








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